開成(かいじょう、神亀元年(724年) - 天応元年10月4日781年10月25日)は、奈良時代。父は光仁天皇で、桓武天皇の庶兄。摂津国勝尾寺の開基と伝えられる。一般には開成皇子と称されることが多い。

開成皇子墓
所在地

大阪市箕面市箕面 最勝ヶ峰山頂

北緯34度52分3.3秒 東経135度29分18.1秒 / 北緯34.867583度 東経135.488361度 / 34.867583; 135.488361
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765年天平神護元年)宮中を出て勝尾山に入って禅居し、善仲善算の二人の師に出会って出家・受戒した。両師の発願した大般若経書写の遺志を継ぎ、八幡大菩薩の加護を受けて6年の歳月をかけて完成させたという。勝尾山中にその経を安置する道場を建立し、弥勒寺(勝尾寺)と号したという。

781年(天応元年)に58歳で没し、摂津国勝尾寺裏の最勝ヶ峰山頂(現・大阪府箕面市明治の森箕面国定公園内)に葬られた。墓は現在「開成皇子墓」として宮内庁管理となっている。

関連項目 編集

開成皇子が開基・中興とされる寺院