米穀店

米を中心に穀物を扱う食料販売店

米穀店(べいこくてん)とは、主に農業協同組合(農協)から、卸されるを中心に穀物を扱う食料販売店を示す。一般的には、米屋(こめや)と言われる。業界団体として日本米穀商連合会がある。

知事許可販売店

冬の時期には、米から作られる餅も販売され、年末時期には「賃餅」(「ちん餅」表記が多い)として、自家製のや鏡餅を売る店舗も多いが、パック入りの切り餅や鏡餅の流通に合わせて、そちらを売る店舗が主流になっている。

なお、肥料などの農具や灯油液化石油ガス(LPG)などの燃料郵便切手類、印紙清涼飲料水を扱う店もある。

歴史 編集

第二次世界大戦中とその後の食糧難への対策として食糧管理制度がしかれ、米の小売は配給制となった。戦後の場合、農協が集荷して食糧庁に売り渡し、それを食糧配給公団を通して配給するという仕組みである。1951年に配給公団は解散し、代わりに都道府県知事の登録を受けた販売業者がその任にあたった。配給制は次第に有名無実化され、1982年には小売業者は都道府県知事による許可制となった。1995年施行の食糧法で登録制になったことで、米穀店以外にもコンビニなど多様な小売業者が参入することになった。さらに2004年には届出制へと緩和されている[1]

脚注 編集

  1. ^ 加古敏之. “日本における食糧管理制度の展開と米流通” (pdf). 2020年6月19日閲覧。

関連項目 編集