米澤穂信

日本の小説家 (1978-)

(よねざわ ほのぶ、1978年[1] -)は、日本小説家推理作家岐阜県出身[2]岐阜県立斐太高等学校[3]金沢大学文学部卒業[4]男性

米澤 穂信
(よねざわ ほのぶ)
ペンネーム 米澤 穂信よねざわ ほのぶ
誕生 1978年(45 - 46歳)
日本の旗 岐阜県
職業 小説家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
教育 学士
最終学歴 金沢大学文学部
活動期間 2001年 -
ジャンル ミステリ
推理小説
日常の謎
学園小説
ライトノベル
代表作〈古典部〉シリーズ
さよなら妖精
『折れた竜骨』
満願
王とサーカス
『黒牢城』
『可燃物』
主な受賞歴 角川学園小説大賞奨励賞(2001年)
日本推理作家協会賞(2011年)
山本周五郎賞(2014年)
山田風太郎賞(2021年)
直木三十五賞(2022年)
本格ミステリ大賞(2022年)
デビュー作氷菓
公式サイト 汎夢殿
ウィキポータル 文学
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来歴 編集

物心ついた頃から漠然と作家業を志すようになる。11歳でハーバート・ジョージ・ウェルズ宇宙戦争』の続篇という形で二次創作を書き[5]、中学2年生あたりからオリジナルの小説を書き始めた。金沢大学文学部の2年生から、ウェブサイトでネット小説サイト「汎夢殿」(はんむでん)を運営し、作品を発表し始める(デビューが決まった後「汎夢殿」は一旦閉鎖され、これらの作品は現在読むことが出来ない[6])。様々な種類のエンターテイメント作品を書いていたが、大学時代に北村薫の『空飛ぶ馬』、『六の宮の姫君』(東京創元社1992年)を読み衝撃を受け、ミステリーへの方向性を決める[6][7]

大学卒業後は、「2年間だけ小説の夢にチャレンジしたい」と両親を説得して、岐阜県高山市で書店員をしながら[8]執筆を続ける。そして2001年、『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞してデビュー。『氷菓』は「汎夢殿」で発表した作品の中で反響が大きかったのを受けて応募を決めた[9]。この賞に応募した理由として、ライトノベルとミステリーの組合せに未来を感じたこと[10]と、また別の賞の締切りに遅れてしまったこと、の2つを挙げている。そして〈古典部〉シリーズである『氷菓』が、角川スニーカー文庫内に新たに立てられた「スニーカー・ミステリ倶楽部」の第1回配本として、これに続いて『愚者のエンドロール』が刊行された。

ところが、〈古典部〉シリーズ3作目にして完結編として執筆されていた『さよなら妖精』の出版がレーベルの傾向との違いにより困難となった[11]。苦境に陥ったが、推理作家の笠井潔の推薦もあって[注 1][12]、2004年、推理小説に強い東京創元社から出版される運びとなる。架空の国から、米澤の卒業論文のテーマであったユーゴスラヴィア[13]へと舞台を変え、ノンシリーズ作品として出版された本作[14][注 2]は、2005年版の『このミステリーがすごい!』(宝島社)の国内部門で20位となり、米澤穂信の名を広く世に広める結果となった。同年には〈古典部〉シリーズと同じく日常の謎を主に扱う〈小市民〉シリーズの第1作『春期限定いちごタルト事件』(創元推理文庫)を刊行した。この前後の時期、岐阜から東京へ住まいを移している。

2008年に刊行した『儚い羊たちの祝宴』(新潮社)の頃から謎解き部分だけでなく物語の味わいの点でも優れた作品作りを心がけるようになり[15]、2010年発表のファンタジーテイストを取り入れた本格推理小説『折れた竜骨』(東京創元社)は、日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門を受賞した[2]

2012年に〈古典部〉シリーズが『氷菓』という題名で京都アニメーション制作によりアニメ化され人気を博し、米澤の名はアニメファンにも知れ渡るようになった。2013年よりミステリーズ!新人賞の選考委員を務めている。

2014年に刊行した短篇集『満願』は「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」の国内部門1位で史上初のミステリ・ランキング3冠に輝くとともに、第27回山本周五郎賞を受賞し[2]、第151回直木三十五賞の候補作にもなった。

