翼廊(よくろう)は主屋から独立した別の建造物となっている(ただし、接続していることも多い)。建築の概説書などでは、回廊一般に含めて説明されることも多い。通常の回廊が「ロ」の字型や「コ」の字型となっているのに対して、「一」の字型に配置されているものや「コ」の字型でも正面に開いているものを翼廊と呼んでいる。

平等院鳳凰堂のものが有名である。近代においては、護国神社に多く用いられ、いわゆる「護国神社様式」の構成要素となっている。

なお、西洋建築のバシリカロマネスク建築ゴチック建築へ至る教会堂建築で、身廊側廊から内陣に至る途中の突き出た部分も、しばしば「翼廊」(袖廊)と呼ぶ。

平等院鳳凰堂の翼廊

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