魚喃キリコ

日本の漫画家 (1972-)

魚喃 キリコ(なななん キリコ、 (1972-12-16) 1972年12月16日(51歳) - )は、日本漫画家西蒲原郡吉田町(現・新潟県燕市)出身。新潟清心女子高等学校日本デザイン専門学校出身。

来歴 編集

幼稚園の頃より漫画が好きで絵を描き始める。中学生、高校生になり出版社に投稿を始めるも全て落選。その頃、岡崎京子の漫画を読み影響を受ける。

1993年、日本デザイン専門学校在学中に描いた『hole』(「ガロ」掲載)でデビュー。白黒のコントラストを強調した、イラスト的でクールな絵柄を特徴とする。自らの体験などをベースに、主に若い男女の恋愛模様を描いている。5歳の頃から漫画家になりたかったという。

2002年に『blue』が市川実日子小西真奈美主演で映画化された。大友良英率いる「blueバンド」に参加し、サウンドトラックの演奏を行っている。2004年にはblueバンドのライブも行われた。

2006年に『strawberry shortcakes』が『ストロベリーショートケイクス』として映画化された。岩瀬 塔子(いわせ とうこ)の芸名で出演もしている。

また、2017年に『南瓜とマヨネーズ』が臼田あさ美主演で映画化。

好きな詩人は立原道造。影響を受けた漫画は岡崎京子の『pink[1]

作品リスト 編集

  • blue1997年4月、マガジンハウス) - 初の長編作品。安藤尋監督により映画化。
  • 痛々しいラヴ(1997年8月、マガジンハウス)
  • ハルチン(1998年3月、マガジンハウス) - 雑誌『Hanako』で連載されたもの。カラー。
  • ハルチン1・2(2008年7月、祥伝社) - 雑誌『Hanako』で連載されたもの。カラー。(1は1998年のマガジンハウス版と同様)
  • ちいさなスージー(2009年4月、祥伝社) - ナナナンキリコ名義のぬりえ絵本。
  • 僕はひとりで夜がひろがる 立原道造詩集(2010年4月、パルコエンタテインメント事業部) - 立原道造詩集の挿絵。

脚注 編集

  1. ^ 『鳩よ! 2000年9月号 NO.197』p9 マガジンハウス

関連項目 編集