2015年に刊行した『王とサーカス』も「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」の国内部門1位となり、『満願』に続いて2年連続でミステリ・ランキング3冠に輝いた。

2016年、英語圏最大の文芸誌『Granta』日本語版でGranta Best of Young Japanese Novelistsに選出される。

2021年、『黒牢城』で第12回山田風太郎賞を受賞した[16]。また、同作で「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」の国内部門1位となり、史上初となるミステリ・ランキング4冠を達成した[17]。さらに『週刊朝日』の「2021年 歴史・時代小説ベスト3」で1位に選出された[18]

2022年、同作で第166回直木三十五賞[19]、第22回本格ミステリ大賞小説部門を受賞[20]

2023年、『可燃物』で「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」の国内部門1位となり、4回目のミステリ・ランキング3冠に輝いた[21]

人物 編集

  • 座右の銘はアルベール・カミュ「性格を持たないときに人は確かに方法を身につけなければならない」。米澤はこの言葉を「天才でないなら、技を磨きなさい。技と頭で書け。」という意味だと捉え、そこを磨いていけば到達できるものがあるはずだと考えた[注 3]
  • 直木賞作家の道尾秀介は15年来の友人である[23]

文学賞受賞・候補選出歴 編集

太字が受賞したもの

ミステリ・ランキング 編集

作風 編集

初期は推理小説の中でも青春ミステリと呼ばれるジャンルにおいて、「日常の謎」を扱った作品を主に発表していた。作風が地味だという声もあったが、その端正な文体と登場人物に対する巧みなキャラクター設定により、特に若い世代に支持を広げている[要出典]。米澤は自著について、これらの作品群に通底するテーマは「全能感」であり、思春期における全能感の揺れ動き、変化していく過程を書いてきたと述べている[30]。このテーマは8冊目となる長編『ボトルネック』で一次決算をむかえることになる。

9冊目である新本格へのオマージュをテーマにした長編『インシテミル』を皮切りに、『儚い羊たちの祝宴』『追想五断章』など青春小説の枠を外した作品も発表するようになった。

作品 編集

〈古典部〉シリーズ 編集

  • 氷菓(2001年11月 角川スニーカー文庫 / 2006年 角川文庫
    • 収録作品:ベナレスからの手紙 / 伝統ある古典部の再生 / 名誉ある古典部の活動 / 事情ある古典部の末裔 / 由緒ある古典部の封印 / 栄光ある古典部の昔日 / 歴史ある古典部の真実 / 未来ある古典部の日々 / サラエヴォへの手紙
  • 愚者のエンドロール(2002年8月 角川スニーカー文庫 / 2007年 角川文庫)
    • 収録作品:アバンタイトル / 試写会に行こう! / 『古丘廃村殺人事件』 / 『不可視の侵入』 / 『Bloody Beast』 / 味でしょう / 『万人の死角』 / 打ち上げには行かない / エンドロール
  • クドリャフカの順番 「十文字」事件(2005年6月 角川書店
    • 【改題】クドリャフカの順番(2008年5月 角川文庫)
    • 収録作品:眠れない夜 / 限りなく積まれた例のあれ / 「十文字」事件 / 再び、眠れない夜 / クドリャフカの順番 / そして打ち上げへ
  • 遠まわりする雛(2007年10月 角川書店 / 2010年7月 角川文庫)
    • 収録作品:やるべきことなら手短に / 大罪を犯す / 正体見たり[注 4] / 心あたりのある者は / あきましておめでとう / 手作りチョコレート事件 / 遠まわりする雛
  • ふたりの距離の概算(2010年6月 角川書店 / 2012年6月 角川文庫)
    • 収録作品:ただ走るには長すぎる / 入部受付はこちら / 友達は祝われなきゃいけない / とても素敵なお店 / 離した方が楽 / ふたりの距離の概算 / 手はどこまでも伸びるはず
  • いまさら翼といわれても(2016年11月 角川書店 / 2019年6月 角川文庫)
    • 収録作品:箱の中の欠落 / 鏡には映らない / 連峰は晴れているか / わたしたちの伝説の一冊 / 長い休日 / いまさら翼といわれても

