鬼一法眼三略巻

和田文耕堂、長谷川千四共作の時代物浄瑠璃

鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)は和田文耕堂長谷川千四共作の五段の時代物浄瑠璃義経記に取材し、武蔵坊弁慶の誕生から源義経との出会いまでを描く。享保16年(1731)竹本座初演。源義経鬼一法眼の娘と通じて伝家の兵書『六韜(りくとう)三略』を盗み学んだというエピソードを描く三段目「菊畑」、一条長成を主人公とする四段目「一条大蔵譚」(一条大蔵卿)、義経と弁慶との出会いを描く五段目「五条橋」などが上演される。

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