高橋 秀夫(たかはし ひでお、1938年2月13日[1]昭和13年〉- )は、日本実業家近畿日本ツーリスト代表取締役社長クラブツーリズム名誉会長(創業者)、世界遺産アカデミー理事長[2]

たかはし ひでお

高橋 秀夫
生誕 (1938-02-13) 1938年2月13日(86歳)
日本の旗 日本 京都府
国籍 日本の旗 日本
出身校 関西学院大学文学部
職業 実業家
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クラブツーリズムの創業 編集

渡航自由化以降、海外旅行市場を牽引してきたのは団体販売だった。しかし、1970年代後半にはマーケットの成熟とともに陰りが見え始め、一般募集のツアーが主流となってきた。

高橋は高齢化社会余暇産業に着目し、新しい旅行スタイルのビジネス化に取り組んだ。「顧客の声に耳を傾ける」という事業哲学の根本に、「死ぬ当日まで、旅を楽しむ」究極の旅行業を目指した[3]

この中で、募集型セールスの新しい手法として登場したのが、新聞募集を始めとするメディア販売であった。その先駆けとなったのが、近畿日本ツーリスト渋谷営業所である。1980年に所長に着任した高橋秀夫が積極的な新聞広告展開を指揮しメディア販売を確立した。年金受給者により安価で年に数回行ける旅行を、と提案し(これが今の中高年層・熟年層への旅行販売のもととなった)、日帰り旅行の「びっくりバス」の販売を開始した。催行率80%、バス乗車率44.8人という実績を成し遂げ、取扱人数と販売高は1980年の8100人・17億円から1985年には147万5000人・121億円まで急拡大した[4]

この功績に対し、「右肩上がりの成長を続けていた海外旅行市場では受け身でも商売はできていたが、無形商品である旅行を販売するのに『待ち』の姿勢だけでは厳しい時代を迎えていました」と、リスクを伴う『攻め』のセールスに取り組んだ当時を振り返っている。

経歴 編集

脚注 編集

  1. ^ 経営トップのビジネス論第4回”. 立教大学観光研究所 (2006年4月). 2022年10月13日閲覧。
  2. ^ 高橋 秀夫の書籍一覧 - honto”. honto.jp. 2022年10月13日閲覧。
  3. ^ 日経スペシャル ガイアの夜明け : テレビ東京”. www.tv-tokyo.co.jp. 2022年10月13日閲覧。
  4. ^ 1980年代に旅行を新聞広告で販売する「メディア販売」が確立 -海外渡航自由化50年の歴史(6)”. トラベルボイス(観光産業ニュース). 2022年10月13日閲覧。
  5. ^ 日刊旅行通信”. www.jwing.net. 2022年10月13日閲覧。
先代
田平英二
近畿日本ツーリスト社長
2000年 - 2004年
次代
太田孝