黒川史陽
黒川 史陽（くろかわ ふみや、2001年4月17日 - ）は、奈良県北葛城郡河合町出身のプロ野球選手（内野手）。右投左打。東北楽天ゴールデンイーグルス所属。
| 東北楽天ゴールデンイーグルス #24 | |
|---|---|
 2022年 ZOZOマリンスタジアム | |
| 基本情報 | |
| 国籍 |
 日本 |
| 出身地 | 奈良県北葛城郡河合町 |
| 生年月日 | 2001年4月17日（23歳） |
| 身長 体重 |
182 cm 86 kg |
| 選手情報 | |
| 投球・打席 | 右投左打 |
| ポジション | 二塁手、三塁手、一塁手、遊撃手、外野手 |
| プロ入り | 2019年 ドラフト2位 |
| 初出場 | 2020年9月4日 |
| 年俸 | 780万円（2024年）[1] |
| 経歴（括弧内はプロチーム在籍年度） | |
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この表について
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経歴 編集
プロ入り前 編集
河合小学校1年生の時に野球を始め、河合一中では泉州阪堺ボーイズに所属。中3時には「NOMOジャパン」に選出され主将を務めた。そのときのメンバーには西純矢、石川昂弥らがいる[2]。
智弁和歌山高等学校では1年春からベンチ入りし、5期連続甲子園出場を果たす。2年春の甲子園ではチームを甲子園準優勝に導く。2年の夏の甲子園は近江高校に敗れ初戦敗退。3年春の甲子園では中森俊介、水上桂、来田涼斗を擁する明石商に敗れベスト8。3年の夏の甲子園では14回タイブレークの末に奥川恭伸、山瀬慎之助、内山壮真を擁する星稜に敗れ3回戦敗退。1学年上に林晃汰、同学年に東妻純平、1学年下に小林樹斗と細川凌平がいる。
2019年10月17日のドラフト会議では東北楽天ゴールデンイーグルスに2位指名を受け、11月4日に和歌山市内のホテルで契約金6000万円、年俸650万で仮契約を結んだ[3]。背番号は24。
楽天時代 編集
2020年、春季キャンプを一軍で完走した。これは高卒新人では球団史上3人目である。9月4日に一軍登録されると、その日のオリックス・バファローズ戦では7番二塁手で先発出場し、初打席で山岡泰輔から右犠飛を記録し、初打点を記録した[4]。9月6日のオリックス戦で張奕から初安打を記録しこれが適時打となり初打点も記録した[5]。一軍に10試合出場し打率.143だったが、イースタン・リーグでは57試合に出場し、打率.297、6本塁打、31打点を記録し、高卒1年目ながら好成績を残した[6]。
2021年は、6月5日の広島東洋カープ戦で中村祐太からプロ初本塁打と、初猛打賞を記録する[7]。しかし一軍定着にはならず、イースタン・リーグでは48試合に出場し打率.319、3本塁打と躍動したが、一軍では34試合に出場し 打率.187という成績だった[8]。
2022年は、一軍出場は前年を下回り、17試合で打率.222。イースタン・リーグでは94試合に出場し、打率は.262。リーグタイ2位となる20本の2塁打を記録した[9]。
2023年は、初の開幕一軍を果たし[10]、4月9日の千葉ロッテマリーンズ戦では、2年ぶりとなる本塁打も放つが、4月13日に登録抹消となった[11]。7月にはイースタン・リーグにて17試合に出場で打率.355、2本塁打を含む22安打13打点の成績を残し、スカパー!ファーム月間MVP賞を初受賞した[12]。最終的にイースタン・リーグの規定打席到達者中出塁率首位となる.373を記録したが、規定打席に47不足した渡邊佳明が認定最高出塁率(.437)となった[13]。
選手としての特徴 編集
非凡なバットコントロールと広角に飛ばせる長打力を兼ね備える中距離打者[14]。キャプテンシーも非常に強い[15]。高校通算34本塁打[16]。50m走6秒2[16]。
人物 編集
愛称は「クロちゃん」[17]。
父・黒川洋行は上宮高校で3年春のセンバツ優勝時の二塁手で主将であり[18]、1学年先輩の黒田博樹や筒井壮[19]、2学年後輩の三木肇（史陽の楽天入団当初の監督）とはチームメイトだった[20]。高校卒業後は同志社大学に進み、同大硬式野球部を経てミキハウスで廃部までプレーした後、セガサミーに転籍してコーチを務め[21]、退職後は王寺町でバッティングセンター「王寺ドームスタジアム」を経営している[22]。現在社会人野球・SUNホールディングス奈良監督[23]。
