長柄町

日本の千葉県長生郡の町

長柄町(ながらまち)は、千葉県の中部に位置し、長生郡に属する

ながらまち ウィキデータを編集
長柄町
長柄町旗
長柄町旗
長柄町章
長柄町章
長柄町旗 長柄町章
1963年1月1日制定
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 千葉県
長生郡
市町村コード 12426-5
法人番号 1000020124265 ウィキデータを編集
面積 47.11km2
総人口 6,267[編集]
推計人口、2024年2月1日)
人口密度 133人/km2
隣接自治体 茂原市市原市長生郡長南町
長柄町役場
町長 月岡清孝
所在地 297-0298
千葉県長生郡長柄町桜谷712番地
北緯35度25分52秒 東経140度13分37秒 / 北緯35.43111度 東経140.22703度 / 35.43111; 140.22703座標: 北緯35度25分52秒 東経140度13分37秒 / 北緯35.43111度 東経140.22703度 / 35.43111; 140.22703
外部リンク 公式ウェブサイト

長柄町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

地図
ウィキプロジェクト
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都市雇用圏における東京都市圏ロケーション撮影に多数使用されているロングウッドステーションを有する。

地理 編集

 
市津湖アースダム(長柄ダム)

千葉県のほぼ中央に位置し、県庁所在地である千葉市から約20キロメートルの距離である。東京都都心から50 - 60キロメートル圏内である。都市雇用圏における東京都市圏に含まれ、通勤率は、茂原市へ15.2%、千葉市へ13.2%、市原市へ12.3%(いずれも平成22年国勢調査)。なお、東京都(特に東京国際空港(羽田空港)や神奈川県からは東京湾アクアライン若しくは東京湾フェリーを利用した場合が移動距離の短縮となる。

房総丘陵(丘陵地帯)の中に位置し、平地は少なく、山勝ちな地形である。大きな川が無く、水源を確保するための溜池ダムが多く点在している。町内には東京湾岸および九十九里平野南部から南房総(安房地域)にかけての地域への水源確保を目的とした長柄ダムとこのダムによって生まれた市津湖がある。市津湖は川をせき止めた水を溜めるのではなく、利根川からくみ上げ房総導水路を通して送られて来た水を溜める湖となっている。

隣接する自治体 編集

歴史 編集

774年(宝亀5年)に上総介に任じられた藤原黒麻呂が現在の茂原地区を私牧として設定し以降、子春継の代に至るまでその土地を開墾して藻原荘とし、同じ一宮川の上流域の谷戸である田代地区(長柄町)を買得集積、これを田代荘とし平安時代を中心に発展したとされる[注釈 1]

  • 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により長柄郡上長柄村(後に長柄村に改称)、日吉村水上村が発足。
  • 1955年(昭和30年)4月29日 -長柄村、日吉村、水上村(同年4月1日長南町に編入された深沢、笠森を除く)が合併して長柄町を新設。町役場を旧長柄村役場に設置し、旧日吉村役場、旧水上村役場を出張所とする[1]
  • 1963年(昭和38年)4月1日 - 町役場を現在地(旧日吉村)に移転。日吉出張所、水上出張所を廃止[2]
  • 1963年(昭和38年)1月1日 - 町章を制定する[3][4]

人口 編集

平成27年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、8.69%減の7,337人であり、増減率は千葉県下54市町村中52位、60行政区域中58位。

 
長柄町と全国の年齢別人口分布(2005年) 長柄町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 長柄町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

長柄町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


行政 編集

町長 編集

  • 町長 月岡清孝

立法 編集

町政 編集

  • 長柄町議会
  • 定数:12
  • 議会議長:古坂勇人

県政 編集

国政 編集

経済 編集

産業 編集

商業 編集

 
ジャパンフーズ本社

上場企業 編集

その他企業

  • 南総通運(茂原支店)
  • ナリヅカコーポレーション(長柄DP&Dセンター)

