2014年ロシアグランプリ (2014 Russian Grand Prix) は、2014年のF1世界選手権第16戦として、2014年10月12日に初開催となるソチ・オートドロームで開催された。

ロシアの旗 2014年ロシアグランプリ
レース詳細
日程 2014年シーズン第16戦
決勝開催日 10月12日
開催地 ソチ・オートドローム
ロシアの旗 ロシア クラスノダール地方 ソチ
コース 恒久的レース施設および市街地コース
コース長 5.848km
レース距離 53周(309.745km)
決勝日天候 晴れ
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:38.513
ファステストラップ
ドライバー フィンランドの旗 バルテッリ・ボッタス
タイム 1:40.896(Lap 53)
決勝順位
優勝
2位
3位

予選 編集

展開 編集

ハミルトンが予選全セッショントップで、シーズン7回目のポールポジションを獲得。2番手はロズベルグ。また、母国GPとなるクビアトが5番グリッドを獲得した。その一方で、ベッテルがQ2敗退を喫したり、マッサがマシントラブルでQ1敗退となった[1]

結果 編集

Pos. No. ドライバー チーム Q1 Q2 Q3 Grid
1 44   ルイス・ハミルトン メルセデス 1:38.759 1:38.338 1:38.513 1
2 6   ニコ・ロズベルグ メルセデス 1:39.076 1:38.606 1:38.713 2
3 77   バルテリ・ボッタス ウィリアムズメルセデス 1:39.125 1:38.971 1:38.920 3
4 22   ジェンソン・バトン マクラーレンメルセデス 1:39.560 1:39.381 1:39.121 4
5 26   ダニール・クビアト トロロッソルノー 1:40.074 1:39.296 1:39.277 5
6 20   ケビン・マグヌッセン マクラーレンメルセデス 1:39.735 1:39.022 1:39.629 11
7 3   ダニエル・リカルド レッドブルルノー 1:40.519 1:39.666 1:39.635 6
8 14   フェルナンド・アロンソ フェラーリ 1:40.255 1:39.786 1:39.709 7
9 7   キミ・ライコネン フェラーリ 1:40.098 1:39.838 1:39.771 8
10 25   ジャン=エリック・ベルニュ トロロッソルノー 1:40.354 1:39.929 1:40.020 9
11 1   セバスチャン・ベッテル レッドブルルノー 1:40.382 1:40.052 10
12 27   ニコ・ヒュルケンベルグ フォースインディアメルセデス 1:40.273 1:40.058 17
13 11   セルジオ・ペレス フォースインディアメルセデス 1:40.723 1:40.163 12
14 21   エステバン・グティエレス ザウバーフェラーリ 1:41.159 1:40.536 13
15 99   エイドリアン・スーティル ザウバーフェラーリ 1:40.766 1:40.984 14
16 8   ロマン・グロージャン ロータスルノー 1:42.648 1:41.397 15
17 9   マーカス・エリクソン ケータハムルノー 1:42.648 16
18 19   フェリペ・マッサ ウィリアムズメルセデス 1:43.064 18
19 10   小林可夢偉 ケータハムルノー 1:43.166 19
20 13   パストール・マルドナド ロータスルノー 1:43.205 20
21 4   マックス・チルトン マルシャフェラーリ 1:43.649 21

[2]

  • ヒュルケンベルグ、マグヌッセン、チルトン、マルドナードはギアボックス交換のため5グリッド降格[3]
  • マルドナードは前回(日本GP)でエンジン交換による10番手降格ペナルティの残り部分として5グリッド降格[3]