3学年上の兄は日南学園で甲子園を経験、2学年下の弟も星稜高校でレギュラーとなっていたが[18]、出場の決まっていた選抜大会が中止となり甲子園に立つことはできなかった[19]。
詳細情報 編集
年度別打撃成績 編集
| 年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2020 | 楽天 | 10 | 17 | 14 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 6 | 1 | .143 | .235 | .143 | .378 |
| 2021 | 34 | 80 | 75 | 4 | 14 | 2 | 0 | 1 | 19 | 8 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 | 1 | 17 | 1 | .187 | .228 | .253 | .481 | |
| 2022 | 17 | 71 | 63 | 4 | 14 | 3 | 0 | 0 | 17 | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | 7 | 0 | 0 | 9 | 1 | .222 | .296 | .270 | .566 | |
| 2023 | 9 | 24 | 22 | 1 | 2 | 0 | 0 | 1 | 5 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | .091 | .087 | .227 | .314 | |
| 通算：4年 | 70 | 192 | 174 | 9 | 32 | 5 | 0 | 2 | 43 | 14 | 0 | 1 | 2 | 3 | 11 | 0 | 2 | 37 | 3 | .184 | .237 | .247 | .484 | |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績 編集
| 年 度 |
球 団 |
一塁 | 二塁 | 三塁 | |||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
| 2020 | 楽天 | - | 4 | 7 | 9 | 1 | 2 | .941 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |||||
| 2021 | - | 8 | 5 | 10 | 0 | 1 | 1.000 | 13 | 6 | 17 | 0 | 2 | 1.000 | ||||||
| 2022 | - | 4 | 3 | 7 | 0 | 3 | 1.000 | 13 | 15 | 18 | 0 | 2 | 1.000 | ||||||
| 2023 | 3 | 3 | 0 | 0 | 1 | 1.000 | 2 | 2 | 2 | 0 | 0 | 1.000 | 6 | 3 | 9 | 1 | 1 | .923 | |
| 通算 | 3 | 3 | 0 | 0 | 1 | 1.000 | 18 | 17 | 28 | 1 | 6 | .978 | 33 | 24 | 45 | 1 | 5 | .986 | |
- 2023年度シーズン終了時
記録 編集
- 初記録
- 初出場・初先発出場：2020年9月4日、対オリックス・バファローズ10回戦（楽天生命パーク宮城）、7番・二塁手で先発出場
- 初打席・初打点：同上、2回裏に山岡泰輔から右犠飛
- 初安打：2020年9月6日、対オリックス・バファローズ12回戦（楽天生命パーク宮城）、1回裏に張奕から右前適時打
- 初本塁打：2021年6月4日、対広島東洋カープ1回戦（MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島）、1回表に中村祐太から右越3ラン
背番号 編集
- 24（2020年 - ）
登場曲 編集
- 「24world」EXILE TRIBE（2020年、2022年）
- 「スーパースター」強（2020年）
- 「EXIT」EXILE（2020年）※偶数打席
- 「real world」EXILE（2020年 - ）※奇数打席（2020年のみ）