愛蔵版 編集

  • 愛蔵版〈古典部〉シリーズI 氷菓・愚者のエンドロール(2023年3月 角川書店)
    • 収録作品:氷菓 / 愚者のエンドロール / プールサイドにて / クリスマスは箱の中
  • 愛蔵版〈古典部〉シリーズII クドリャフカの順番・遠まわりする雛(2023年10月 角川書店)
    • 収録作品:クドリャフカの順番 / 遠まわりする雛(やるべきことなら手短に / 大罪を犯す / 正体見たり / 心あたりのある者は / あきましておめでとう / 手作りチョコレート事件 / 遠まわりする雛)
  • 愛蔵版〈古典部〉シリーズIII ふたりの距離の概算・いまさら翼といわれても(2024年3月 角川書店)
    • 収録作品:ふたりの距離の概算 / いまさら翼といわれても(箱の中の欠落 / 鏡には映らない / 連峰は晴れているか / わたしたちの伝説の一冊 / 長い休日 / いまさら翼といわれても) / 三つの秘密、あるいは星ヶ谷杯準備滞ってるんだけど何かあったの会議 / 虎と蟹、あるいは折木奉太郎の殺人

〈小市民〉シリーズ 編集

〈ベルーフ〉シリーズ 編集

  • 王とサーカス(2015年7月 東京創元社 / 2018年8月 創元推理文庫)
  • 真実の10メートル手前(2015年12月 東京創元社 / 2018年3月 創元推理文庫)
    • 収録作品:真実の10メートル手前 / 正義漢[注 5] / 恋累心中 / 名を刻む死 / ナイフを失われた思い出の中に / 綱渡りの成功例

〈図書委員〉シリーズ 編集

  • 本と鍵の季節(2018年12月 集英社 / 2021年6月 集英社文庫
    • 収録作品:913 / ロックオンロッカー / 金曜に彼は何をしたのか / ない本 / 昔話を聞かせておくれよ / 友よ知るなかれ
  • 栞と噓の季節(2022年11月 集英社)

その他の小説 編集

  • さよなら妖精(2004年2月 東京創元社 ミステリ・フロンティア / 2006年6月 創元推理文庫 / 2016年10月 東京創元社【新装版】)
    • 本作の派生として、作中人物の太刀洗万智を探偵役に据えた〈ベルーフ〉シリーズが発表されている。
    • 新装版には短編小説「花冠の日」を追加収録。
  • 犬はどこだ(2005年7月 東京創元社 ミステリ・フロンティア / 2008年2月 創元推理文庫)
    • 本作は〈S&R〉シリーズの1作目として位置づけられている。
  • ボトルネック(2006年8月 新潮社 / 2009年9月 新潮文庫
  • インシテミル(2007年8月 文藝春秋 / 2010年6月 文春文庫
  • 儚い羊たちの祝宴(2008年11月 新潮社 / 2011年7月 新潮文庫)
    • 収録作品:身内に不幸がありまして / 北の館の罪人 / 山荘秘聞 / 玉野五十鈴の誉れ / 儚い羊たちの晩餐
  • 追想五断章(2009年8月 集英社 / 2012年4月 集英社文庫)
  • 折れた竜骨(2010年11月 東京創元社 ミステリ・フロンティア / 2013年7月 創元推理文庫【上・下】)
  • リカーシブル(2013年1月 新潮社 / 2015年6月 新潮文庫)
  • 満願(2014年3月 新潮社 / 2017年7月 新潮文庫)
    • 収録作品:夜警 / 死人宿 / 柘榴 / 万灯 / 関守 / 満願
  • Iの悲劇(2019年9月 文藝春秋 / 2022年9月 文春文庫)
    • 収録作品:Iの悲劇 / 軽い雨 / 浅い池 / 重い本 / 黒い網 / 深い沼 / 白い仏 / Iの喜劇
  • 黒牢城(2021年6月 角川書店)
    • 収録作品:因 / 雪夜灯籠 / 花影手柄 / 遠雷念仏 / 落日孤影 / 果
  • 可燃物(2023年7月 文藝春秋)
    • 収録作品:崖の下 / ねむけ / 命の恩 / 可燃物 / 本物か

