チェアマン (CHAIRMAN)は、韓国サンヨン自動車(現・KGモビリティ)が製造・販売していた高級乗用車である。

歴代モデル 編集

初代 (1997-2014年) 編集

チェアマン→チェアマン H
 
チェアマン
 
チェアマン H 中期型
 
チェアマン H 後期型
概要
製造国   韓国
販売期間 1997-2014年
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 4ドアセダン
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 2.3L I4
2.8/3.2/3.6L I6
変速機 5AT
車両寸法
ホイールベース 2,900mm
全長 5,055mm (97-03)
5,135mm (03-08)
5,100mm (08-11)
5,050mm (11-14)
全幅 1,825mm
全高 1,465mm
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W124型メルセデス・ベンツEクラスのプラットフォームをベースに雙龍初の高級セダンとして登場。初代はまさにベンツそのものであっただけに「ベンツの血統」というキャッチコピーのCMまで存在した。 Eクラスをベースとしているものの、外観はSクラス(W140型)を強く意識したものとなっていた。ラインナップはメルセデス・ベンツのライセンスを取得し、生産された3.2L・直列6気筒の「CM600」、2.8L・直列6気筒の「CM500」、2.3L・直列4気筒の「CM400」の計3種で、いずれも5G-TRONICと呼ばれる5速ATが組み合わされる。

  • 1997年 - 発売。
  • 1998年 - 雙龍自動車が大宇自動車(現在の韓国GM)に吸収され、「デーウ・チェアマン」として販売される。
  • 2000年 - 雙龍ブランド復活とともに車名も「サンヨン・チェアマン」に戻る。    
  • 2001年 - ラジエーターグリルとアルミホイールの意匠を変更。     
  • 2003年 - 大掛かりなマイナーチェンジを実施、前後デザインを大幅に変更。
  • 2006年 - 3.6Lエンジンを追加。
  • 2008年 - 「チェアマンW」の投入に伴い、車名を「チェアマンH」に変更。グレードを3.2Lエンジンの「600S」と2.8Lエンジン搭載の「500S」に集約され、ノーマルボディのみとなるもののチェアマンW登場後も併売されている。
  • 2011年 - マイナーチェンジ。フロントマスクを大幅に変更した。
  • 2013年 - モデル廃止。

2代目 (2008-2017年) 編集

チェアマン W
 
前期型
 
後期型
概要
製造国   韓国
販売期間 2008-2017年
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 4ドアセダン
駆動方式 FR
AWD
パワートレイン
エンジン 3.2/3.6L I6
5.06L V8
変速機 7AT
車両寸法
ホイールベース 2,9700mm
3,270mm (LWB)
全長 5,090mm (08-11)
5,135mm (11-17)
5,410mm (LEB)
全幅 1,825mm
全高 1,465mm
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前後レンズ周りやドアミラー内蔵ターンランプLEDを多用し、高級感と機能性を高めるとともに、ハーマン・カードン製オーディオシステムや電子制御サスペンション、電子式パーキングブレーキ、スマートエントリー&プッシュスタートシステムなど快適装備や先進装備を盛り込んだ。

グレードは3.2L・直6エンジン搭載の「CW600」、3.6L・直6エンジン搭載の「CW700」、そしてメルセデス製5L・V8エンジン(M113)を搭載した「V8・5000」の3グレードを根幹にCW700とV8・5000にはホイールベースを300mm延長したリムジンの「CW700L Limousine」と「V8・5000L Limousine」、ならびにハイエンドモデルの「SUMMIT」が用意される。またCW700には4WDの「CW700L 4Tronic」も用意される。なお全車7G-TRONICと呼ばれる7速ATとの組み合わせとなる。

  • 2008年 - チェアマンの後継車種として登場。
  • 2011年07月 - マイナーチェンジ。名称が「ニューチェアマンW」となる。ヘッドライトやグリルといったフロント回りはもちろん、リヤレンズも新意匠とする大規模な改良が加えられた。装備的にはオートレベリング機構つきHIDヘッドライトやLEDターンシグナルランプ、バンパー一体型エキゾーストフィニッシャー、新デザインのトリップコンピューターを追加している。全長は標準/リムジンとも25mm延び、それぞれ5,135mm/5,435mmとなった。3.2Lの4WDモデル「CW600 4Tronic」が追加された。
  • 2016年02月 - マイナーチェンジ。名称が「チェアマンW カイザー(KAISER)」となる。尚、サブネームはドイツ語で「皇帝」を意味する。
  • 2017年12月 - 生産終了。同時に、サンヨンのラインナップから乗用車が消滅。

車名 編集

「CHAIRMAN」は英語で「議長、会長」を意味する。 また、「高級車に乗ることの特別な自尊心と誇りを与える」という意味を示していると同時に「H」はHIGHの、「W」はWorld Classのそれぞれの頭文字を表している。