魔女の香水』(まじょのこうすい)は、2023年6月16日公開の日本映画[1][2][3]。監督は宮武由衣、主演は黒木瞳[2]

魔女の香水
監督 宮武由衣
脚本 宮武由衣
製作総指揮 菅原智美
出演者 黒木瞳
桜井日奈子
平岡祐太
水沢エレナ
小出恵介
落合モトキ
川崎鷹也
梅宮万紗子
宮尾俊太郎
小西真奈美
音楽 小林洋平
主題歌 川崎鷹也
撮影 高間賢治
編集 岩切裕一
制作会社 クロスメディア
製作会社 「魔女の香水」製作委員会
配給 アーク・エンタテインメント
公開 日本の旗 2023年6月16日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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「魔女さん」と呼ばれるミステリアスな香水商・白石弥生が、素敵な香りとともに将来への希望を失った女性・若林恵麻を輝かせ、成長させていく物語が描かれる。

あらすじ 編集

若林恵麻バンケットホールで正社員を目標に奮闘していたが、後輩に対するセクハラを抗議して失職する。自暴自棄になった恵麻は、夜の街で出会った杉斗という男性に連れられ、魔女さんと呼ばれる香水商白石弥生と出会う。そして、弥生の勧めで店で働き始めた恵麻は香りに魅了され、懸命に学んでいく。

その後、楠香料に派遣社員として勤務し、優れたアイデアを出し取引先にも認められるが、先輩男性社員に疎まれ契約を打ち切られる。だが、失意の恵麻に弥生は逆にチャンスだと言い出し、起業を勧める。恵麻は弥生の言葉に従い、香水の会社「フレグランス・エマ」を起業し、苦労と試行錯誤の末「あなただけの香水」に出会える「香水サブスク・サービス」[注 1]を考える。

このシステムは楠香料を辞めて恵麻の会社に来てくれた河原優也に作成してもらい、新たに香りに興味がありSNSなどに強く熱意のある女性ふたりを雇い入れ、開始した香水サブスク・サービスは大評判で着実に売上も伸びていく。

キャスト 編集

主要人物 編集

白石弥生
演 - 黒木瞳
「魔女さん」と呼ばれるミステリアスな香水商。上品な白髪の女性。香水の力で人を幸せに導いていく。
若林恵麻
演 - 桜井日奈子[2][4]
バンケットホールで派遣社員として勤務していたが、後輩社員へのセクハラを抗議したことで理不尽に職を失い、ふとしたきっかけで出会った弥生に誘われて店の手伝いをする。
その後、派遣社員として香料会社で勤務するが契約を打ち切られる。だが、弥生に逆にチャンスだと勧められ、香水の会社を起業することになる。

恵麻の関係者 編集

横山蓮
演 - 平岡祐太 [5]
恵麻が弥生の店で出会う。インテリア雑貨メーカー「クールブラン」の社長で、楠香料の取引先。
恵麻が提案した新しい男性用の香水を絶賛する。恵麻の憧れの人となり後に交際を始めるが、不運な交通事故で亡くなってしまう。
杉斗
演 - 落合モトキ[6]
風俗のスカウトマン。挫折した恵麻が夜の街で出会う男性。恵麻が弥生と出会うきっかけを作る。過去の弥生ともかかわっている。

楠香料 編集

恵麻が派遣で勤務する会社。

高渕霧子
演 - 小西真奈美[6]
営業部のチーフで恵麻の上司。さりげなく恵麻の応援をしてくれる。
後に会社のパワハラなどの実態をメディアにリークした後で退社し真澄とふたりで起業、恵麻の会社と共同事業を始める。
河原優也
演 - 川崎鷹也[7]
営業部の先輩社員。新規事業部と兼任になり恵麻たちの部署にくる。恵麻の香りへの情熱を応援し、後に退社し恵麻の会社で働くことになる。
原田真澄
演 - 梅宮万紗子[7]
研究員で調香師。恵麻の香水のアイデアを形にする手伝いをしてくれる。後に霧子とともに退社し起業する。
中原敬
演 - 吉木遼[8][9]
営業部の先輩社員。恵麻が中原の営業での窮地を助けようと独自の香水のアイデアをいきなり出してから恵麻を疎ましく思い始める。
だが、取引先からの契約解除は免れ、恵麻が作成した香水のサンプルが絶賛されたことも自分の手柄にし、上司には恵麻のことを悪く報告する。
尾花長人
演 - 上瀧昇一郎[8][9]
営業部副部長。中原からの恵麻についての報告をうのみにして恵麻の派遣契約を打ち切る。

