2002年のブラジルグランプリ (ロードレース)

2002年のブラジルグランプリ(リオグランプリ)は、ロードレース世界選手権2002年シーズン第12戦として、9月20日から22日までブラジルネルソン・ピケ・サーキット(ジャカレパグア)で開催された。この年のレースでは、最高峰MotoGPクラスでチャンピオンが決定した。

ブラジルの旗   2002年のブラジルグランプリ
レース詳細
2002年のロードレース世界選手権 全16戦中第12戦
決勝日 2002年9月22日
開催地 ネルソン・ピケ・サーキット
開催コース 常設サーキット
5.031km
MotoGP
ポールポジション ファステストラップ
イタリアの旗 マックス・ビアッジ スペインの旗 カルロス・チェカ
1:50.568 1:59.827
表彰台
1. イタリアの旗 バレンティーノ・ロッシ
2. イタリアの旗 マックス・ビアッジ 3. アメリカ合衆国の旗 ケニー・ロバーツ・ジュニア


250 cc
ポールポジション ファステストラップ
フランスの旗 ランディ・ド・プニエ アルゼンチンの旗 セバスチャン・ポルト
1:53.939 2:04.661
表彰台
1. アルゼンチンの旗 セバスチャン・ポルト
2. イタリアの旗 ロベルト・ロルフォ 3. イタリアの旗 フランコ・バッタイーニ
125 cc
ポールポジション ファステストラップ
サンマリノの旗 マヌエル・ポジャーリ 日本の旗 東雅雄
1:57.888 2:10.065
表彰台
1. 日本の旗 東雅雄
2. フランスの旗 アルノー・ヴァンサン 3. サンマリノの旗 マヌエル・ポジャーリ


概要 編集

125ccクラス決勝では、前戦に続いてウェットレースが宣言された。18番グリッドからスタートした東雅雄がウェット→ドライ→ウェットと路面状況がめまぐるしく変わる難しいレースを制し、シーズン初優勝を遂げた。続いてアルノー・ヴァンサンマヌエル・ポジャーリとのバトルを制して2位に入った。これでポイントリーダーのヴァンサンはポジャーリとの差を27ポイントに広げた。ランキング3位のダニ・ペドロサは今回転倒リタイヤに終わり、チャンピオン争いから大きく脱落した[1]

250ccクラスでは濡れた路面が徐々に乾いていく状況の中セバスチャン・ポルトが独走し、グランプリ参戦104戦目にして初優勝を果たした。ポイントリーダーのマルコ・メランドリは4位に終わったものの、ランキング2位のフォンシ・ニエトが転倒リタイヤを喫したため、両者のギャップは45ポイントに広がった[2]

MotoGPクラス決勝でもウェットレースが宣言された。序盤はケニー・ロバーツJr.マックス・ビアッジバレンティーノ・ロッシの3台がトップ集団を形成していた。やがて、スタートに失敗して最後尾に落ちていたカルロス・チェカが猛烈な追い上げを見せて17周目にはトップに立ったが、その直後に転倒リタイヤとなった。その後はロッシがビアッジを抑えきり、2連勝・シーズン10勝目を挙げた。ポイントランキング2位だった宇川徹が序盤に転倒リタイヤとなっていたため、ロッシが100ポイントを超えるリードを築くこととなり、4戦を残して最高峰クラス2連覇、新MotoGPクラス初代チャンピオンの栄誉に輝いた。またビアッジが宇川を逆転し、ランキング2位に浮上した[3]

MotoGPクラス決勝結果 編集

順位 ライダー マニュファクチャラー タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1   バレンティーノ・ロッシ ホンダ 49:09.516 2 25
2   マックス・ビアッジ ヤマハ +1.674 1 20
3   ケニー・ロバーツJr. スズキ +18.764 16 16
4   アレックス・バロス ホンダ +24.759 15 13
5   ロリス・カピロッシ ホンダ +32.354 12 11
6   阿部典史 ヤマハ +34.360 11 10
7   オリビエ・ジャック ヤマハ +44.250 7 9
8   セテ・ジベルナウ スズキ +57.150 18 8
9   ユルゲン・ファン・デン・グールベルク ホンダ +1:09.987 8 7
10   ギャリー・マッコイ ヤマハ +1:17.611 4 6
11   ホセ・ルイス・カルドソ ヤマハ +1:20.837 20 5
12   青木宣篤 プロトン +1:50.774 10 4
13   原田哲也 ホンダ +1 Lap 19 3
14   ジョン・ホプキンス ヤマハ +1 Lap 14 2
Ret   レジス・ラコーニ アプリリア 棄権 17
Ret   カルロス・チェカ ヤマハ 棄権 5
Ret   ジェレミー・マクウィリアムス プロトン 棄権 3
Ret   中野真矢 ヤマハ 棄権 13
Ret   宇川徹 ホンダ 棄権 9
Ret   加藤大治郎 ホンダ 棄権 6