単行本・文庫本未収録作品 編集

〈小市民〉シリーズ 編集

  • 桑港クッキーの謎(東京創元社『ミステリーズ!』vol.104 DECEMBER 2020)
  • 羅馬ジェラートの謎(東京創元社『紙魚の手帖』vol.02 DECEMBER 2021)
  • 倫敦スコーンの謎(東京創元社『紙魚の手帖』vol.08 DECEMBER 2022)

その他の連載 編集

  • 11人のサト(毎日新聞社
    • フリーペーパー『まんたんブロード』で連載されていた連作ショートショート。全12回。挿絵をTAGROが担当した。
    • 左利きのLady(まんたんブロード23号 2006年4月)
    • 脊髄少女(まんたんブロード24号 2006年5月)
    • それが非常識(まんたんブロード25号 2006年6月)
    • 夏爆弾(まんたんブロード26号 2006年7月)
    • Back-up you(まんたんブロード27号 2006年8月)
    • Blue sky as if drawn picture(まんたんブロード28号 2006年9月)
    • 供犠(まんたんブロード29号 2006年10月)
    • パロボファ記念館(まんたんブロード30号 2006年11月)
    • 予言者(前編)(まんたんブロード31号 2006年12月)
    • 予言者(後編)(まんたんブロード32号 2007年1月)
    • Red sky as if drawn picture(まんたんブロード33号 2007年2月)
    • 11人のサト(まんたんブロード34号 2007年3月)
  • 片恋(新潮社週刊新潮』2021年12月2日号 - 12月23日号)

その他の作品 編集

  • Do you love me?(東京創元社『ミステリーズ!extra《ミステリ・フロンティア》特集』2004年11月)
    • 本作の登場人物の一部は『ボトルネック』にも登場している。
  • 暗鬼館への招待状(『インシテミル』単行本刊行記念フリーペーパー 2007年8月)
    • 殴殺
    • 撃殺
    • 刺殺
    • 斬殺
  • 音楽がなければ生きられない(『読売新聞』2007年11月10日夕刊)
    • ショートショート。挿絵を西島大介が担当した。
  • 川越にやってください(早川書房ミステリマガジン』2008年1月号)
  • 青田買い(『ビッグイシュー日本版』2009年1月15日発行号)
    • ショートショート
  • リカーシブル――リブート(『Story Seller Vol.2』2009年4月 新潮社『小説新潮』別冊)
    • 本作は『リカーシブル』(2013年1月 新潮社)の一部を短編として凝縮したものとなっている。
  • 馬辺里探訪(新潮社『小説新潮』2011年1月号)
    • ショートショート
  • 茄子のよう(文藝春秋『オール讀物』2011年7月号)
  • 怪盗Xからの挑戦状(『探偵Xからの挑戦状! 3』2012年5月 小学館文庫
  • 下津山縁起(文藝春秋『別册文藝春秋』2012年7月号)
  • ほたるいかの思い出(新潮社『小説新潮』2014年7月号)
  • 竹の子姫(早川書房『GRANTA JAPAN with 早稲田文学』第3号 2016年2月)
  • 物語のみなもと(角川書店『文芸カドカワ』2016年4月号)
    • 2016年1月10日に岐阜県図書館にて開かれた講演会の草稿をもとに書き下ろされた講演録。
  • 野風(青土社ユリイカ』2016年7月号)
  • 千年紀の窓(書肆侃侃房『文学ムック たべるのがおそい vol.5』2018年4月)
  • 安寿と厨子王ファーストツアー(東京創元社『ミステリーズ!』vol.89 2018年6月)
  • 白木の箱(小学館STORY BOX』2018年6月号)
    • ショートショート
  • 守株(新潮社『小説新潮』2018年7月号)
  • わたしキャベンディッシュ(文藝春秋『オール讀物』2019年8月号)
  • 龍軸経(文藝春秋『オール讀物』2020年1月号)
  • ありがとう、コーヒーをどうぞ(tree 連載企画 Day to Day 2020年6月6日)
  • 里芋病(講談社小説現代』2020年6・7月合併号)
  • 友情(『北國新聞』『富山新聞』2020年6月27日朝刊)
  • バラ法(講談社『群像』2020年9月号)
  • 氷雪の記憶(『米澤屋書店』オンライントークイベント特典 2021年12月[31]
  • 供米(文藝春秋『オール讀物』2022年3・4月合併号)
  • それから千万回の晩飯(KADOKAWA『小説 野性時代』特別編集 2022年冬号)
  • 土の上下(文藝春秋『オール讀物』2024年3・4月合併号)

