西出雲駅

島根県出雲市知井宮町嘉儀にある西日本旅客鉄道の駅

西出雲駅(にしいずもえき)は、島根県出雲市知井宮町嘉儀にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線である。

西出雲駅*
南口(2007年9月)
にしいずも
Nishi-Izumo
出雲市 (4.8 km)
(2.0 km) 出雲神西
地図
所在地 島根県出雲市知井宮町嘉儀985
北緯35度20分5.62秒 東経132度43分18.54秒 / 北緯35.3348944度 東経132.7218167度 / 35.3348944; 132.7218167座標: 北緯35度20分5.62秒 東経132度43分18.54秒 / 北緯35.3348944度 東経132.7218167度 / 35.3348944; 132.7218167
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 D 山陰本線
キロ程 389.4 km(京都起点)
電報略号 ニモ
ミチ(知井宮駅時代)
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
244人/日(降車客含まず)
-2021年-
開業年月日 1913年大正2年)11月21日
備考 無人駅自動券売機 有)
* 1993年に知井宮駅から改称[1]
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事務管コードは▲640742[2]。特急「スーパーまつかぜ」が1往復停車する。

歴史 編集

駅構造 編集

 
ホーム(2010年12月)

島式ホーム1面2線を有する列車交換可能な地上駅。この他にもう1つ着発線があるが、回送列車待機用でホームは無い。線路は東西方向直線に延びている。その南北から屋根付跨線橋でホームへと通じている[10]

松江駅管理の無人駅。跨線橋内部に自動券売機が設置されている。駅舎は以前北口側にあったが解体されている。1999年に南口側に待合室が設けられている[11]

のりば 編集

のりば 路線 方向 行先
1 D 山陰本線 上り 出雲市松江方面
2 下り 大田市江津方面

北側ホームが1番のりばである。列車運転指令上では、北側から

  • 1番線(1番のりば) - 上り本線
  • 2番線(2番のりば) - 下り本線兼上り副本線
  • 3番着(旅客ホーム無し) - 上下副本線

となっている。なお、1番のりば出雲市駅方向に、工事用車両を留置するための材料線と安全側線がある。

付記事項

益田方に後藤総合車両所出雲支所がある。このため、伯備線から続いている電化区間は本線上は西出雲駅までだが、実際は後藤総合車両所出雲支所まで電化架線が続いている。また、当駅から西側の起点である幡生駅までは全て非電化となっており、伯耆大山駅から続く電化区間もここまでとなっている。ICOCAについても出雲市までであり、当駅からは利用不可。

利用状況 編集

2021年度の1日平均乗車人員244人である。2004年度は248人、1994年度は173人、1984年度は100人だった。

近年の1日平均乗車人員は以下の通りである[12]

乗車人員推移
年度 1日平均人数
1999 193
2000 205
2001 192
2002 193
2003 213
2004 248
2005 226
2006 233
2007 254
2008 259
2009 276
2010 268
2011 301
2012 280
2013 308
2014 292
2015 301
2016 278
2017 288
2018 284
2019 311
2020 257
2021 244

駅周辺 編集

北口
南口

隣の駅 編集

※特急「スーパーまつかぜ」(当駅には4・9号の1往復のみ停車)の隣の停車駅については、列車記事を参照のこと。

西日本旅客鉄道(JR西日本)
D 山陰本線
出雲市駅 - 西出雲駅 - 出雲神西駅
なお、出雲市駅との間には神戸川が流れている。

その他 編集

  • 当駅構内は電化されているものの、停車する列車は多くが気動車である。客の乗り降りを行う電車は、米子駅 - 当駅間列車が数本あるのみであり、特急「やくも」に関しては全て回送である[13]。2006年3月18日ダイヤ改正で出雲市駅 - 当駅間での気動車列車の回送列車について、客を乗せる形に変更され、最終が日付を越えるようになった。
  • 後藤総合車両所出雲支所が隣接している関係で、電車化されて以降の「やくも」の一部が回送扱いを兼ねて当駅までの普通列車だった他、1987年10月から1988年3月までの一時期、東京発出雲市行寝台特急「出雲3号」は出雲市到着後、そのまま普通列車となって当駅(当時駅名は「知井宮」)まで運転していた[14]。昼行特急の末端区間を普通として運転する例はいくつかあるが、寝台特急の末端区間を普通として運転した例は他にない。その後、普通列車化されない形で、浜田・益田方面を発着する特急列車が1往復停車するようになった。
  • 以前は駅南西側に工場があり、この工場からの貨物が当駅を通じて出ていたが、貨物取扱が廃止された後に工場もなくなり、その跡地は現在、住宅地となっているため、当時を偲ぶことは出来ない。また、以前は線路北側にのみ駅舎があり、南側は田園風景が広がっていた。その後、先述の工場廃止等を受けて地域再開発が成され、次第に駅南側が現在のように整備されて行った。
  • 現在、当駅南側はホテルや地ビールレストラン、温水プール施設などが建ち並んでおり、直進するとトキの分散飼育施設や植物園、看護専門学校や老人福祉施設などがある。以前は一畑バスが乗入れており、知井宮方面への路線も多数存在していたが2017年4月現在、同社はこの方面の運行からは撤退し、スサノオ観光が乗入れている。駅北口側には、旅館や農協支所等が存在した。

脚注 編集

  1. ^ a b “JR西日本・山陰線 2駅を改称 ダイヤ改正時に”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1993年1月19日) 
  2. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  3. ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、310頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  4. ^ 「日本国有鉄道公示第140号」『官報』、1986年10月30日。
  5. ^ 「通報 ●飯田線三河川合駅ほか186駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1986年10月30日、号外、12面。
  6. ^ a b 「島根の18駅を無人化 効率化狙い3月10日から JR米子支社」『山陰中央新報』山陰中央新報社、1990年1月24日、山陰総合、15面。
  7. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 90年版』ジェー・アール・アール、1990年8月1日、174頁。ISBN 4-88283-111-2 
  8. ^ 「無人の7駅に自動券売機 JR米子支社が設置」『山陰中央新報』山陰中央新報社、1993年3月10日、さんいんワイド、16面。
  9. ^ 「JR西出雲駅南側の広場 愛称「ウエストガーデン出雲」」『山陰中央新報』山陰中央新報社、1998年7月9日、ローカルワイド、22面。
  10. ^ a b 「南北結ぶ跨線橋完成 JR西出雲駅 「ゆうプラザ」への利便性向上に期待」『山陰中央新報』山陰中央新報社、1998年12月26日、ローカルワイド、16面。
  11. ^ a b c 「温泉利用者に便宜 JR西出雲駅 南口待合室が完成」『山陰中央新報』山陰中央新報社、1999年3月30日、ローカルワイド、19面。
  12. ^ 出典:島根県統計書
  13. ^ 但し、電車普通列車は岡山電車区所属115系電車を使用している。
  14. ^ 回送区間を客扱い化。方向幕は変わらなかった。また、B寝台のみ普通運賃で乗車出来た。なお、このような扱いは下り列車のみで、上り列車にはなかった。

関連項目 編集

外部リンク 編集