足場タンパク質(あしばタンパクしつ、scaffold protein)とは、複数のタンパク質に同時に結合する事により、それらのタンパク質の細胞内局在や、シグナル伝達の効率を変化させるタンパク質を指す。多くの場合PDZドメインSH3ドメインといった、タンパク質結合ドメインを持つ一方、それ自身には酵素活性は無い事が多い。

特に中枢神経シナプスにおいて、その生物学的意義と機能が詳細に調べられている。シナプスにおける代表的な足場タンパク質としてはPSD-95ShankAKAPHomerなどが存在する[1]。これらの働きにより、シナプス表面の受容体がシナプスに局在するとともに、その下流のタンパク質が受容体直下に分布する。

出典 編集

  1. ^ Morgan Sheng, Casper C Hoogenraad, The postsynaptic architecture of excitatory synapses: a more quantitative view. Annu. Rev. Biochem.: 2007, 76();823-47

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