編纂 編集

アンソロジー(収録) 編集

「」内が米澤穂信の作品

日本推理作家協会・編 編集

ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑 編集
  • ザ・ベストミステリーズ 2006(2006年7月 講談社)「シャルロットだけはぼくのもの」
    • 【分冊・改題】 セブンミステリーズ ミステリー傑作選(2009年4月 講談社文庫)
  • ザ・ベストミステリーズ 2007(2007年7月 講談社)「心あたりのある者は」
    • 【分冊・改題】 Ultimate Mystery 究極のミステリー、ここにあり ミステリー傑作選(2010年4月 講談社文庫)
  • ザ・ベストミステリーズ 2011(2011年7月 講談社)「満願」
    • 【分冊・改題】 Guilty 殺意の連鎖 ミステリー傑作選(2014年4月 講談社文庫)
  • ザ・ベストミステリーズ 2012(2012年7月 講談社)「死人宿」
    • 【分冊・改題】 Junction 運命の分岐点 ミステリー傑作選(2015年4月 講談社文庫)
最新ベスト・ミステリー / 日本ベストミステリー選集 編集
  • 不思議の足跡(2007年10月 光文社 カッパ・ノベルス / 2011年4月 光文社文庫)「Do you love me?」
  • 暗闇を見よ(2010年10月 光文社 カッパ・ノベルス / 2015年4月 光文社文庫)「身内に不幸がありまして」
  • 驚愕遊園地(2013年11月 光文社 / 2016年5月 光文社文庫)「913」
  • 悪意の迷路(2016年11月 光文社 / 2019年5月 光文社文庫)「綱渡りの成功例」
  • 喧騒の夜想曲(2019年12月 光文社)「守株」
    • 【分冊】喧騒の夜想曲 白眉編Vol.2 日本最旬ミステリー「ザ・ベスト」(2022年6月 光文社文庫)
  • 奸計の遁走曲(2022年12月 光文社)「片恋」

本格ミステリ作家クラブ・編 編集

  • 本格ミステリ06 二〇〇六年本格短編ベスト・セレクション(2006年5月 講談社ノベルス)「シェイク・ハーフ」
    • 【改題】珍しい物語のつくり方 本格短編ベスト・セレクション(2010年1月 講談社文庫)
  • 本格ミステリ07 二〇〇七年本格短編ベスト・セレクション(2007年5月 講談社ノベルス)「心あたりのある者は」
    • 【改題】法廷ジャックの心理学 本格短編ベスト・セレクション(2011年1月 講談社文庫)
  • 本格ミステリ08 二〇〇八年本格短編ベスト・セレクション(2008年5月 講談社ノベルス)「身内に不幸がありまして」
    • 【改題】見えない殺人カード 本格短編ベスト・セレクション(2012年1月 講談社文庫)

Story Seller 編集

  • Story Seller(2008年4月 新潮社『小説新潮』別冊 / 2009年1月 新潮文庫)「玉野五十鈴の誉れ」
  • Story Seller Vol.2(2009年4月 新潮社『小説新潮』別冊 / 2010年1月 新潮文庫)「リカーシブル――リブート」
  • Story Seller Vol.3(2010年4月 新潮社『小説新潮』別冊 / 2011年1月 新潮文庫)「満願」
  • Mystery Seller(2012年1月 新潮文庫)「柘榴」
  • Story Seller annex(2014年1月 新潮文庫)「万灯」

日本文藝家協会・編 編集

  • 短篇ベストコレクション 現代の小説2019(2019年6月 徳間文庫)「守株」
  • 時代小説 ザ・ベスト2019(2019年6月 集英社文庫)「安寿と厨子王ファーストツアー」
  • 時代小説 ザ・ベスト2021(2021年6月 集英社文庫)「龍軸経」
  • 時代小説 ザ・ベスト2023(2023年7月 集英社文庫)「供米」

