第24回ワールドスーパージョッキーズシリーズ

2010年11月27日東京競馬場で施行された第24回ワールドスーパージョッキーズシリーズについて記述する。

概要 編集

全出場騎手は11月15日に発表され、11月24日に抽選会が行われ騎乗馬が確定した。なお本年度はワールドスーパージョッキーズシリーズおよび第30回を迎えるジャパンカップ(GI)の更なる盛り上げを図る観点から、ジャパンカップの前日に行われることになった。これに伴い、阪神競馬場で2日間4競走で行われるこのシリーズは東京競馬場で1日3競走に変更になり3競走ともに「JC 30th Anniversary 2010」の副題が付けられている。

表彰式のプレゼンターは往年の名騎手であるキャッシュ・アスムッセンが務めた。

レーススケジュール 編集

レース番号 発走時刻 レース名 施行距離 出走条件
5回東京7日第9競走 14時10分 ファンタスティックジョッキーズトロフィー ダート1600m 3歳以上1600万下
5回東京7日第11競走 15時20分 プロミネントジョッキーズトロフィー 芝2000m 3歳以上1600万下
5回東京7日第12競走 16時00分 エクセレントジョッキーズトロフィー 芝1600m 3歳以上1000万下

出場騎手 編集

騎手名 地区 出場回数
マイク・スミス 北アメリカ   アメリカ合衆国 15年ぶり3回目
ジョン・ムルタ ヨーロッパ   アイルランド 2年ぶり5回目
ライアン・ムーア   イギリス 2年連続3回目
マキシム・ギュイヨン   フランス 初出場
クリストフ・ルメール 2年連続2回目
クリストフ・スミヨン 7年ぶり2回目
クレイグ・ウィリアムズ オセアニア   オーストラリア 5年連続5回目
マシュー・チャドウィック アジア   香港 初出場
杉村一樹 荒尾   日本 初出場
横山典弘 美浦 (騎乗停止)
蛯名正義 7年ぶり5回目
内田博幸 3年連続4回目
松岡正海 初出場
福永祐一 栗東 2年ぶり3回目
藤田伸二 2年連続10回目
藤岡佑介 初出場
補欠騎手
騎手名 地区
後藤浩輝 美浦
岩田康誠 栗東
小林俊彦 岩手
  • 関東勝利度数1位の横山典弘が騎乗停止となり出場ができなくなったため、関東4位の松岡正海が繰上げで出場。
  • 蛯名正義はこの年、アパパネ牝馬三冠を達成し選考委員会で「顕著な活躍を認められた騎手」として特別枠で選出された。なお、勝利度数では関東2位である。蛯名が関東2位枠ではなく特別枠からの出場となったため関東2位枠には関東3位の内田博幸が繰上げで出場。
  • 繰上げ出場騎手が2人出たため関東の補欠騎手は後藤浩輝に変更。
  • 藤岡佑介は2010年のサマージョッキーズシリーズのチャンピオンとして選出。

レース結果 編集

ポイント表 編集

  • 競走名のJTはジョッキーズトロフィーの略。
順位 騎手名 国・所属 ファンタスティックJT プロミネントJT エクセレントJT トータル
グループ 着順 ポイント グループ 着順 ポイント グループ 着順 ポイント
1 R.ムーア イギリス A 1着 20P C 11着 2P B 4着 11P 33P
2 C.ウィリアムズ オーストラリア A 4着 11P C 4着 11P B 5着 10P 32P
3 J.ムルタ アイルランド C 7着 5P B 7着 5P A 1着 20P 30P
4 藤岡佑介 栗東 C 13着 1P B 2着 15P A 3着 13P 29P
5 福永祐一 栗東 B 6着 6P A 1着 20P C 15着 1P 27P
6 杉村一樹 荒尾 A 5着 10P C 13着 1P B 2着 15P 26P
7 内田博幸 美浦 B 3着 13P A 6着 6P C 7着 5P 24P
8 C.スミヨン フランス A 2着 15P C 12着 1P B 8着 4P 20P
松岡正海 美浦 C 14着 1P B 3着 13P A 6着 6P 20P
10 M.チャドウィック 香港 A 9着 3P C 5着 10P B 10着 2P 15P
11 M.ギュイヨン フランス B 8着 4P A 8着 4P C 14着 1P 9P
12 藤田伸二 栗東 C 11着 2P B 10着 2P A 11着 2P 6P
13 M.スミス アメリカ C 12着 1P B 15着 1P A 9着 3P 5P
C.ルメール フランス B 除外[1] 1P A 9着 3P C 13着 1P 5P
15 蛯名正義 美浦 B 10着 2P A 14着 1P C 12着 1P 4P
  1. ^ 騎乗予定だった馬が放馬し、検査の結果疲労が激しいと判断されたため。

達成された記録 編集

  • 福永祐一はプロミネントジョッキーズトロフィーでスノークラッシャーに騎乗し第1着となり中央競馬史上19人目、現役では10人目のJRA通算1200勝を達成した。
  • シリーズ史上初めて、上位3騎手が全員外国人騎手となった。