高安のビジュン
沖縄県豊見城市高安にある霊石を祀る拝所
概要
編集- ビジュル・ビジュンとは「霊石を祀る習俗」の事で、多くは沖縄本島内に分布し、豊見城市内では一般的にビジュンと呼ばれている。高安のビジュンは祠の中に丸みのあるニービヌフニ(細粒砂岩)1個を霊石として祀っている。
- このビジュンには、次のような伝承が残されている。「その昔、兼城間切座波(現在の糸満市座波)の若者2人が首里の王様へ献上する神酒をそれぞれ担ぎ、ビジュンの前で休憩を取った時の話である。重い神酒を担ぎ、疲れが出てきた若者2人はビジュンにお願いをした。1人は「神酒を軽くしてほしい」と願い、もう1人は「力を出させてほしい」と願いをした。すると、怠け心から神酒を軽くしてほしいと願った若者の方は、桶に掛けた縄が途中で切れて神酒を全てこぼしてしまった。しかし、力を出させてほしいと願った真面目な若者の方は、無事に首里へ神酒を届けることが出来た。ビジュンの神様は、真面目な者には力を授ける、素晴らしい神として崇められている。」●高安のビジュン物語(高安子ども会で紙芝居を作成した)[2]
参考文献
編集- 豊見城市教育委員会文化課『高安のビジュン文化財説明板』豊見城市教育委員会 2015年
- 豊見城村教育委員会 『豊見城村の文化財(増補)』 2002年 P.13
- 豊見城市市史編集委員会民俗編専門部会『豊見城市史 第2巻 民俗編』豊見城市役所 2008年 P.616、628
- 豊見城民話の会・伊佐喜美雄『高安ビジュンものがたり』 1997年
- 豊見城村字高安誌編集委員会『高安誌 上巻』1999年 P.61
脚注
編集関連項目
編集外部リンク
編集座標: 北緯26度10分45.2秒 東経127度41分21.1秒 / 北緯26.179222度 東経127.689194度