2014 FIFAワールドカップ・アジア予選

2014 FIFAワールドカップ・アジア予選は、アジア地区の2014 FIFAワールドカップ・予選である。本大会出場枠は4.5で、全試合ホーム・アンド・アウェー方式で行われる。

2014 FIFAワールドカップ・アジア予選
大会概要
日程 2011年6月29日2013年9月10日
チーム数 43
2010
2018

予選形式 編集

出場枠は4.5(4チームが直接本大会出場権を獲得、1チームが大陸間プレーオフに進出)。

予選は5段階に分けられている。詳細は以下の通り[1]

1次予選
シード順が28位から43位のチーム(16チーム)を2チームずつ8組に分け、ホーム・アンド・アウェー方式で対戦を行う。各勝者が2次予選に進出する。
2次予選
シード順が6位から27位のチーム(22チーム)と、1次予選の勝者8チーム、合計30チームを2チームずつ15組に分け、ホーム・アンド・アウェー方式で対戦を行う。各勝者が3次予選に進出する。
3次予選
シード順が1位から5位のチーム(5チーム)と、2次予選の勝者15チーム、合計20チームを4チームずつ5組に分け、ホーム・アンド・アウェーの総当たり戦を行う。各組上位2チームが最終予選(4次予選)に進出する。
4次予選
3次予選を勝ち抜いた10チームを5チームずつ2組に分け、ホーム・アンド・アウェーの総当たり戦を行う。各組上位2チームが本大会出場権を得る。また各組3位のチームはアジア地区プレーオフに進出する。
5次予選
進出した2チームがホーム・アンド・アウェー方式で対戦を行う。勝者が大陸間プレーオフに進出する。

予選出場国 編集

アジアサッカー連盟 (AFC) 所属の46チームのうち、参加辞退の  ブータン  グアム国際サッカー連盟(FIFA)から資格停止処分を受けていた  ブルネイを除く43チームが参加。当初シード順は、前回大会(2010 FIFAワールドカップおよびそのアジア予選)の成績によって定められるものとされ[2][3]、各チームが予選のどの段階から参加するかの決定、および1次予選・2次予選の組み合わせ抽選はこの順位により行われた。ただしその後、3次予選の組み合わせ抽選については、2011年7月のFIFAランキング順にシード順が定められることとなった[4][5]。また4次予選については、抽選会時点の最新のFIFAランキングに基づいてシード順が定められることとなった[6](その後、組み合わせ抽選は2012年3月9日に、その前のFIFAランキングの発表は3月7日に決まった[7][8])。


3次予選から参加 2次予選から参加 1次予選から参加
  1.   日本
  2.   韓国
  3.   オーストラリア
  4.   北朝鮮
  5.   バーレーン
  1.   サウジアラビア
  2.   イラン
  3.   カタール
  4.   ウズベキスタン
  5.   アラブ首長国連邦
  6.   シリア
  7.   オマーン
  8.   ヨルダン
  9.   イラク
  10.   シンガポール
  11.   中華人民共和国
  12.   クウェート
  13.   タイ
  14.   トルクメニスタン
  15.   レバノン
  16.   イエメン
  17.   タジキスタン
  18.   香港
  19.   インドネシア
  20.   キルギス
  21.   モルディブ
  22.   インド
  1.   マレーシア
  2.   アフガニスタン
  3.   カンボジア
  4.   ネパール
  5.   バングラデシュ
  6.   スリランカ
  7.   ベトナム
  8.   モンゴル
  9.   パキスタン
  10.   パレスチナ
  11.   東ティモール
  12.   マカオ
  13.   チャイニーズタイペイ
  14.   ミャンマー
  15.   フィリピン
  16.   ラオス


日程 編集

競技日程は以下の通りである。

ラウンド 日付
1次予選 01戦 2011年06月29日
02戦 2011年07月03日
2次予選 01戦 2011年07月23日
02戦 2011年07月28日
3次予選 01節 2011年09月02日
02節 2011年09月06日
03節 2011年10月11日
04節 2011年11月11日
05節 2011年11月15日
06節 2012年02月29日
ラウンド 日付
4次予選 01節 2012年06月03日
02節 2012年06月08日
03節 2012年06月12日
04節 2012年09月11日
05節 2012年10月16日
06節 2012年11月14日
07節 2013年03月26日
08節 2013年06月04日
09節 2013年06月11日
第10節 2013年06月18日
5次予選 01戦 2013年09月06日
02戦 2013年09月10日

1次予選 編集

1次予選および2次予選の抽選は、2011年3月30日にマレーシアクアラルンプールのAFC本部で行われた[9]