その他 編集

榊亮太
演 - 宮尾俊太郎[6]
弥生の過去において重要な役割を果たす男性。
原 舞
演 - 水沢エレナ[7]
結婚前はホステスをしていた。その頃から弥生の店の常連。
夫・翔からのモラハラが酷く精神的に追い詰められ、翔から逃げ出し弥生に助けを求める。
原 翔
演 - 小出恵介[7][6]
舞の夫。ホステス時代の舞の店の客。最初は舞に優しかったが、次第に酷いモラハラをするようになる。
優実
演 - 川上麻衣子[8][9]
女性経営者。恵麻が会合で出会い、アドバイスを求める。
女性経営者
演 - 宮澤美保[8][9]
鷺原美津子
演 - 坂ノ上茜[8][9]
誠也
演 - 山本匠馬[8][9]
若林美鈴
演 - 西村知美[8][9]
香水屋常連客
演 - 小野みゆき[8][9]
東村誠一
演 - 西村誠司[9]
やり手の投資家。恵麻の事業を理解し投資してくれる。

スタッフ 編集

ノベライズ 編集

2023年5月30日に映画の監督・脚本を担当した、宮武由衣による小説『魔女の香水』が刊行された[13]

書誌情報(ノベライズ) 編集

  • 宮武由衣(著)、原書房、2023年5月30日発売[14][15]ISBN 978-4-562-07289-7

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 魔女が営む香水屋という仮想店舗を出店し、客はAIの魔女の質問に答えていくと客の求める最適の香水を入手できるシステム。

出典 編集

  1. ^ “映画『魔女の香水』”香水の香り”がもたらす成長物語 - 黒木瞳や桜井日菜子が出演”. FASHION PRESS (株式会社カーリン). (2023年3月15日). https://www.fashion-press.net/news/98889 2023年5月22日閲覧。 
  2. ^ a b c “黒木瞳が香りで幸せ導く“魔女”に、桜井日奈子と共演した「魔女の香水」初夏公開”. 映画ナタリー (株式会社ナターシャ). (2022年12月13日). https://natalie.mu/eiga/news/504893 2023年1月3日閲覧。 
  3. ^ “女性のサクセスストーリーのバイブルとなる作品になれるように。黒木瞳×桜井日奈子 映画『魔女の香水』公開決定記者会見”. NB Press Online (NB Press Online取材部). (2022年12月17日). https://nbpress.online/archives/75535 2023年1月3日閲覧。 
  4. ^ “桜井日奈子、好きな香りは「舞台で履きつぶした靴の匂い」 “青春の思い出”バッシュを連想”. ORICON NEWS (株式会社oricon ME). (2022年12月13日). https://www.oricon.co.jp/news/2260490/full/ 2023年1月3日閲覧。 
  5. ^ “平岡祐太が桜井日奈子の憧れの男性に、実業家役で「魔女の香水」出演”. 映画ナタリー (株式会社ナターシャ). (2023年1月20日). https://natalie.mu/eiga/news/509573 2023年1月20日閲覧。 
  6. ^ a b c d "黒木瞳&桜井日奈子出演映画『魔女の香水』に小出恵介・小西真奈美・落合モトキ・宮尾俊太郎・水沢エレナの出演決定". CDジャーナル. 株式会社シーディージャーナル. 25 January 2023. 2023年1月25日閲覧
  7. ^ a b c d “映画『魔女の香水』”香水の香り”がもたらす成長物語 - 黒木瞳や桜井日菜子が出演”. Fashion Press (株式会社カーリン). (2023年2月8日). https://www.fashion-press.net/news/98889 2023年2月10日閲覧。 
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m 公式サイト〉CAST”. 『魔女の香水』公式サイト. 2023年5月22日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h i j 魔女の香水パンフレット / 編集発行:株式会社キネマ旬報社
  10. ^ a b c d e 作品情報〉映画「魔女の香水」”. 映画.com. エイガ・ドット・コム. 2023年6月28日閲覧。
  11. ^ 【動画】黒木瞳×桜井日奈子 映画「魔女の香水」 川崎鷹也書き下ろし主題歌「オレンジ」入り予告解禁
  12. ^ 「魔法の絨毯」でブレイクした川崎鷹也、映画『魔女の香水』で俳優デビュー”. ORICON NEWS. oricon ME (2023年2月8日). 2023年2月8日閲覧。
  13. ^ 魔女の香水”. 版元ドットコム. 版元ドットコム有限責任事業組合. 2023年6月28日閲覧。
  14. ^ 魔女の香水”. 原書房. 株式会社原書房. 2023年6月28日閲覧。
  15. ^ あさなび〉映画監督の宮武由衣さんに聞く映画の舞台裏”. ニッポン放送. 株式会社ニッポン放送. 2023年6月27日閲覧。

外部リンク 編集