地域 編集

医療 編集

 
日本メディカルトレーニングセンター

二次医療圏(二次保健医療圏)としては山武・長生・夷隅医療圏(管轄区域:山武・長生・夷隅地域)である。三次医療圏は千葉県医療圏(管轄区域:千葉県全域)。

医療提供施設は特筆性の高いもののみを記載する[5]

教育 編集

小学校 編集

  • 長柄町立長柄小学校
  • 長柄町立日吉小学校

中学校 編集

  • 長柄町立長柄中学校

児童福祉施設 編集

  • 長柄町立ながらこども園

交通 編集

町内には鉄道は通っていない。公共交通機関を利用する際には茂原駅JR東日本外房線)から路線バス・タクシーの利用となる。

バス路線 編集

一部地域には市原市のちはら台駅京成電鉄京成線)、千葉市の浜野駅(JR東日本・内房線)からの路線バスも利用できる。

道路 編集

 
道の駅ながら

道の駅 編集

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事 編集

名所・旧跡 編集

観光スポット 編集

 
市津湖から見た獅子座流星群

名物・名産品 編集

文化財 編集

国・県指定および国登録文化財一覧[7]

番号 指定・登録 類別 名称 所在地 所有者または管理者 指定年月日 備考
1 国指定 重要文化財(彫刻) 木造不動明王坐像(附・紙本墨書不動種子1巻) 長生郡長柄町山根821 飯尾寺 昭和34年6月27日 1躯
2 重要文化財(工芸品) 梵鐘(弘長四年在銘) 長生郡長柄町長柄山414 眼蔵寺 昭和51年6月5日 1口
3 記念物(史跡) 長柄横穴群 長生郡長柄町徳増字源六839他 長柄町 平成7年3月20日
4 県指定 有形文化財(絵画) 絹本著色真言八祖像 長生郡長柄町鴇谷509 日輪寺 昭和53年2月28日 8幅
5 有形文化財(彫刻) 木造伝牛頭天王立像 長生郡長柄町刑部216 月川区 昭和52年3月8日 1躯
6 木造釈迦如来及び迦葉・阿難像 長生郡長柄町長柄山414 眼蔵寺 平成7年3月14日 3躯
7 銅造准胝観音菩薩立像 長生郡長柄町力丸1084 力丸区 平成20年3月18日 1躯
8 有形文化財(工芸品) 日輪寺密教法具 長生郡長柄町鴇谷508 日輪寺 昭和59年2月24日 3口
10 国登録 登録有形文化財(建造物) 翠州亭(旧スイス大使館) 長生郡長柄町上野527-2 株式会社日本土地改良 平成16年2月17日 1件

出身有名人 編集

長柄町を舞台・ロケ地とした作品 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 朝野群載「田代荘 壱処在長柄郡、壱処在天羽郡」とあり、同名荘が天羽郡にも置かれていたことが知れる。天羽荘とも称されたらしい。

出典 編集

  1. ^ 長柄町役場の位置を定める条例”. 長柄町例規集. 2013年6月2日閲覧。
  2. ^ 長柄町役場の位置を定める改正条例の施行期日を定める規則”. 長柄町例規集. 2013年6月2日閲覧。
  3. ^ 図典 日本の市町村章 p82
  4. ^ 長生郡市合併協議会 慣行の取扱い - ウェイバックマシン(2014年12月18日アーカイブ分)。
  5. ^ 千葉県. “千葉県保健医療計画(平成30年度~平成35年度)”. 千葉県. 2019年6月14日閲覧。
  6. ^ 千葉県. “災害拠点病院の指定について”. 千葉県. 2019年6月14日閲覧。
  7. ^ 千葉県. “長柄町の国・県指定および国登録文化財”. 千葉県. 2019年6月9日閲覧。

参考文献 編集

  • 小学館辞典編集部 編『図典 日本の市町村章』(初版第1刷)小学館、2007年1月10日。ISBN 4095263113 

関連項目 編集

外部リンク 編集