竹の塚

東京都足立区の町名
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竹の塚(たけのつか)は、東京都足立区北部の町名(読みは「たけのか」とも)。東武伊勢崎線の駅名は「竹ノ塚」であるが、町名は平仮名の「の」を用い、「竹の塚」と表記する。郵便番号121-0813[3](集配局 : 足立北郵便局[5])。

竹の塚
町丁
地図北緯35度47分37秒 東経139度47分48秒 / 北緯35.793692度 東経139.796603度 / 35.793692; 139.796603
日本の旗 日本
都道府県 東京都の旗 東京都
特別区 足立区
人口情報2024年(令和6年)4月1日現在[1]
 人口 18,766 人
 世帯数 11,277 世帯
面積[2]
  1.19051746 km²
人口密度 15762.89 人/km²
郵便番号 121-0813[3]
市外局番 03(東京MA[4]
ナンバープレート 足立
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地理 編集

竹の塚一丁目から七丁目までが置かれている。北は西保木間、東は保木間、南東の一点で東六月町、南は六月、南西で栗原西は東武伊勢崎線を境に西竹の塚および東伊興と隣接する。また、竹の塚は「つか」の部分を下のように書く。

 

竹ノ塚駅周辺には、公団住宅都営住宅が多数立ち並ぶ。また、竹ノ塚駅は足立区北部や、隣接する埼玉県草加市川口市八潮市にまたがる広範な通勤圏を擁しており、その中心地として発達した。そのため、区内の通勤圏に属する花畑保木間・伊興・古千谷も、駅名に基づいた広域地名「竹ノ塚」と呼ぶ場合が多いようである。

竹ノ塚駅ビルの商業施設や東口の商店も充実している。補助255号線沿いには、ドン・キホーテ(旧富士銀行跡地)を始めとする多くのフランチャイズ店舗が立ち並び、終日人通りや通りが絶えない。スポーツ環境に恵まれており、3ヶ所の野球場、バッティングセンター、足立区総合スポーツセンターといった施設が設けられている。

イルミネーション 編集

 
光の祭典2008(元渕江公園)

近年では「光の祭典」と題し、毎年12月初め頃から12月25日クリスマスまでの期間、元渕公園および竹ノ塚駅から元渕江公園までの街路樹がLEDイルミネーションで装飾される。

元渕江公園では、イルミネーションを施した20m超の自然木8本が並ぶ国内でも珍しい光景が見られ、8本ツリーと呼ばれ親しまれている。また、8本ツリーは定時的にライティングショーが行われている。

竹ノ塚駅から元渕江公園までの街路樹のイルミネーション並木は、都内最大級の長さを誇り「光のケヤキ並木」と呼ばれる。

その他にも点灯式の日には、地元による模擬店や足立区の友好都市による物産展が行われている。また、同時にステージショーが行われている。

都内では穴場の無料のイルミネーションスポットともなっている。2019年(平成30年)に、第6回イルミネーションアワードで特別賞・企画賞を受賞している。

治安・風紀の維持 編集

2012年、東京都は竹の塚一丁目を都迷惑防止条例に基づき、客引きスカウトのみならず、それらを行うために待機する行為なども禁止する区域に指定した[6]

地価 編集

住宅地の地価は、2024年令和6年)1月1日公示地価によれば、竹の塚1-15-4の地点で43万1000円/m2、竹の塚5-29-10の地点で35万円/m2となっている[7]

歴史 編集

地名の由来 編集

地名は足立郡の旧村名に基づく。かつての武蔵国足立郡竹塚村(たけのづかむら)である。沿線の白幡塚史跡公園(東伊興3丁目)をはじめとして、一帯に無数の古墳(塚)が存在し、それに竹が自生していたという。その様子から、この地域が「竹塚(たけのづか)」と呼ばれるようになった。1889年(明治22年)の市制町村制施行後は東京府南足立郡淵江村のうちとなり、1932年(昭和7年)、東京市足立区の成立に伴い、足立区竹塚町となった。

なお、1966年(昭和41年)に住居表示が現行の「竹の塚」に改められた際、公式な読みも「塚」を清音とした「たけのつか」に変更された。

SMAP×SMAP」(関西テレビフジテレビ)で複数回放送されたコント「竹の塚歌劇団」(宝塚歌劇団のパロディ)で、"ヅカはヅカでも竹の塚"の意味合いで使用される「たけのづか」の呼称は誤りではないが、現行の呼称ではないことに留意する必要がある。

世帯数と人口 編集

2024年(令和6年)4月1日現在(足立区発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
竹の塚一丁目 2,625世帯 4,272人
竹の塚二丁目 1,483世帯 2,667人
竹の塚三丁目 2,005世帯 3,369人
竹の塚四丁目 1,031世帯 1,606人
竹の塚五丁目 1,547世帯 2,677人
竹の塚六丁目 1,633世帯 2,608人
竹の塚七丁目 953世帯 1,567人
11,277世帯 18,766人

