稲荷神社 (大間町)

青森県下北郡大間町にある神社

稲荷神社(いなりじんじゃ)は、青森県下北郡大間町にある神社稲荷神社)である。大間稲荷神社とも呼ぶ。

稲荷神社
所在地 青森県下北郡大間町大字大間字大間91
位置 北緯41度31分32秒 東経140度54分41秒 / 北緯41.52556度 東経140.91139度 / 41.52556; 140.91139座標: 北緯41度31分32秒 東経140度54分41秒 / 北緯41.52556度 東経140.91139度 / 41.52556; 140.91139
主祭神 稲荷大神
社格 旧村社
創建 享保15年(1730年
別名 大間稲荷神社
例祭 8月10日(稲荷神社大祭)[1]
主な神事 天妃祭(3月23日・7月23日・8月23日)[1]
地図
稲荷神社の位置(青森県内)
稲荷神社
稲荷神社
稲荷神社 (青森県)
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祭神 編集

由緒 編集

 

農耕神としてウカノミタマ(倉稲魂命)、海上の神として媽祖などを合祀する神社である。

媽祖を祭祀する神社というのは珍しく、東北地方ではこの神社だけとされている[2]元禄時代に、伊藤五左衛門(のちに大間の名主となる)が海上で加護を受けたことから中国の道教の神である媽祖(天妃)を海・船の神として祀るようになった[1]。天妃信仰は中国や東南アジアの海岸地域で広く信仰されている海上の守護神で[2]、日本では弟橘媛と混交して広まった。弟橘媛は常陸国に縁があり、江戸時代には水戸藩徳川光圀が清国から伝えられた天妃像を祀ったとされており、この大間稲荷神社の天妃媽祖大権現も那珂湊(茨城県)から遷座を受けたものとされている。これが元禄9年(1697年)7月23日と伝わっており、3月23日・7月23日・8月23日が天妃祭となっている[1]

一方、稲荷神については、能登屋市左衛門が1730年享保15年)に勧請したのが始まりと伝わり、8月10日を大祭日としている。古くは百滝稲荷大明神と称していた[1]

明治に入ると、1873年明治6年)にこれらを合祀するようになり、金毘羅大権現弁才天もあわせるようになった。その後、1883年(明治16年)に現在の場所へ移転した[1]

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ a b c d e f 現地案内板(2013年5月3日確認)
  2. ^ a b 大間町観光協会HP 漁師の歳時記2015年1月14日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集