決勝 編集

展開 編集

気温22度、路面温度27度の快晴の下、スタートが切られた。スタート後のターン2でハミルトンをかわそうとしたロズベルグだったが、タイヤをロックさせ、フラッドスポットを作り、1周目にピットインし、最後尾に落ちた。ハミルトン以下、ボッタスバトンアロンソベルニュマグヌッセンが続く。3周目にマグヌッセンがベルニュをかわすと、翌周にはベルニュはレッドブルの2台にもかわされた。序盤はミスで後退したロズベルグと、予選でトラブルに見舞われたマッサの追い上げが目覚ましく、圧倒的なストレートスピードで次々と前走車をパスしていく。その後、ピットストップを全車終了した時点でハミルトン、ボッタス、ロズベルグ、バトン、マグヌッセン、アロンソと続く。タイヤの温まらないボッタスを攻め、ロズベルグがボッタスをかわし、メルセデスワンツー体制が築かれた。終始安定したレースを見せたハミルトンが今季9勝目。1周目のミスで最後尾まで落ちたロズベルグが挽回の2位。メルセデスはこのレースで初のコンストラクターズタイトルを決めた。3位には終盤ファステストラップ連発のボッタスが入り、4位と5位には、バトン・マグヌッセンのマクラーレン勢が入り、なんとメルセデスPUトップ5独占という結果に終わった[1]

結果 編集

Pos. No. ドライバー チーム 周回数 タイム/リタイア Grid Pts.
1 44   ルイス・ハミルトン メルセデス 53 1:31:50.744 1 25
2 6   ニコ・ロズベルグ メルセデス 53 +13.657 2 18
3 77   バルテリ・ボッタス ウィリアムズメルセデス 53 +17.425 3 15
4 22   ジェンソン・バトン マクラーレンメルセデス 53 +38.818 4 12
5 20   ケビン・マグヌッセン マクラーレンメルセデス 53 +53.616 6 10
6 14   フェルナンド・アロンソ フェラーリ 53 +1:00.016 8 8
7 3   ダニエル・リカルド レッドブルルノー 53 +1:01.812 7 6
8 1   セバスチャン・ベッテル レッドブルルノー 53 +1:06.185 11 4
9 7   キミ・ライコネン フェラーリ 53 +1:18.877 9 2
10 11   セルジオ・ペレス フォースインディアメルセデス 53 +1:20.067 13 1
11 19   フェリペ・マッサ ウィリアムズメルセデス 53 +1:20.877 18
12 27   ニコ・ヒュルケンベルグ フォースインディアメルセデス 53 +1:21.309 12
13 25   ジャン=エリック・ベルニュ トロロッソルノー 53 +1:37.295 10
14 26   ダニール・クビアト トロロッソルノー 52 +1 Lap 5
15 21   エステバン・グティエレス ザウバーフェラーリ 52 +1 Lap 14
16 99   エイドリアン・スーティル ザウバーフェラーリ 52 +1 Lap 15
17 8   ロマン・グロージャン ロータスルノー 52 +1 Lap 16
18 13   パストール・マルドナド ロータスルノー 52 +1 Lap 20
19 9   マーカス・エリクソン ケータハムルノー 51 +2 Lap 17
Ret 10   小林可夢偉 ケータハムルノー 21 トラブル 19
Ret 4   マックス・チルトン マルシャフェラーリ 9 ハンドリング 21

[3]

ラップリーダー
  • ルイス・ハミルトン(1-53)

第16戦終了時点でのランキング 編集

[4]

脚注 編集

  1. ^ a b 鈴木賢志、高橋浩司「F1速報 2014年総集編」『F1速報』第26巻第1号、株式会社三栄書房、2015年2月5日、156,189。 
  2. ^ 【結果】F1第16戦ロシアGP予選結果/2014年10月11日(土)”. topnew.jp. 2018年12月11日閲覧。
  3. ^ a b c 【結果】F1第16戦ロシアGP決勝レース結果/2014年10月12日(日)”. topnews.jp. 2018年12月11日閲覧。
  4. ^ F1世界選手権 2014 / ランキング”. espnf1.com. 2018年12月11日閲覧。
前戦
2014年日本グランプリ
FIA F1世界選手権
2014年シーズン
次戦
2014年アメリカグランプリ
  ロシアグランプリ 次回開催
2015年ロシアグランプリ