西ドイツ国鉄VB 141形
西ドイツ国鉄VB 141形は、自転車、荷物の輸送用、時にスキーの輸送用に開発された1軸の鉄道車両である。
| DB VB 141 DB-Baureihe 941 | |
|---|---|
 Baureihe VB 141 | |
| 基本情報 | |
| 製造所 | Waggon- und Maschinenbau GmbH Donauwörth, Waggonfabrik Fuchs |
| 製造年 | 1952–1955 |
| 製造数 | 60 |
| 引退 | 1968 |
| 主要諸元 | |
| 軸配置 | 1 |
| 軌間 | 1,435 mm |
| 自重 | 2.0 t |
| 積車重量 | 3.2 t |
| 車体長 | 4,600 mm |
| 車体幅 | 2,500 mm |
| 車体高 | 1,867 mm |
| 車輪径 | 900 mm |
| 軸重 | 3,2 t |
| 備考 | VB 141 120–122, 200–256 (車番) |
歴史 編集
スイス連邦鉄道がRoten Pfeile用に使用していた1軸の車両を参考にして西ドイツ国鉄がET 91（ガラス電車）やVT 90 500,501（パノラマディーゼルカー）と連結する1軸車両を計画した。しかし、この計画は実現しなかった。
1951年に西ドイツ国鉄はWaggon- und Maschinenbau GmbH Donauwörthに10両のVB 141を発注し、このうちの3両（VB 141 120-122）は以前の計画と同様にVT 90と連結してスキーや荷物を運ぶこととした。残りの7両は新しく作られたレールバスのVT 95と連結して自転車を運ぶこととした[1]。
技術 編集
車体幅2500ミリメートル、全高1867ミリメートルであった。積み降ろしのために、両側の車軸の上に2つの広いフラップと1つの狭いフラップがあった。VB 141 120-122の3両には、VT 90用に特別な連結器が取り付けられ、他の車両にはVT 95およびVT 98試作車用に標準のシャルフェンベルク式連結器が取り付けられた。駐車用に、両端面に支えが設けられた。
使用 編集
1952年に最初の10両が運用に入り、その後Waggonfabrik Fuchsに追加注文された50両が1955年に運用に入り、VT 95が配置されたほとんどの場所に配置された。しかし、1961年までにほとんどの車両が使用されなくなり、1968年末の時点でVT 98の試作車と一緒に使う2両だけがバイエルン州パッサウに残っていた。
関連車両 編集
- 関連車両
-
VT 90 -
VT 95 -
VT 98 -
ET 91
参考文献 編集
- Rolf Löttgers: Die Einachsanhänger VB 141 der Deutschen Bundesbahn und ihre Vorgänger. In: LOK MAGAZIN. Nr. 131/Jahrgang 24/1985. GeraNova Zeitschriftenverlag GmbH, München, ISSN 0458-1822, S. 128–134.
- Michael Meinhold: Das Anhängsel. In: MIBA-Miniaturbahnen Nr. 2/1997. MIBa Verlag GmbH Nürnberg, ISSN 1430-886X, S. 60–61.