人口の変遷 編集

国勢調査による人口の推移。

人口推移
人口
1995年(平成7年)[8]
19,622
2000年(平成12年)[9]
20,174
2005年(平成17年)[10]
18,961
2010年(平成22年)[11]
20,258
2015年(平成27年)[12]
18,470
2020年(令和2年)[13]
19,193

世帯数の変遷 編集

国勢調査による世帯数の推移。

世帯数推移
世帯数
1995年(平成7年)[8]
8,021
2000年(平成12年)[9]
8,828
2005年(平成17年)[10]
8,814
2010年(平成22年)[11]
10,204
2015年(平成27年)[12]
9,587
2020年(令和2年)[13]
10,683

学区 編集

区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2023年4月時点)[14]。なお、足立区では学校選択制度を導入しており、区内全域から選択することが可能。ただし、小学校に関しては、2018年(平成30年)度から学区域または学区域に隣接する学校のみの選択になる[15]

丁目 番地 小学校 中学校
竹の塚一丁目 全域 足立区立竹の塚小学校 足立区立第十四中学校
竹の塚二丁目 全域 足立区立保木間小学校 足立区立六月中学校
竹の塚三丁目 全域
竹の塚四丁目 全域 足立区立渕江小学校 足立区立渕江中学校
竹の塚五丁目 1〜17番
18番以降 足立区立竹の塚中学校
竹の塚六丁目 17番以降
1〜16番 足立区立竹の塚小学校 足立区立第十四中学校
竹の塚七丁目 全域 足立区立西保木間小学校 足立区立竹の塚中学校

産業 編集

事業所 編集

2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[16]

丁目 事業所数 従業員数
竹の塚一丁目 212事業所 1,512人
竹の塚二丁目 93事業所 931人
竹の塚三丁目 81事業所 1,221人
竹の塚四丁目 48事業所 1,254人
竹の塚五丁目 188事業所 2,263人
竹の塚六丁目 200事業所 2,184人
竹の塚七丁目 41事業所 709人
863事業所 10,074人

事業者数の変遷 編集

経済センサスによる事業所数の推移。

事業者数推移
事業者数
2016年(平成28年)[17]
896
2021年(令和3年)[16]
863

従業員数の変遷 編集

経済センサスによる従業員数の推移。

従業員数推移
従業員数
2016年(平成28年)[17]
10,267
2021年(令和3年)[16]
10,074

チャイナタウン 編集

2024年時点では、竹の塚の中国人が10年で倍増し、チャイナタウン化していると指摘がある[18]

交通 編集

鉄道 編集

バス 編集

道路 編集

施設 編集

脚注 編集

  1. ^ a b 足立区の町丁別の世帯と人口(令和6年)” (CSV). 足立区 (2024年4月12日). 2024年4月20日閲覧。 “(ファイル元のページ)(CC-BY-4.0)
  2. ^ 『国勢調査町丁・字等別境界データセット』(CODH作成)”. CODH. 2023年10月28日閲覧。(CC-BY-4.0)
  3. ^ a b 竹の塚の郵便番号”. 日本郵便. 2023年10月28日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ 郵便番号簿 2022年度版” (PDF). 日本郵便. 2023年10月28日閲覧。
  6. ^ 客引き等の相手方となるべき者を待つ行為を規制する区域の指定について”. 警視庁ホームページ (2016年3月11日). 2022年8月30日閲覧。
  7. ^ 国土交通省 不動産情報ライブラリ”. 国土交通省. 2024年4月6日閲覧。
  8. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  9. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  10. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  11. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  12. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  13. ^ a b 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
  14. ^ 区立小・中学校の通学区域表・通学区域図” (PDF). 足立区 (2023年4月1日). 2023年10月28日閲覧。 “(ファイル元のページ)
  15. ^ 学校選択制度について”. 足立区 (2017年6月1日). 2017年12月7日閲覧。
  16. ^ a b c 経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
  17. ^ a b 経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  18. ^ 「にほんごわからない」足立区竹の塚が“チャイナタウン化” 「ガチ中華」の店も…中国人が10年で倍増 背景に本国の景気低迷”. FNN. 2024年3月15日閲覧。
  19. ^ 1993年に手づくり郷土賞(ふるさとの風景にとけこむ道)受賞[1]
  20. ^ 街と暮らし社編(2003年)80頁。

参考文献 編集

  • 街と暮らし社編 『江戸・東京 歴史の散歩道6』 街と暮らし社、2003年、80頁。

関連文献 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集