谷田部ネギ(やたべねぎ)は、福井県小浜市谷田部で栽培されるである。

特徴 編集

「谷田部ねぎ」品種の来歴は不明だが、九条系品種からの系統分離が進んだとされ、谷田部地域で栽培されていることから、その名が付いた[1]。分けつ性の葉ネギで、2~3本に分けつする[1]。葉の肉質がやわらかいという品種の特性から、通常のネギのように立てて植えられず、斜めに植えて栽培するため、軟白部が釣り針状に曲がっているのが特徴である[1]。多くは秋に播種し春に定植する[2]

独特のねばりと甘みを有する[3]。寒くなると、より甘みが増すという[4]

2006年、若狭おばまブランド推奨機構が「若狭おばまブランド認証品」に認証し、2007年、NPO法人スローフードジャパンが「味の箱舟」に認定した[3]。また、伝統の福井野菜振興協議会によって「福井の伝統野菜」と位置づけられている[1][3]

脚注 編集

  1. ^ a b c d 谷田部ねぎ”. 食料産業局知的財産課. 2021年1月21日閲覧。
  2. ^ タキイ種苗(株)出版部 編『都道府県別 地方野菜大全』農山漁村文化協会、2003年。ISBN 978-4540021565 
  3. ^ a b c 登録の公示(登録番号第15号):農林水産省”. www.maff.go.jp. 2021年1月21日閲覧。
  4. ^ 谷田部ねぎ、甘み絶品 小浜で収穫最盛期:中日新聞Web”. 中日新聞Web. 2021年1月21日閲覧。

参考文献 編集

  • タキイ種苗(株)出版部 編『都道府県別 地方野菜大全』農山漁村文化協会、2003年。ISBN 978-4540021565