竹篙鬼(Tek-ko-kui、テッコークイもしくはティッコークイ)は、台湾に伝わる妖怪。竹鬼、竹竿鬼とも呼ばれる。

概要 編集

夜中に道を通り過ぎると、道端の竹が道を塞ぐように倒れている。人は止めれば竹は再び直立する。だが、竹を跨ぐと吊るされ、空中にぶら下げたり、死傷者を出したりする。台北の川端橋(現・中正橋)近くの竹林に竹篙鬼が棲んでいたという言い伝えがある[1]

その他 編集

『台湾風俗誌』(片岡巌著)によると、竹篙鬼は高入道に似たもので、背が高くてひょろひょろとした妖怪だという。別のバージョンでは、身長3丈の竹篙鬼が人の後ろについてくることがある。遭遇したときは、ススキの葉を摘み取り、「私は長くてあなたは短い、私は長くてあなたは短い」と唱えるとそれは徐々に短くなるという[2]

脚注 編集

  1. ^ 董芳苑『台灣宗教論集』前衛出版、2008年。
  2. ^ 王嘉玲編『魔幻鯤島・妖鬼奇譚─臺灣鬼怪文學特展展覽圖錄』国立台湾文学館、2022年。

参考文献 編集

  • 片岡巌『台湾風俗誌』台湾日日新報社、1921年。 

関連項目 編集