運命のボタン』(うんめいのボタン、原題: The Box)は、2009年アメリカ映画リチャード・マシスンのミステリースリラー短編小説『死を招くボタン・ゲーム』(原題: Button, Button)を映画化。

運命のボタン
The Box
監督 リチャード・ケリー
脚本 リチャード・ケリー
原作 リチャード・マシスン
死を招くボタン・ゲーム
製作 リチャード・ケリー
ショーン・マッキトリック
ダン・リン
製作総指揮 スー・ベイドン=パウエル
テッド・フィールド
パリス・カシドコスタス・ラトシス
テリー・ダガス
エドワード・H・ハム・Jr
出演者 キャメロン・ディアス
ジェームズ・マースデン
フランク・ランジェラ
音楽 ウィン・バトラー
レジーヌ・シャサーニュ
オーウェン・パレット
撮影 スティーヴン・ポスター
編集 サム・バウアー
製作会社 レーダー・ピクチャーズ
MRC
配給 アメリカ合衆国の旗 ワーナー・ブラザース
日本の旗 ショウゲート
公開 アメリカ合衆国の旗 2009年11月9日
日本の旗 2010年5月8日
上映時間 115分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $30,000,000[1]
興行収入 $33,333,531[1]
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あらすじ 編集

1976年のクリスマスが近い12月16日の早朝、バージニア州リッチモンド。一人息子のウォルターがいる、足に障害を持つノーマと、NASAに勤務して宇宙飛行士を夢見ているアーサーのルイス夫妻。その元に差出人不明の箱が届けられる。その箱の中には赤いボタンが付いた謎の装置と、「夕方に御伺いします」と書かれた手紙が入っていた。不気味に思う夫妻だったが、その日の夕方、妻の前に顔の左半面に傷を持ったスチュワードと名乗る老人が実際に現れる。彼は装置のことを説明するのだが、それは「この装置のボタンを押せば100万ドルを手に入れることができる。しかし、世界のどこかに住んでいる、貴方の知らない誰かが死ぬことになる」という恐ろしいものだった。また老人は「24時間以内に決断できなかったり、誰かにこのことを話せば、取引は無効になる」という条件も提示するのだった。金銭的に不安を抱えていた夫妻は、この誘いに乗るべきかどうか迷ってしまうが、結局妻がそのボタンを押す。時を同じくして、警察に110番通報(アメリカでは911)が入る。ある家で妻が胸に銃弾を受けて死亡、娘は浴室に監禁の上、その夫(NASA勤務のロケット科学者)は行方不明となる。夕方、「あなたのことを知らない誰かに装置は渡します」と老人は現金100万ドルを残し、リセットされた装置を引き取って帰る。

アーサーは真実を知ろうとして老人の車のナンバー調査を警官である義父に依頼するが、警察が調査している殺人事件と、夫婦が送られた装置とが何らかの関係があることを知る。さらにベビーシッターとして来てもらったデイナも含み、彼ら夫婦に真実を告げようとした者はみな鼻血を出して倒れる。出口の無い謎の図書館で老人の過去と、老人とともに働く沢山の「従業員」の正体を知った二人。元の世界に戻る出口を謎の老人の妻に案内してもらうアーサーだが、そこには3つの出口が。戻れるのは一つ。残る2つは「永遠の破滅」。元の世界に戻る為の3つの扉から、真実の扉をノーマの生徒の指示(2番目)に従い選んで、死後の世界を通って自宅に戻る。

老人・スチュワードと「従業員」の雇い主は宇宙人で、ボタンの装置は人類の利他主義に対する試み(テスト)だということが明らかになる。雇い主は「他者の利益のために己の欲望を犠牲にできないなら、人類に生き残る価値はない」と。さらに老人は息子・ウォルターの目と耳の感覚を奪い、「あの100万ドルを手にして楽に暮らせるが、子供の障害は決して治ることがない」「夫がボタンを押した妻を殺して子供は元通りに。100万ドルは子供が18歳の誕生日まで銀行に委託」という2つの選択を二人に迫る。二人は泣きながら後者の選択をする。時を同じくして、また別の夫婦が謎の装置のボタンを押そうとしていた。

キャスト 編集

※括弧内は日本語吹き替え

参考文献 編集

  1. ^ a b The Box (2009)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年4月10日閲覧。

外部リンク 編集