鳴門市営渡船(なるとしえいとせん)は、徳島県鳴門市の四国本土側と、小鳴門海峡を挟んで架橋離島である同市内の「大毛島」「高島」「島田島」とを結び、それぞれ鳴門市から委託を受けた2事業者の操船で、3航路が運航される渡し船である[1]

なると丸(黒崎航路)

概要 編集

鳴門市営渡船は現在3航路あり、それぞれ「岡崎渡船」「黒崎渡船」「島田渡船」と称される。全て小鳴門海峡を横断している。車両は自転車・原付のみ積載でき、救命胴衣等の着用は不要である。

岡崎渡船は1962年(昭和37年)に県から、黒崎・島田渡船は1947年(昭和22年)に民間から運航を引き継いでおり、黒崎・島田渡船は市道扱いとして、1956年(昭和31年)から無料で運航されている。コスト削減のため、2003年(平成15年)から運航が民間に委託されて現在に至る。

近年では、利用減や燃料費高騰で継続困難となり、2022年(令和4年)1月、鳴門市が運営の見直しおよび存廃の検討を始めたと報じられた[2]

岡崎渡船 編集

 
岡崎渡船の主力船「さざなみ」
 
岡崎渡船岡崎待合所
 
岡崎渡船土佐泊待合所
  • 市道岡崎渡船場線
  • 委託先:有限会社小鳴門渡船(2003年(平成15年)3月18日設立、堂浦漁協と新鳴門漁協の共同出資)

運航データ 編集

  • 運休日:なし(※天候により運航中止等が生じる場合あり)
  • 運航便数:24往復48便
  • 所要時間:約3分
  • 運航時間帯:6:40 - 20:00
  • 定員:30名(さざなみ)
  • 利用料金:無料
岡崎渡船
岡 崎 土 佐 泊
北緯34度11分7.02秒 東経134度37分1.68秒 / 北緯34.1852833度 東経134.6171333度 / 34.1852833; 134.6171333 北緯34度11分17.63秒 東経134度37分14.6秒 / 北緯34.1882306度 東経134.620722度 / 34.1882306; 134.620722

黒崎渡船 編集

 
黒崎渡船の主力船「なると丸」
 
黒崎渡船黒崎待合所
 
黒崎渡船高島待合所
  • 市道高島渡船場線
  • 委託先:有限会社小鳴門渡船

運航データ 編集

  • 運休日:なし(※天候により運航中止等が生じる場合あり)
  • 運航便数:25往復50便
  • 所要時間:約2分
  • 運航時間帯:6:40 - 20:00
  • 定員:43名(なると丸)
  • 利用料金:無料
黒崎渡船
黒 崎 高 島
北緯34度11分41.57秒 東経134度35分49.54秒 / 北緯34.1948806度 東経134.5970944度 / 34.1948806; 134.5970944 北緯34度11分51秒 東経134度35分51.88秒 / 北緯34.19750度 東経134.5977444度 / 34.19750; 134.5977444

島田渡船 編集

 
島田渡船の主力船「第二小鳴門丸」
 
島田渡船小島田待合所
 
島田渡船堂浦待合所
  • 市道小島田中央線
  • 委託先:有限会社島田渡船(2015年(平成27年)10月5日設立、室撫佐漁協の出資)

運航データ 編集

  • 運休日:なし(※天候により運航中止等が生じる場合あり)
  • 運航便数:不定期運航10往復20便(利用客がいない場合は運航しない。また、定時に渡船が来ない場合は、船着場にあるボタンを押すことになる)
  • 所要時間:約4分
  • 運航時間帯:7:50 - 15:30
  • 定員:12名(第二小鳴門丸)
  • 利用料金:無料
島田渡船
小 島 田 堂 浦
北緯34度13分32.25秒 東経134度35分35.18秒 / 北緯34.2256250度 東経134.5931056度 / 34.2256250; 134.5931056 北緯34度13分27.18秒 東経134度35分25.57秒 / 北緯34.2242167度 東経134.5904361度 / 34.2242167; 134.5904361

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集