袋井駅

静岡県袋井市高尾にある東海旅客鉄道の駅

袋井駅(ふくろいえき)は、静岡県袋井市高尾にある、東海旅客鉄道(JR東海)東海道本線である[1]駅番号CA29。本項では、かつて存在していた静岡鉄道駿遠線秋葉線新袋井駅(しんふくろいえき)についても解説する。

袋井駅
北口(秋葉口)(2022年9月)
ふくろい
Fukuroi
CA28 愛野 (3.5 km)
(4.6 km) 御厨 CA30
地図
所在地 静岡県袋井市高尾字三門1211-1
北緯34度44分29.16秒 東経137度55分32.40秒 / 北緯34.7414333度 東経137.9256667度 / 34.7414333; 137.9256667座標: 北緯34度44分29.16秒 東経137度55分32.40秒 / 北緯34.7414333度 東経137.9256667度 / 34.7414333; 137.9256667
駅番号 CA  29 
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 CA 東海道本線静岡地区
キロ程 238.1 km(東京起点)
電報略号 ロイ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 3面4線
乗車人員
-統計年度-
3,869人/日(降車客含まず)
-2021年-
開業年月日 1889年明治22年)4月16日
備考
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南口(駿遠口)(2014年12月)

運行形態の詳細は「東海道線 (静岡地区)」を参照。

歴史 編集

駅構造 編集

相対式ホーム2面2線に挟まれた島式ホーム1面2線、合計3面4線のホームを持つ地上駅。構内北側から駅舎、単式ホーム(1番線)、島式ホーム(2・3番線)、単式ホーム(4番線)の順に並んでいる。なお、1・4番線は副本線、2・3番線は本線となっている。JR全線きっぷうりば設置駅。

駅長駅員配置駅(直営駅)である。管理駅として、愛野駅を管理している。

のりば 編集

番線 路線 方向 行先 備考
1 (上り待避線、予備ホーム)
2 CA 東海道本線 上り 静岡沼津方面 -
3 下り 浜松豊橋方面 -
4 (下り待避線、予備ホーム)

(出典:JR東海:駅構内図

1・4番線は現在のダイヤでは定期列車の発着はないが、臨時列車が停車することがあるほか、非常時、貨物列車・工事車両・回送列車の待避・留置に使われることがある。また、毎年8月前半に原野谷川親水公園で行われるふくろい遠州の花火の時に、当駅止まり・当駅始発の臨時列車の発着が行われることがある。

新袋井駅 編集

新袋井駅
しんふくろい
SHINFUKUROI
所属事業者 静岡鉄道
駅構造 地上駅
ホーム
  • 1面2線(駿遠線)
  • 0面1線(秋葉線)
開業年月日 1902年明治35年)12月28日
(秋葉馬車鉄道開業により)
廃止年月日 1967年昭和42年)8月28日
(駿遠線廃止により)
乗入路線
所属路線 駿遠線
キロ程 60.7 km(新藤枝起点)
柳原 (1.2 km)
所属路線 秋葉線
キロ程 0.0 km(新袋井起点)
(0.8 km) 袋井町
1962年(昭和37年)9月20日:秋葉線廃止。
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静岡鉄道駿遠線の当駅は国鉄(当時)の構内南側に隣接しており、国鉄駅とは跨線橋で結ばれていた[9]。秋葉線の当駅は国鉄袋井駅を出て駅前広場北側に位置しており、駅舎を備えていたがホームは無く、その代わりとして木製の踏み台を乗降用として使用していた[10]

駿遠線の当駅名は時代によって「袋井新駅」「袋井駅」「社袋井駅」「新袋井駅」の表記揺れがある。

中遠碑 編集

1943年(昭和18年)5月15日、戦時統合により中遠鉄道は静岡鉄道と改称した。同年8月、中遠鉄道の功績を後世に伝えるため、「中遠碑」が中遠線の袋井駅構内に設置された。碑文は井浪茂三郎によるもので、揮毫は五島慶太[注釈 4]。駿遠線の廃止後も同地に立っていた。2003年(平成15年)3月、袋井駅再開発事業に伴い、和光商事(袋井市掛之上3-1)の敷地内に移設保存された[注釈 5]

隣の駅 編集

静岡鉄道
駿遠線
柳原駅 - 新袋井駅
秋葉線
新袋井駅 - 袋井町駅

利用状況 編集

「静岡県統計年鑑」によると、2021年度(令和3年度)の1日平均乗車人員3,869人である[11]

