黄海道

朝鮮半島に存在した広域行政区域

黄海道(ファンヘド、こうかいどう)は、李氏朝鮮の行政区分朝鮮八道の一つ。由来は主要都市である黄州海州から頭文字を取って命名された[1]黄海に面していた故の名称ではない。高麗時代の五道両界では「西海道」と呼ばれていた[2][1]

黄海道
位置
各種表記
ハングル: 황해도
漢字: 黃海道
日本語読み仮名: こうかいどう
片仮名転写: ファンヘド
英語表記: Hwanghae Province
統計
行政
国:  朝鮮
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現在の北朝鮮の行政区分、黄海北道黄海南道に相当する。なお、朝鮮八道の他の道と違い、北朝鮮政府成立後に南北に分割されたため、韓国では分割を認めておらず、以北五道にも「黄海道」として1つに数えられている。なお、かつて黄海道に属していた一部の離島(白翎島延坪島など)は現在韓国政府が実効支配しており、仁川広域市に属している。

経国大典」による道内地方区分 編集

牧(長官:牧使) 編集

  • 黄州牧、海州牧

都護府(長官:都護府使) 編集

  • 延安都護府、平山都護府、瑞興都護府、豊川都護府

郡(長官:郡守) 編集

  • 谷山郡、鳳山郡、安岳郡、載寧郡、遂安郡、白川郡、信川郡

県(長官:県令) 編集

  • 新渓県、甕津県、文化県、牛峰県

県(長官:県監) 編集

  • 長連県、松禾県、長淵県、康翎県、殷栗県、江陰県、兎山県

出身有名人 編集

脚注 編集

  1. ^ a b 韓国時代劇・歴史用語事典: 韓流コンパクトシリーズp63,金井孝利,2013年9月
  2. ^ 黄海の韓国国内名称である西海由来でもないため、東海道と南海道は無い。首都開城とその周辺を京畿、残りの五道両界は交州道・楊広道・慶尚道・全羅道、北界(西北面)、東界(東北面)である。

関連項目 編集


前の行政区画
(高麗)西海道
黄海南道黄海北道
歴史的行政区画

- 1895年
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二十三府制十三道制を挟んで)
黄海道 (日本統治時代)