- 「SUMMER TIME LOVE」EXILE（2021年）※偶数打席
脚注 編集
- ^ 楽天 - 契約更改 - プロ野球.日刊スポーツ.2023年11月08日閲覧。
- ^ “NOMOベースボールクラブ | アクティビティ | JUNIOR ALL JAPAN 2016”. nomo-baseball-club.com. 2019年12月4日閲覧。
- ^ “楽天、Ｄ２黒川と合意 契約金６０００万”. SANSPO.COM（サンスポ） (2019年11月4日). 2019年12月4日閲覧。
- ^ 楽天の高卒ルーキー黒川 プロ初出場＆初打席で初打点！オリックス山岡から犠飛スポニチアネックス 2020年9月4日掲載
- ^ “楽天黒川、初安打が適時打「先輩に負けない気持ち」”. 日刊スポーツ. 2023年3月9日閲覧。
- ^ “楽天黒川が現状維持「１軍で戦う」藤田に弟子入り”. 日刊スポーツ (2020年12月1日). 2023年3月9日閲覧。
- ^ “楽天黒川史陽プロ初本塁打＆初猛打賞「全てファームで吸収し上がってきた」”. 日刊スポーツ (2021年6月5日). 2023年3月9日閲覧。
- ^ “楽天黒川史陽20％増「調子の波が少ない人がレギュラーだと感じた」”. 日刊スポーツ (2021年11月26日). 2023年3月9日閲覧。
- ^ “楽天・黒川史陽 激しい内野争いを勝ち抜く／レギュラー争いダークホース”. パリーグ.com (2023年3月13日). 2023年5月24日閲覧。
- ^ “23年度「開幕一軍」の登録公示 楽天はルーキー2投手を含む30名”. BASEBALL KING (2023年3月29日). 2023年10月7日閲覧。
- ^ “５連敗中の楽天 阿部と黒川を登録抹消 石井監督「考えないと」とコメント”. デイリースポーツ (2023年4月13日). 2023年10月7日閲覧。
- ^ “【楽天】黒川史陽がファーム７月MVP 月間得点圏打率は３割８分９厘。未来の主軸候補が前進”. 日刊スポーツ (2023年8月10日). 2023年10月7日閲覧。
- ^ 2023年度 イースタン・リーグ ファーム成績 日本野球機構 (2023年11月27日閲覧)
- ^ “黒川史陽(智辯和歌山 3年) | 週刊野球太郎 ドラフト候補選手名鑑”. yakyutaro.jp. 2020年6月20日閲覧。
- ^ “中谷監督と黒川・東妻の3年間。智弁和歌山、運命のドラフト会議。（米虫紀子）”. Number Web - ナンバー. 2020年9月28日閲覧。
- ^ a b “【楽天】ドラ２・黒川が「ポスト浅村」 実戦二塁打デビューで新大砲へ名乗り”. 報知新聞社. (2020年2月14日) 2020年9月29日閲覧。
- ^ “楽天・石井GM、新人に愛称指令！ドラ1小深田は「コブちゃん」ドラ2黒川「クロちゃん」”. スポニチ Sponichi Annex. 2022年11月26日閲覧。
- ^ a b “甲子園に愛された黒川家。全国Ｖ経験者の父が語る３兄弟の違いと指導法｜プロ野球”. web Sportiva. 2022年11月26日閲覧。
- ^ “楽天三木監督「黒川さん」ドラフト２位は先輩の息子”. nikkansports.com. 2022年11月26日閲覧。
- ^ 「【あの甲子園球児は今（16）上宮・黒川洋行】人生変わる舞台で頂点、指揮官として奈良から都市対抗目指す」『Sponichi Annex』、2022年8月20日。2023年10月11日閲覧。
- ^ たけし, かみじょう. “イーグルス期待の星・黒川史陽の実家のバッセンでお父さんと話したこと”. 文春オンライン. 2022年11月26日閲覧。
- ^ “楽天・黒川の父・洋行氏、社会人野球・SUNホールディングスの監督に就任 奈良県拠点に来春から本格始動”. スポニチ Sponichi Annex. 2022年11月26日閲覧。
関連項目 編集
外部リンク 編集
- 個人年度別成績 黒川史陽 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 24 黒川 史陽 選手名鑑 - 東北楽天ゴールデンイーグルスオフィシャルサイト
- 黒川史陽 (@kurokawafumiya_official) - Instagram
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