250ccクラス決勝結果 編集

順位 ライダー マニュファクチャラー タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1   セバスチャン・ポルト ヤマハ 47:01.307 2 25
2   ロベルト・ロルフォ ホンダ +14.114 9 20
3   フランコ・バッタイーニ アプリリア +15.812 10 16
4   マルコ・メランドリ アプリリア +26.998 4 13
5   トニ・エリアス アプリリア +29.533 3 11
6   ケーシー・ストーナー アプリリア +31.868 12 10
7   エミリオ・アルサモラ ホンダ +45.373 11 9
8   松戸直樹 ヤマハ +1:11.324 7 8
9   シャロル・ユージー ヤマハ +1:13.787 13 7
10   レオン・ハスラム ホンダ +1:15.478 17 6
11   ヤロスラフ・ユレス ヤマハ +1:16.715 14 5
12   ダビド・チェカ アプリリア +1:50.844 18 4
13   エルワン・ナイゴン ホンダ +1:58.717 15 3
14   デューク・ヘイドルフ アプリリア +2:12.040 24 2
15   ヤコブ・シュムルツ ホンダ +1 Lap 23 1
16   ラウール・ハラ アプリリア +1 Lap 25
17   エクトル・ファウベル アプリリア +1 Lap 22
Ret   フォンシ・ニエト アプリリア 棄権 5
Ret   ユーゴ・マルシャン アプリリア 棄権 20
Ret   ランディ・ド・プニエ アプリリア 棄権 1
Ret   アレックス・デボン アプリリア 棄権 8
Ret   ロベルト・ロカテリ アプリリア 棄権 6
Ret   ジェイソン・ビンセント ホンダ 棄権 16
Ret   青木治親 ホンダ 棄権 19
Ret   エリック・バタイユ ホンダ 棄権 21

125ccクラス決勝結果 編集

順位 ライダー マニュファクチャラー タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1   東雅雄 ホンダ 46:28.675 18 25
2   アルノー・ヴァンサン アプリリア +1.705 2 20
3   マヌエル・ポジャーリ ジレラ +1.760 1 16
4   ガボール・タルマクシ イタルジェット +9.177 3 13
5   パブロ・ニエト アプリリア +26.596 7 11
6   ステファノ・ペルジーニ イタルジェット +32.745 19 10
7   ホルヘ・ロレンソ デルビ +34.150 14 9
8   ミカ・カリオ ホンダ +34.488 9 8
9   クラウス・ノーレス ホンダ +36.641 21 7
10   ルーチョ・チェッキネロ アプリリア +40.381 5 6
11   アレックス・デ・アンジェリス アプリリア +40.615 4 5
12   ジーノ・ボルソイ アプリリア +41.428 11 4
13   アンドレア・ドヴィツィオーゾ ホンダ +41.608 17 3
14   シモーネ・サンナ アプリリア +41.630 15 2
15   エクトル・バルベラ アプリリア +45.147 10 1
16   アンドレア・バレリーニ ホンダ +49.885 23
17   ステファノ・ビアンコ アプリリア +57.060 20
18   スティーブ・イェンクナー アプリリア +1:13.948 6
19   クリスチャン・ピストーニ イタルジェット +1:14.061 30
20   ミルコ・ジャンサンティ ホンダ +1:17.495 13
21   マルコ・シモンチェリ アプリリア +1:23.540 25
22   ホアン・オリベ ホンダ +1:24.059 16
23   ミッシェル・ファブリツィオ ジレラ +1:26.189 26
24   トーマス・ルティ ホンダ +1:29.225 24
25   上田昇 ホンダ +1:32.402 22
26   ダリオ・ギウセペッティ ホンダ +1:45.091 31
27   マティア・アンジェローニ ジレラ +1:52.619 29
28   イムレ・トス ホンダ +2:01.551 27
29   チャズ・デイビス アプリリア +2:04.263 28
Ret   宇井陽一 デルビ 棄権 12
Ret   ダニ・ペドロサ ホンダ 棄権 8
Ret   アレックス・バルドリーニ アプリリア 棄権 32

脚注 編集

参考文献 編集


前戦
2002年のポルトガルグランプリ
ロードレース世界選手権
2002年シーズン
次戦
2002年のパシフィックグランプリ
前回開催
2001年のブラジルグランプリ
  ブラジルグランプリ 次回開催
2003年のブラジルグランプリ