その他 編集

  • 犯人は秘かに笑う ユーモアミステリー傑作選(2007年1月 光文社文庫)「Do you love me?」 - ミステリー文学資料館・編
  • きみが見つける物語 十代のための新名作 休日編(2008年7月 角川文庫)「シャルロットだけはぼくのもの」 - 角川文庫編集部・編
  • 蝦蟇倉市事件2(2010年2月 東京創元社 ミステリ・フロンティア)「ナイフを失われた思い出の中に」
    • 【改題】街角で謎が待っている がまくら市事件(2014年12月 創元推理文庫)
  • オールスイリ(2010年11月 文藝春秋)「軽い雨」
  • つばさスペシャル きみが見つける物語 あこがれのハイスクールライフ!(2011年6月 角川つばさ文庫)「手作りチョコレート事件」
  • 探偵Xからの挑戦状! 3(2012年5月 小学館文庫)「怪盗Xからの挑戦状」
  • いつか、君へ Boys(2012年6月 集英社文庫)「913」 - ナツイチ製作委員会・編
  • 謎の放課後 学校のミステリー(2013年11月 角川文庫)「おいしいココアの作り方」 - 大森望・編
  • ミステリマガジン700 国内篇 創刊700号記念アンソロジー(2014年4月 ハヤカワ・ミステリ文庫)「川越にやってください」 - 日下三蔵・編
  • 時の罠(2014年7月 文春文庫)「下津山縁起」
  • 短編学校(2017年6月 集英社文庫)「913」 - 集英社文庫編集部・編
  • 妖し(2019年12月 文春文庫)「わたしキャベンディッシュ」
  • 超短編! 大どんでん返し(2021年2月 小学館文庫)「白木の箱」 - 小学館文庫編集部・編
  • あなたも名探偵(2021年2月 東京創元社)「伯林あげぱんの謎」
  • 刑事という生き方 警察小説アンソロジー(2021年3月 朝日文庫)「夜警」 - 村上貴史・編
  • Day to Day(2021年3月 講談社 / 2021年3月 講談社【愛蔵版】)「ありがとう、コーヒーをどうぞ」 - 講談社・編
  • 神様の罠(2021年6月 文春文庫)「崖の下」
  • 絶対名作! 十代のためのベスト・ショート・ミステリー 学園ミステリー(2021年11月 汐文社)「鏡には映らない」 - 千街晶之・編
  • 短編宝箱(2022年11月 集英社文庫)「ロックオンロッカー」 - 集英社文庫編集部・編
  • 禁断の罠(2023年12月 文春文庫)「供米」

エッセイ 編集

  • 米澤屋書店(2021年11月 文藝春秋)

ムック 編集

  • 米澤穂信と古典部(2017年10月 角川書店)

解説 編集

メディア・ミックス作品 編集

映画 編集

テレビドラマ 編集

テレビアニメ 編集

漫画 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 同時に、桜庭一樹も推薦された[12]
  2. ^ のちに本作の登場人物である太刀洗万智を探偵役に据えた〈ベルーフ〉シリーズ『王とサーカス』『真実の10メートル手前』につながる。
  3. ^ タイプライターズ ~物書きの世界~ 2022年2月26日放送回より[22]
  4. ^ 「影法師は独白する」を改題。
  5. ^ 「失礼、お見苦しいところを」を改題。

