2014年シンガポールグランプリ

2014年シンガポールグランプリは、2014年のF1世界選手権第14戦として、2014年9月21日シンガポール市街地コースで開催された。

シンガポールの旗 2014年シンガポールグランプリ
レース詳細
日程 2014年シーズン第14戦
決勝開催日 9月21日
開催地 シンガポール市街地コース
シンガポール
コース長 5.065km
レース距離 60周(303.900km)
決勝日天候 晴れ
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:45.681
ファステストラップ
ドライバー イギリスの旗 ルイス・ハミルトン
タイム 1:50.417(Lap 39)
決勝順位
優勝
2位
3位

予選 編集

展開 編集

ルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得。2番手には0.007秒差のロズベルグが続き、セカンドロウにはリカルド、ベッテルのレッドブル勢がつけ、好調フェラーリのアロンソは5番手で、低速コースを苦手とするウィリアムズのマッサも6番手に入り、トップのハミルトンから9位のマグヌッセンまでがコンマ6秒以内の大激戦の予選となった[1]

結果 編集

Pos. No. ドライバー チーム Q1 Q2 Q3 Grid
1 44   ルイス・ハミルトン メルセデス 1:46.921 1:46.287 1:45.681 1
2 6   ニコ・ロズベルグ メルセデス 1:47.244 1:45.825 1:45.688 2
3 3   ダニエル・リチャルド レッドブルルノー 1:47.488 1:46.493 1:45.854 3
4 1   セバスチャン・ベッテル レッドブルルノー 1:47.476 1:46.586 1:45.902 4
5 14   フェルナンド・アロンソ フェラーリ 1:46.889 1:46.328 1:45.907 5
6 19   フェリペ・マッサ ウィリアムズメルセデス 1:47.615 1:46.472 1:46.000 6
7 7   キミ・ライコネン フェラーリ 1:46.685 1:46.359 1:46.170 7
8 77   バルテッリ・ボッタス ウィリアムズメルセデス 1:47.196 1:46.622 1:46.187 8
9 20   ケビン・マグヌッセン マクラーレンメルセデス 1:47.976 1:46.700 1:46.250 9
10 26   ダニール・クビアト トロロッソルノー 1:47.656 1:46.926 1:47.362 10
11 22   ジェンソン・バトン マクラーレンメルセデス 1:47.161 1:46.943 11
12 25   ジャン=エリック・ベルニュ トロロッソルノー 1:47.407 1:46.989 12
13 27   ニコ・ヒュルケンベルグ フォースインディアメルセデス 1:47.370 1:47.308 13
14 21   エステバン・グティエレス ザウバーフェラーリ 1:47.970 1:47.333 14
15 11   セルジオ・ペレス フォースインディアメルセデス 1:48.143 1:47.575 15
16 8   ロマン・グロージャン ロータスルノー 1:47.862 1:47.812 16
17 99   エイドリアン・スーティル ザウバーフェラーリ 1:48.324 17
18 13   パストール・マルドナド ロータスルノー 1:49.063 18
19 17   ジュール・ビアンキ マルシャフェラーリ 1:49.440 19
20 10   小林可夢偉 ケータハムルノー 1:50.405 20
21 4   マックス・チルトン マルシャフェラーリ 1:50.473 21
22 9   マーカス・エリクソン ケータハムルノー 1:52.287 22
107% time: 1:54.152

[2]

