レース施行時の状況
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出走馬と枠順
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春のクラシック出走馬のオフサイドトラップや、ノーザンポラリスが故障で回避、メルシーステージが天皇賞(秋)へ路線変更等があったことや、例年であれば出走してくる下級条件馬もこの年は回避が多くクラシック競走としては異例のフルゲート割れという状況であった。
レース結果
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着順 |
枠番 |
馬番 |
競走馬名 |
タイム |
着差
|
1 |
3 |
4 |
ナリタブライアン |
R 3.04.6 |
|
2 |
7 |
12 |
ヤシマソブリン |
3.05.7 |
7馬身
|
3 |
5 |
8 |
エアダブリン |
3.05.8 |
3/4馬身
|
4 |
7 |
13 |
ウインドフィールズ |
3.05.9 |
3/4馬身
|
5 |
1 |
1 |
スターマン |
3.05.9 |
クビ
|
6 |
4 |
7 |
インターライナー |
3.06.1 |
1馬身
|
7 |
5 |
9 |
ラグビーカイザー |
3.06.2 |
3/4馬身
|
8 |
8 |
15 |
ゴーゴーゼット |
3.06.7 |
3馬身
|
9 |
6 |
11 |
アドマイヤコール |
3.06.8 |
1/2馬身
|
10 |
2 |
3 |
キョウトシチー |
3.07.4 |
3馬身1/2
|
11 |
4 |
6 |
バンブーフェリーニ |
3.07.8 |
2馬身1/2
|
12 |
6 |
10 |
フェスティブキング |
3.08.1 |
1馬身3/4
|
13 |
2 |
2 |
マルカオーカン |
3.08.3 |
1馬身1/4
|
14 |
3 |
5 |
スティールキャスト |
3.09.0 |
4馬身
|
15 |
8 |
14 |
サムソンビッグ |
3.11.1 |
大差
|
レース展開
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一部から期待された通り、スティールキャストが序盤から大逃げを打った。ナリタブライアン・ヤシマソブリン・スターマンは馬群の中ほど、エアダブリンは後方からレースを進めた。第4コーナーでヤシマソブリンが前方へ進出を開始するとナリタブライアンがそれを追って先団に取り付き、直線では出走馬中最も早い上がりを見せ、ヤシマソブリンに7馬身の着差をつけて優勝した。
1000m通過タイム |
61.2秒(スティールキャスト)
|
2000m通過タイム |
122.7秒(スティールキャスト)
|
上がり4ハロン |
49.1秒
|
上がり3ハロン |
36.5秒
|
優勝馬上がり3ハロン |
34.3秒
|
単勝式 |
4 |
170円
|
複勝式 |
4 |
110円
|
8 |
140円
|
12 |
160円
|
枠連 |
3-7 |
370円
|
馬連 |
4-12 |
520円
|
達成された記録
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- ナリタブライアンの走破タイムは前年にビワハヤヒデが記録したレースレコード及びコースレコードを0.1秒更新するものであった。
- ナリタブライアンは日本競馬史上5頭目となるクラシック三冠馬となった[1]。
- 南井克巳はクラシック三冠すべてに優勝した騎手となった。
- 大久保正陽はクラシック三冠すべてに優勝した調教師となった。
レースにまつわるエピソード
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- 当該レースの1週前に行われた天皇賞(秋)でナリタブライアンの半兄ビワハヤヒデが屈腱炎を発症して引退を余儀なくされた。そのためフジテレビ系列の実況を担当した杉本清はナリタブライアンが先頭に立ち、勝利が確定的となった場面で「弟は大丈夫だ!弟は大丈夫だ!弟は大丈夫だ!10年振り、10年振りの三冠馬!ナリタブライアン!そして2着はヤシマソブリンで堅そうだ!ナリタブライアンだ!ナリタブライアン!三冠馬~!弟は大丈夫だ!史上5頭目の三冠馬!史上5頭目の三冠馬!10年振り!レコード~!レコード~!3分4秒6!兄貴のレコードを10分の1秒縮めました!京都競馬場、南井コール!」と実況した。
- クラシック三冠馬の管理調教師となった大久保正陽はレース後、「感無量。こういう馬に巡り会えたことが私の勲章」とコメントした。また、7馬身もの着差がついたことについてナリタブライアンの生産者である早田光一郎に「あんなに引き離さなくてもいいよな」と語ったという。
- 2着となったヤシマソブリンに騎乗した坂井千明は、「第4コーナーでナリタブライアンを一時引き離し、何とかなるのではと思ったが並ぶ間もなく逆にアッという間に引き離されてしまった」とコメントした。
- この年の三冠競走全てに出走した馬はナリタブライアン以外ではサムソンビッグのみであり、このことも異例であった。
- 場内実況を担当したラジオたんぱ(現・ラジオNIKKEI)の北野守アナがゴール後に「10年振り、史上5頭目の三冠馬達成!おめでとうナリタブライアン!快勝しました!」と実況した。
- 南井克巳騎手はこの日、通常何枚か重ねて装着するゴーグルを1枚しか付けず、2周目の3~4コーナーで外に馬を持ち出すとゴーグルを外し、素顔でゴールに達している。前を走る馬が跳ね上げる土などから目を保護するゴーグルをレース途中で外したのは、直線で他馬に交わされることはない、という自信があったからだと南井騎手はコメントしている。