出典 編集

  1. ^ 会員名簿 米澤穂信”. 日本推理作家協会. 2017年10月14日閲覧。
  2. ^ a b c 米澤穂信|著者プロフィール”. 新潮社. 2018年11月4日閲覧。
  3. ^ 奥飛騨だより |株式会社ユアソフト
  4. ^ クドリャフカの順番:本|カドカワストア|オリジナル特典,本,関連グッズ,Blu-Ray/DVD/CD|KADOKAWA公式オンラインショップ
  5. ^ 米澤穂信、綾辻行人、他 2013, p. 18.
  6. ^ a b 「Long Interview:豊穣の地で学びたい」『野性時代』7月号(vol.56)、角川書店2008年6月、p.18
  7. ^ 米澤穂信、綾辻行人、他 2013, p. 20.
  8. ^ “「ボトルネック」を書いた:米澤穂信(よねざわ・ほのぶ)さん”. 北海道新聞 (北海道新聞社). オリジナルの2007年2月19日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20070219232207/http://www5.hokkaido-np.co.jp/books/20061105/visit.html 2013年6月14日閲覧。 
  9. ^ 米澤穂信、綾辻行人、他 2013, p. 29.
  10. ^ 畢生の十周年企畫 100の質問(Q25)”. 2010年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月12日閲覧。
  11. ^ 「米澤穂信のできるまで」『ユリイカ』2007年4月号、青土社、2007年3月、143頁。 
  12. ^ a b 「米澤穂信、笠井潔対談「ミステリという方舟の向かう先:「第四の波」を待ちながら」『ユリイカ』2007年4月号、青土社、2007年3月、92頁。 
  13. ^ 米澤穂信、綾辻行人、他 2013, p. 22.
  14. ^ 米澤穂信、綾辻行人、他 2013, p. 13.
  15. ^ 米澤穂信、綾辻行人、他 2013, p. 23.
  16. ^ a b “山田風太郎賞に米澤穂信さん”. 産経ニュース (産経デジタル). (2021年10月29日). https://www.sankei.com/article/20211029-SPZKOBSZMZNRJJQWK4JVLYN2U4/ 2021年10月31日閲覧。 
  17. ^ 米澤穂信『黒牢城』4大ミステリランキング完全制覇!山田風太郎賞を含め5冠達成の快挙!”. カドブン (2021年12月7日). 2021年12月15日閲覧。
  18. ^ 2021年「歴史・時代小説ベスト3」決まる 珠玉の3作品とは?(1/2)〈週刊朝日〉”. AERA dot. (2021年12月30日). 2022年4月17日閲覧。
  19. ^ a b 第166回「直木賞」“時代もの”W受賞 『氷菓』原作者・米澤穂信氏『黒牢城』 今村翔吾氏『塞王の楯』”. ORICON NEWS. 2022年1月19日閲覧。
  20. ^ a b 米澤穂信著『黒牢城』が「第22回本格ミステリ大賞」受賞!!驚異の9冠達成!”. カドブン (2022年5月13日). 2022年5月13日閲覧。
  21. ^ 米澤穂信さん初の警察ミステリー『可燃物』が、今年度ランキングで圧巻の「三冠」を達成!」『PR TIMES』株式会社 PR TIMES、2023年12月7日。2023年12月16日閲覧。
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  23. ^ 祝・直木賞受賞記念 12年前の「CREA」豪華座談会を特別公開! 辻村深月×道尾秀介×米澤穂信”. 本の話. 文藝春秋. 2023年1月20日閲覧。
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  27. ^ 「2022年本屋大賞」決定!! 大賞は逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』 全ノミネート作の順位を発表!”. ダ・ヴィンチWeb (2022年4月6日). 2022年4月17日閲覧。
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  29. ^ 本格ミステリ作家クラブ”. 本格ミステリ作家クラブ. 2022年5月13日閲覧。
  30. ^ 「米澤穂信、笠井潔対談「ミステリという方舟の向かう先:「第四の波」を待ちながら」」『ユリイカ』2007年4月号、青土社、2007年3月、77頁。 
  31. ^ 【期間限定】米澤屋書店【オンラインイベントアーカイブ動画+特典小説付】の通販/米澤 穂信 - 紙の本:honto本の通販ストア”. honto. 2022年1月21日閲覧。

参考文献 編集

  • 笠井潔滝本竜彦斎藤環他「特集*米澤穂信」『ユリイカ:詩と批評』第39巻第4号、青土社、2007年
  • おーちようこ、恩田陸よしだもろへ他「総力特集 ぼくたちの米澤穂信」『野性時代』第6巻第7号通巻第56号、角川書店、2008年6月
  • 米澤穂信「巻頭特集 米澤穂信」『活字倶楽部』第14巻第61号、雑草社、2011年6月
  • 米澤穂信、綾辻行人、他「作家特集 わたし、米澤穂信が気になります」『野性時代』第11巻第120号、角川書店、2013年、ISBN 978-4041300473 

関連項目 編集

外部リンク 編集