決勝 編集

展開 編集

決勝レース前にメルセデスにトラブルが起きた。ロズベルグのマシンがスタートできず、スペアのステアリングと交換してグリッドに並んだが、フォーメーションラップに発進できずにピットスタートとなり、その後もトラブルは修復せずにロズベルグはレース序盤でリタイヤとなってしまう。最大のライバルが脱落したハミルトンは好スタートを決める。しかし、その後ろリチャルドのスタートは悪く、ロズベルグが消えたことで前が空いていたベッテル、好スタートを切ったアロンソに両側から交わされてしまう。トップはハミルトン、それにベッテル、アロンソ、リチャルドが続き、その後ろにはマッサを交わしていたライコネンが上がっていた。ハミルトンとベッテルは序盤はファステストラップを分け合いながらレースを進めていくが、じりじりとハミルトンが差を広げ、23周目にはベッテルに10秒の差をつけた。しかし、31周目にペレスとスーティルの接触によりセーフティカーがコースに導入される。このタイミングで2番手に上がっていたアロンソは3度目のピットインでソフトに交換、ベッテル、リカルドの後ろ4番手でコースに復帰する。トップのハミルトンはステイアウトしたが、スーパーソフトタイヤしか履いておらず、もう一度ピットに入ってソフトに交換する必要があった。レッドブルの2台も2度目のタイヤ交換でソフトタイヤを選択していたことにより、タイヤ消化義務を終えてこのままレースを走り切る賭けに出る。7周ものセーフティカーランのあとレースは再開されると、ハミルトンは2番手ベッテルに対して1周あたり2秒近く速いペースで差をつけ、52周目のピットイン時までに25秒ほどの差をつけた。ハミルトンはベッテルの後ろ2番手でコースに復帰すると、タイヤの履歴を生かしてあっさりと54周目のターン7でオーバーテイクし、トップを奪還。そのままトップチェッカーを受けた。優勝のハミルトンは今季7勝目。ロズベルグがリタイヤしたことにより、スペインGP以来のポイントリーダーに返り咲いた。2位はベッテル。昨年圧倒的な速さを発揮し、過去3勝を上げているシンガポールでシーズンベストの2位表彰台を獲得した。3位はリチャルド。スタートで後退し、さらにはブレーキやパワーユニットのトラブルが断続的に発生したが、そんな中でもマシンをゴールまで導き、表彰台を獲得した。4位はアロンソ。セーフティカー導入のタイミングが悪く、表彰台獲得とはならなかった。5位はマッサ。マシンが不得意とする低速コースだったが、この順位でゴールしている[1]

結果 編集

Pos. No. ドライバー チーム 周回数 タイム/リタイア Grid Pts.
1 44   ルイス・ハミルトン メルセデス 60 2:00:04.795 1 25
2 1   セバスチャン・ベッテル レッドブルルノー 60 +13.534 4 18
3 3   ダニエル・リチャルド レッドブルルノー 60 +14.273 3 15
4 14   フェルナンド・アロンソ フェラーリ 60 +15.389 5 12
5 19   フェリペ・マッサ ウィリアムズメルセデス 60 +42.161 6 10
6 25   ジャン=エリック・ベルニュ トロロッソルノー 60 +56.801 12 8
7 11   セルジオ・ペレス フォースインディアメルセデス 60 +59.038 15 6
8 7   キミ・ライコネン フェラーリ 60 +1:00.641 7 4
9 27   ニコ・ヒュルケンベルグ フォースインディアメルセデス 60 +1:01.661 13 2
10 20   ケビン・マグヌッセン マクラーレンメルセデス 60 +1:02.230 9 1
11 77   バルテッリ・ボッタス ウィリアムズメルセデス 60 +1:05.065 8
12 13   パストール・マルドナド ロータスルノー 60 +1:06.915 18
13 8   ロマン・グロージャン ロータスルノー 60 +1:08.029 16
14 26   ダニール・クビアト トロロッソルノー 60 +1:12.008 10
15 9   マーカス・エリクソン ケータハムルノー 60 +1:34.188 22
16 17   ジュール・ビアンキ マルシャフェラーリ 60 +1:34.543 19
17 4   マックス・チルトン マルシャフェラーリ 59 +1 Lap 21
Ret 22   ジェンソン・バトン マクラーレンメルセデス 52 パワーボックス 11
Ret 99   エイドリアン・スーティル ザウバーフェラーリ 40 水漏れ 17
Ret 21   エステバン・グティエレス ザウバーフェラーリ 17 電気系 14
Ret 6   ニコ・ロズベルグ メルセデス 13 配線異物混入 PL
DNS 10   小林可夢偉 ケータハムルノー 0 パワーユニット

[3]

  • 2時間ルール適用により60周で終了[3]
  • No.25は大幅なコース外走行をしたため5秒加算ペナルティ[3]
ラップリーダー
  • ルイス・ハミルトン(1-26,28-52,54-60)
  • ダニエル・リチャルド(27)
  • セバスチャン・ベッテル(53)

第14戦終了時点でのランキング 編集

[4]

脚注 編集

  1. ^ a b 鈴木賢志、高橋浩司「F1速報 2014年総集編」『F1速報』第26巻第1号、株式会社三栄書房、2015年2月5日、147,148,187。 
  2. ^ 【結果】F1第14戦シンガポールGP予選/2014年9月20日(土)”. topnews.jp. 2018年12月11日閲覧。
  3. ^ a b c 【結果】F1第14戦シンガポールGP決勝レース/2014年9月21日(日)”. topnews.jp. 2018年12月11日閲覧。
  4. ^ F1世界選手権 2014 / ランキング”. espnf1.com. 2018年12月11日閲覧。
前戦
2014年イタリアグランプリ
FIA F1世界選手権
2014年シーズン
次戦
2014年日本グランプリ
前回開催
2013年シンガポールグランプリ
  シンガポールグランプリ 次回開催
2015年シンガポールグランプリ