1993年度(平成5年度)以降の推移は以下のとおりである。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
1993年(平成05年) 7,666 [11]
1994年(平成06年) 7,564
1995年(平成07年) 7,529
1996年(平成08年) 7,506
1997年(平成09年) 7,249
1998年(平成10年) 7,139
1999年(平成11年) 7,120
2000年(平成12年) 6,961
2001年(平成13年) 6,628
2002年(平成14年) 6,406
2003年(平成15年) 6,285
2004年(平成16年) 6,064
2005年(平成17年) 5,984
2006年(平成18年) 5,806
2007年(平成19年) 5,790
2008年(平成20年) 5,696
2009年(平成21年) 5,335
2010年(平成22年) 5,274
2011年(平成23年) 5,246
2012年(平成24年) 5,176
2013年(平成25年) 5,075
2014年(平成26年) 4,894
2015年(平成27年) 5,133
2016年(平成28年) 5,231
2017年(平成29年) 5,324
2018年(平成30年) 5,366
2019年(令和元年) 5,325
2020年(令和02年) 3,840
2021年(令和03年) 3,869

駅周辺 編集

駅北側ロータリーに路線バス・タクシー乗り場が設けられており、駅前より北方向に向かって静岡県道275号袋井停車場線が伸びている。駅北側500mほどの場所には原野谷川が流れており、西側で南方へカーブして東海道本線と交差している。南側は土地区画整理事業により、2021年にショッピングモールのノブレスパルク袋井が開店した。

バス路線 編集

北口 編集

バス停の名称は秋葉バスサービスが袋井駅前、袋井市自主運行バスが袋井駅北口

1番乗り場
2番乗り場

※3番乗り場は降車専用。

南口 編集

バス停の名称は袋井駅南口

  • 秋葉バスサービス
    • 秋葉中遠線:横須賀車庫行、大東支所行
  • 袋井市自主運行バス

隣の駅 編集

※「ホームライナー静岡」「ホームライナー浜松」の隣の停車駅は東海道線 (静岡地区)を参照のこと。

東海旅客鉄道(JR東海)
CA 東海道本線
愛野駅 (CA28) - 袋井駅 (CA29) - 御厨駅 (CA30)

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 袋井宿東海道五十三次のどまん中であることから。
  2. ^ 秋葉線の起点駅であったことから[8]
  3. ^ 駿遠線の起点駅であったことから[8]
  4. ^ 1943年当時の五島慶太は静岡電気鉄道の社長(1941年3月-1943年5月)、静岡鉄道の初代会長(1943年6月-1944年2月)であった。
  5. ^ 和光商事の関係者の祖先が、芝田庫太郎(中遠鉄道初代社長)であることに由来する。

出典 編集

  1. ^ a b 舟津進「新袋井駅:完成 市民ら渡り初め」『毎日新聞』、2014年12月1日。
  2. ^ 「静鉄局管内10駅にみどりの窓口新設」『日本経済新聞』地方経済面 静岡、1987年1月24日。
  3. ^ JR東海 自動改札機の導入 (第四章 第六節 第一項)」『浜松市史 五浜松市、2016年3月31日、1065頁https://adeac.jp/hamamatsu-city/text-list/d100050/ht007070 
  4. ^ 袋井駅南北自由通路の新設と駅舎の改築に向け JR東海と協議が始まりました」『広報ふくろい』袋井市、2007年7月1日、20頁。
  5. ^ 袋井駅南北自由通路の新設と駅舎の改築 (袋井市) - ウェイバックマシン(2007年10月16日アーカイブ分)
  6. ^ 袋井駅南北自由通路新設・橋上駅舎化事業の予定変更」『広報ふくろい』袋井市、2007年10月1日、14頁。
  7. ^ 平成22年6月定例会(第1号)本文」袋井市議会、2010年6月1日。原田英之市長の発言による。
  8. ^ a b c 袋井駅南地区まちづくり事業 (袋井市) - ウェイバックマシン(2019年9月22日アーカイブ分)
  9. ^ 阿形昭『写真でつづる静岡鉄道駿遠線―日本一の軽便鉄道』静岡新聞社、2006年9月15日、22-25頁。ISBN 978-4783896760 
  10. ^ 吉川文夫花上嘉成『静岡鉄道秋葉線―石松電車始末記』ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY 18〉、2001年1月1日、4, 6頁。ISBN 978-4873662190 
  11. ^ a b 6.鉄道運輸状況(JR)” (xls). 長期時系列【統計年鑑編】(県・市町村の変遷~商業). 静岡県. 2024年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月17日閲覧。
  12. ^ 秋葉線運行情報 秋葉バスサービス、2023年6月17日付。

関連項目 編集

外部リンク 編集