鱒浦駅

北海道網走市にある北海道旅客鉄道の駅

鱒浦駅(ますうらえき)は、北海道網走市字鱒浦104-1にある北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線である。駅番号B78事務管理コードは▲111621[2]

鱒浦駅
駅舎(2021年5月)
ますうら
Masuura
B79 桂台 (4.8 km)
(2.5 km) 藻琴 B77
地図
所在地 北海道網走市字鱒浦104-1
北緯43度58分57.93秒 東経144度17分47.88秒 / 北緯43.9827583度 東経144.2966333度 / 43.9827583; 144.2966333座標: 北緯43度58分57.93秒 東経144度17分47.88秒 / 北緯43.9827583度 東経144.2966333度 / 43.9827583; 144.2966333
駅番号 B78
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 釧網本線
キロ程 6.8 km(網走起点)
電報略号 スマ[1]
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗降人員
-統計年度-
16人/日
-2014年-
開業年月日 1924年大正13年)11月15日
備考 無人駅
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歴史 編集

 
1977年の鱒浦駅と周囲約500m範囲。左が網走方面。既に無人駅で、単式ホーム1面1線しかなく、側線は認められない。かつては駅裏側に貨物線を有していて、本線は分岐が撤去された線形のままになっている。後に線形が直され、それに合わせてホームが拡幅された。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来 編集

1973年(昭和48年)に国鉄北海道総局が発行した『北海道 駅名の起源』では由来を次のように紹介している[4]

この近海はむかしからアイヌマス漁の好適地として知られていたため、このように名づけられたものである。 — 『北海道 駅名の起源』 p.166

なお、かつて当地に存在した網走郡勇仁(いさに)村の名称や、現在も当駅付近を流れる勇仁川の名称はアイヌ語の「イチャヌニ(ichan-un-i)」(鮭鱒の産卵場・ある・もの〔川〕)に由来している[10]

駅構造 編集

単式ホーム1面1線をもつ地上駅知床斜里駅管理の無人駅である。当駅以南が釧路支社管轄であり、以北の桂台駅および網走駅は旭川支社が管轄する。

2014年(平成26年)12月より、利用者数に合わせ規模を縮小した延床面積約10平方メートルの新駅舎を旧駅舎の線路側に建設。2015年(平成27年)1月5日に工事が完了した。旧駅舎は工事完了に先立つ2014年(平成26年)12月16日に解体された[9][11]

利用状況 編集

乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
2016年(平成28年) 8.4 [JR北 1]
2017年(平成29年) 7.8 [JR北 2]
2018年(平成30年) 6.0 [JR北 3]
2019年(令和元年) 7.0 [JR北 4]
2020年(令和02年) 7.4 [JR北 5]
2021年(令和03年) 8.0 [JR北 6]
2022年(令和04年) 8.6 [JR北 7]

駅周辺 編集

 
鱒浦駅前停留所

駅周辺は漁業の小さな集落やドライブインしかないが、丘の上に住宅街が広がる。ホームからオホーツク海を眺めることができ、1966年(昭和41年)から1996年(平成8年)まで附近に海水浴場が開設され利用客で賑わっていた[12][9]

隣の駅 編集

北海道旅客鉄道(JR北海道)
釧網本線[14]
桂台駅 (B79) - 鱒浦駅 (B78) - 藻琴駅 (B77)

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ 宮脇俊三原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、140頁。ISBN 4-09-395401-1 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、247頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年4月2日閲覧 
  3. ^ 内閣印刷局, ed (1924-11-11). “鉄道省告示 第218号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (3666). https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2955814/7?tocOpened=1. 
  4. ^ a b 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、166頁。ASIN B000J9RBUY 
  5. ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、926頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  6. ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 95
  7. ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 97
  8. ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 99
  9. ^ a b c “旧鱒浦駅舎とお別れ 建て替えで取り壊し”. 北海道新聞朝刊 (2015年1月6日). オホーツク版 p. 18網走・美幌面。(どうしん電子版による当該記事 - 要会員登録
  10. ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日。ISBN 978-4-88323-114-0 
  11. ^ “さようなら “鱒浦の一風景” JR釧網本線・鱒浦駅の駅舎解体”. 経済の伝書鳩 (2015年1月7日). 網走面。(ホームページによる当該記事
  12. ^ 本久公洋『北海道鉄道駅大図鑑』北海道新聞社、2008年、311頁。ISBN 978-4-89453-464-3 
  13. ^ 鱒浦駅前”. NAVITIME. 2019年9月2日閲覧。
  14. ^ 下り順に記載。路線は藻琴駅方の東釧路駅が起点。

JR北海道 編集

  1. ^ 釧網線(東釧路・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。 オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20171209102545/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/senku/pdf/senku/08.pdf2017年12月10日閲覧 
  2. ^ 釧網線(東釧路・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。 オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180818153329/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/08.pdf2018年8月19日閲覧 
  3. ^ 釧網線(東釧路・網走間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  4. ^ 釧網線(東釧路・網走間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
  5. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  6. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。

参考文献 編集

  • 北海道旅客鉄道釧路支社『JR釧路支社 鉄道百年の歩み』2001年。 

関連項目 編集

外部リンク 編集