音別発電所
概要 編集
ガスタービン発電方式の火力発電所として1978年5月に1・2号機が運転を開始した。
当発電所は主に緊急時用のピーク供給力であり、揚水式水力発電所である京極発電所(2015年12月までに1・2号機計40万kWが完成予定)による代替が可能となることから、2015年12月に廃止予定であることが発表された[1]。 ところが泊原発の運転再開時期が不透明であることを踏まえて、2015年3月時点で廃止時期を未定とした[2]。 その後、北海道・本州間連系設備の30万kW増強(2019年3月運転開始)や、石狩湾新港発電所1号機運転開始(2019年2月)により、需給のひっ迫が緩和されることに伴い、2019年2月に音別発電所は廃止される予定であった[3]が、2018年11月27日に延期が発表され、2022年現在廃止の目処は立っていない。
2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震の際に苫東厚真発電所が損傷し、北海道内の供給電力が逼迫する事態となったことから同日中に1号機、翌7日に2号機を稼働させた。しかし1号機は稼働した翌日に停止し、修理を経て11日に再稼働させたが、同日に今度は2号機にてガスタービンにトラブルが発生し停止するなど、老朽化による影響もみられる[4]。
発電設備 編集
- 総出力:14.8万kW[5]
- 1号ガスタービン
- 発電方式:ガスタービン発電方式
- 定格出力:7.4万kW
- 使用燃料:軽油
- 熱効率:約28%(低位発熱量基準)[6]
- 営業運転開始:1978年5月
- 2号ガスタービン
- 発電方式:ガスタービン発電方式
- 定格出力:7.4万kW
- 使用燃料:軽油
- 熱効率:約28%(低位発熱量基準)
- 営業運転開始:1978年5月
緊急設置電源 編集
需給対策として、緊急設置電源が設置され7月23日に運転を開始し10月16日に廃止された[7]。
- 総出力:2,000kW
- 3号ガスタービン
- 発電方式:ガスタービン発電方式
- 定格出力:1,000kW
- 使用燃料:灯油
- 営業運転期間:2012年7月23日 - 10月16日
- 4号ガスタービン
- 発電方式:ガスタービン発電方式
- 定格出力:1,000kW
- 使用燃料:灯油
- 営業運転期間:2012年7月23日 - 10月16日
出典 編集
- ^ 平成25年度供給計画の概要 2013年3月27日
- ^ http://www.hepco.co.jp/info/2014/1191046_1635.html 北海道電力 平成27年度供給計画の概要
- ^ http://www.hepco.co.jp/info/2016/1207216_1693.html 北海道電力 2017年度における電源開発計画について
- ^ “北海道電力 釧路の音別発電所2号機が停止”. 毎日新聞. (2018年9月11日) 2018年9月12日閲覧。
- ^ 支店管内の電力設備一覧 釧路支店 ほくでん
- ^ 産業用大型ガスタービンの技術系統化調査 (PDF) 産業技術史資料情報センター
- ^ 平成24年度 1-(2)発電所出力変更状況 資源エネルギー庁 電力調査統計
関連項目 編集
外部リンク 編集
座標: 北緯42度53分54.3秒 東経143度56分19.2秒 / 北緯42.898417度 東経143.938667度