鹿間時夫
1912-1978, 古生物学者。
生涯 編集
1912年京都生まれ、東北帝国大学理学部出身[1]。1942年、新京工業大学教授[1]。1947年から3年間、長野県飯田高松高校教諭[1]。1950年から横浜国立大学教授[1]。 1950年、「葛生層の地質学的古生物学的研究」で東北大学理学博士。
人物 編集
- 栃木県葛生町周辺で発見された陸上哺乳類などの化石を1931年から1939年にかけて調査し、ニホンムカシジカやクズウアナクマなどの新種11種を含んだ計61種4000点を発見・報告している(葛生化石動物群)[2]。
- 古生代の二枚貝「シカマイア」は鹿間時夫にちなんで名付けられた[3]。
- 神戸層群の命名者、左鎮人の調査でも知られる。
- こけし研究家でもあり[4]、こけし関係の著書も多い。特に監修および執筆・編集した『こけし辞典』(1971年、東京堂出版)は空前前後のものであった。
- 戦後の一時期、飯田高松高校に奉職していた。直接の影響を受けた卒業生に、長谷川善和、鎮西清高、加賀美英雄(海洋地質学)、山田哲雄(岩石学)、松島信幸(日本地質学会名誉会員)がいる[1]。ほか、本多勝一(ジャーナリスト)や富永明夫(仏文学者)、近藤信道(画家)もその時期の教え子である[1]。