童子教(どうじきょう)は、鎌倉時代から明治の中頃まで使われた日本の初等教育用の教訓書。成立は鎌倉中期以前とされるが[1]、現存する最古のものは1377年の書写である[2]。著者は不明であるが、平安前期の天台宗の僧侶安然(あんねん)の作とする説がある[3]。7歳から15歳向けに書かれたもので[4]、子供が身に付けるべき基本的な素養や、仏教的、儒教的な教えが盛り込まれている。江戸時代には寺子屋の教科書としてよく使われた[1]。女子向けの「女童子教」など、「○○童子教」といったさまざまな対象に向けた類書も書かれた。

内容 編集

[5]初めの部分である。

文献 編集

  • 齋藤孝 (教育学者) 『こどもと声を出して読みたい 童子教 江戸・寺子屋の教科書』 2013年 到知出版社


脚注 編集

  1. ^ a b 『近世の精神生活』大倉精神文化研究所 - 1996
  2. ^ 童子教kotobank
  3. ^ 斎藤[2013:2]
  4. ^ 酒井憲二「翻刻『童子教注』」『調布日本文化』第9号、1999年3月、六五-八三、NAID 120005888018 
  5. ^ 斎藤[2013:16-31,232-233,255]

関連項目 編集

外部リンク 編集