迷当(めいとう、生没年不詳)は、中国三国時代族の首領。

史書上の事績は正始元年(240年)、郭淮により討伐されたことしか伝わらない[1]

三国志演義 編集

羅貫中の小説『三国志演義』では羌族の王として登場し、迷当大王とも呼称される。蜀漢姜維から進物を受けて、これに与する。

魏の陳泰の降伏を受け入れ、配下の俄何焼戈と共に夜襲をかけさせるが、果たしてその降伏は偽りであり、軍勢は壊滅してしまう。捕虜となった迷当は魏に従い、郭淮らの軍勢を蜀漢の陣営まで誘導するがその後、用済みとばかりに始末される[2]

脚注 編集

  1. ^ 陳寿撰、裴松之注『三国志』魏書 郭淮伝より。郭淮は蜀漢の姜維の北伐を迎撃、敗走させた後、続けて迷当を討伐した。s:zh:三國志/卷26#郭淮
  2. ^ s:zh:三國演義/第109回