超人ハルク (1982年のテレビアニメ)

超人ハルクThe Incredible Hulk)とは、マーベル・コミックの同名キャラクターをベースにした、アメリカ合衆国テレビアニメ。アメリカでは1982年9月18日から1983年10月8日までNBCで放送された。

概要 編集

1966年にマーベル・スーパーヒーローズの中で放送された『超人ハルク』の続編。スパイダーマンスパイダーマン&アメイジング・フレンズと同じBGMが使われている。

日本での展開 編集

日本では1990年にはSPOから日本語吹き替え版が搭載されたビデオが発売された[1]。日本語字幕版は2003年に公開され(CSかは不明)、後にビデオマーケットなどで視聴できるようになった[2]。2016年にはHuluでも「MARVEL BOX」の中で日本語字幕版が配信されたことがある[3]

キャラクター 編集

ブルース・バナー / ハルク(ビデオ版ではブルース・バーニー)
声 - マイケル・ベル(ブルース)、ボル・ホルト(ハルク変身時)、日本語版 - 玄田哲章[4]
陸軍基地で働いている優秀な物理学者。ストレスで怒り震えるとハルクに変身する。
宇宙のガンマ線のテストで爆発に巻き込まれ、怪物ハルクになった。
リック・ジョーンズ
声 - マイケル・ホートン、日本語版 - 江原正士[4]
カウボーイを被った金髪の少年。ブルース・バナーを信頼する仲間。
彼にはリタというガールフレンドがいる。
ベティ・ロス
声 - B・J・ウォード、日本語版 - 玉川紗己子[4]
陸軍基地でブルースと働いている研究科学者。
60年代アニメ版と同様、ハルクの正体がバナーであることを知らない。
サディアス・ロス将軍(ビデオ版ではサンダーボルト・ロス将軍)
声 - ボブ・リッジリー、日本語版 - 藤本譲[4]
ベティの父親。
ネッド・タルボット大佐
声 - パット・フレイリー、日本語版 - 大塚明夫[4]
コミックではグレン・タルボット。不器用で臆病な性格。
ハルクには憎しみを持っており、ベティを愛するブルースとはライバルな関係。
シー・ハルク
声 - 不明、日本語版 - ?
『シー・ハルク参上!』に登場。
カールストン博士
声 - 不明、日本語版 - ?
ガンマ線を作動させてバナー博士をハルク化させた科学者。
名前不明 (Cavegirl)
声 - 不明、日本語版 - ?
ハルクが恋した原始人の女(穴居人の女とも)。

悪役 編集

ドクター・オクトパス
声 - 不明、日本語版 - ?
ぺリウム99(ツーナイン)を奪った科学者。
カジモド
声 - 不明、日本語版 - ?
コミック「The Incredible Hulk versus Quasimodo」の悪役、第4話に登場。
サイクロプス
声 - 不明、日本語版 - ?
第5話に登場。
パペット・マスター
声 - 不明、日本語版 - ?
第6話に登場。
Dr.Proto
声 - 不明、日本語版 - ?
第8話に登場。
リーダー/サミュエル・スターンズ
声 - 不明、日本語版 - ?
第10話に登場。

オリジナルキャラクター 編集

リオ
声 - ロベルト・クルス、日本語版 - 上田敏也[4]
「リオのお店(Rio's Ranchero)」を所有・経営しているオーナー。
リタ
声 - スーザン・ブル、日本語版 - 安永沙都子[4]
リックのガールフレンド。

その他 編集

スタン・リー
声 - 本人、日本語版 - 不明
本編で物語を語るおじさん

エピソード 編集

話数 邦題
(ビデオマーケット版)
邦題[4]
(SPO版)
原題 脚本 放送日
 
[5]
1 怪物ハルクの正体 ハルク誕生 Tomb of the Unknown Hulk マイケル・リーヴス 1982年
9月18日
2 運命の囚人 Prisoner of the Monster ミスティ・スチュアート 9月25日
3 ハルクが生まれた日 Origin of the Hulk デニス・マークス 10月2日
4 怪物とモンスター 対決!ノートルダムのせむし男 When Monsters Meet アーサー・ブラウン・ジュニア 10月9日
5 サイクロップス計画 究極のレーザーシャワー The Cyclops Project マイケル・リーヴス 10月16日
6 秘密を知られたバナー Bruce Banner Unmasked 10月23日
7 時空を超えた出会い ジャングルのモンスター The Creature and The Cavegirl マルティン・パスコ 10月30日
8 ハルクの未知なる敵 It Lives! It Grows! It Destroys! フレッド・ラッド 11月6日
9 ハルクは小さな巨人 The Incredible Shrinking Hulk アーサー・ブラウン・ジュニア 11月13日
10 リーダーの野望 Punks on Wheels ポール・ディーニ 1983年
9月17日
11 シー・ハルク参上 Enter: She-Hulk マイケル・リーヴス 9月24日
12 恐ろしい予言 The Boy Who Saw Tomorrow 10月1日
13 ブルース・バナー消滅 The Hulk Destroys Bruce Banner マイケル・リーヴス
マーク・スコット・ジクリー
10月8日

スタッフ 編集

制作 編集

本作はスタン・リーがナレーションを担当しており、一部のBGMトラックにおいてはダンジョンズ&ドラゴンズでも使われている。バットマンX-メン:エボリューションの監督・脚本を務めたボイド・カークランドは、本作のレイアウト担当でもあった。

ネット配信 編集

超人ハルクのテレビシリーズの所有権は、2001年にウォルト・ディズニー・カンパニーがマーベル・プロダクションを含むFOXキッズ・ワールドワイドを買収してからディズニーが所有しているが、このシリーズはDisney+では配信されていない。[6][7][8]日本ではビデオマーケットなどを通じて様々な配信サービス(DMM TVなど)で日本語字幕版が配信されているが、1996年版と混同を避けるために『超人ハルク (1982)』としている。[9][10]日本のディズニープラスでの配信も未定。

脚注 編集

注釈 編集

出典 編集

  1. ^ 超人ハルク スーパーモンスター誕生TSUTAYA、1990年7月10日発売、2023年10月29日閲覧)
  2. ^ 超人ハルク (1982)”. ビデオマーケット. 2022年11月4日閲覧。
  3. ^ Hulu、MARVEL BOXチャンネル開設。スパイダーマンなど日本初公開アニメを配信AV Watch、2016年3月31日投稿、2024年2月19日閲覧)
  4. ^ a b c d e f g h ビデオ「超人ハルク『スーパーモンスター誕生』」(発売日 - 1990年7月10日、規格品番 - OPS386)
  5. ^ The Incredible Hulk 1982”. IMDB. 2024年2月25日閲覧。
  6. ^ U.S. Copyright Public Records System”. 2022年11月4日閲覧。
  7. ^ Disney+ and Missing Saban Entertainment & Fox Kids-Jetix Worldwide Library - DejaView News” (2022年9月14日). 2022年11月4日閲覧。
  8. ^ Liste - BVS Entertainment | Séries”. 2022年11月4日閲覧。
  9. ^ 超人ハルク(1982) -ビデオマーケット2023年2月21日に閲覧
  10. ^ 超人ハルク(1982) - DMM TV2023年2月21日に閲覧

外部リンク 編集