試合結果 編集

第1試合は2011年6月29日、第2試合は2011年7月3日に実施された。

チーム #1 合計 チーム #2 第1戦 第2戦
マレーシア   4 - 4(a)   チャイニーズタイペイ 2 - 1 3 - 2
バングラデシュ   3 - 0   パキスタン 3 - 0 0 - 0
カンボジア   6 - 8   ラオス 3 - 0 2 - 6
スリランカ   1 - 5   フィリピン 1 - 1 0 - 4
アフガニスタン   1 - 3   パレスチナ 0 - 2 1 - 1
ベトナム   13 - 1   マカオ 6 - 0 7 - 1
ネパール   7 - 1   東ティモール 2 - 1 5 - 0
モンゴル   1 - 2   ミャンマー 1 - 0 0 - 2
注釈


2次予選 編集

試合結果 編集

第1試合は2011年7月23日に、第2試合は7月28日に実施された[9]

チーム #1 合計 チーム #2 第1戦 第2戦
タイ   3 - 2   パレスチナ 1 - 0 2 - 2
レバノン   4 - 2   バングラデシュ 4 - 0 0 - 2
中華人民共和国   13 - 3   ラオス 7 - 2 6 - 1
トルクメニスタン   4 - 5   インドネシア 1 - 1 3 - 4
クウェート   5 - 1   フィリピン 3 - 0 2 - 1
オマーン   5 - 0[注 2]   ミャンマー 3 - 0[注 1] 2 - 0[注 2]
サウジアラビア   8 - 0   香港 3 - 0 5 - 0
イラン   5 - 0   モルディブ 4 - 0 1 - 0
シリア   0 - 6[注 3]   タジキスタン 0 - 3 0 - 3
カタール   4 - 2   ベトナム 3 - 0 1 - 2
イラク   2 - 0   イエメン 2 - 0 0 - 0
シンガポール   6 - 4   マレーシア 5 - 3 1 - 1
ウズベキスタン   7 - 0   キルギス 4 - 0 3 - 0
アラブ首長国連邦   5 - 2   インド 3 - 0 2 - 2
ヨルダン   10 - 1   ネパール 9 - 0 1 - 1
注釈
  1. ^ a b c オマーン(ホーム)-ミャンマーの試合は、当初のスコアは2-0でオマーンの勝利であったものの、後日没収試合(オマーンの3-0での勝利扱い)とされた。このため、合計得点も4-0から5-0に修正されている。
  2. ^ a b ミャンマー対オマーンの第2試合(ミャンマーで開催)前半40分、観客が審判に石を投げるなどの行為を始めたため、試合は0 - 2の状況で打ち切られた[10]国際サッカー連盟(FIFA)はこの試合について、再試合は行わず、第1試合の得点(オマーン 2 - 0 ミャンマー[注 1])と合わせ、合計得点4 - 0[注 1]でオマーンが3次予選に進出するものとした[11][12]
  3. ^ シリアは第1戦を2 - 1、第2戦を4 - 0で勝利し3次予選に出場することとなっていた。しかし試合後日FIFAは、シリアが出場資格のない選手を出場させていたとして、シリアを失格とすること、またシリアに敗れたタジキスタンが代わって出場し、本来シリアが入る予定だった3次予選グループCに入ることを決定した[13](この時点ですでに、3次予選の組み合わせ抽選は実施済みであった)。


3次予選 編集

4チームずつの5組に分かれ、2順の総当たり戦(各チーム6試合ずつ)を行う。2011年9月2日9月6日10月11日11月11日11月15日および、2012年2月29日に実施された。

グループ A 編集

チーム 出場権        
1   イラク 6 5 0 1 14 4 +10 15 アジア4次予選 0–2 1–0 7–1
2   ヨルダン 6 4 0 2 11 7 +4 12 1–3 2–1 2–0
3   中華人民共和国 6 3 0 3 10 6 +4 9 0–1 3–1 2–1
4   シンガポール 6 0 0 6 2 20 −18 0 0–2 0–3 0–4
出典:
順位の決定基準: 順位決定方式




グループ B 編集

チーム 出場権        
1   韓国 6 4 1 1 14 4 +10 13 アジア4次予選 6–0 2–0 2–1
2   レバノン 6 3 1 2 10 14 −4 10 2–1 2–2 3–1
3   クウェート 6 2 2 2 8 9 −1 8 1–1 0–1 2–1
4   アラブ首長国連邦 6 1 0 5 9 14 −5 3 0–2 4–2 2–3
出典:
順位の決定基準: 順位決定方式



グループ C 編集

チーム 出場権        
1   ウズベキスタン 6 5 1 0 8 1 +7 16 アジア4次予選 1–1 1–0 3–0
2   日本 6 3 1 2 14 3 +11 10 0–1 1–0 8–0
3   朝鮮民主主義人民共和国 6 2 1 3 3 4 −1 7 0–1 1–0 1–0
4   タジキスタン 6 0 1 5 1 18 −17 1 0–1 0–4 1–1
出典:
順位の決定基準: 順位決定方式



グループ D 編集

チーム 出場権        
1   オーストラリア 6 5 0 1 13 5 +8 15 アジア4次予選 3–0 4–2 2–1
2   オマーン 6 2 2 2 3 6 −3 8 1–0 0–0 2–0
3   サウジアラビア 6 1 3 2 6 7 −1 6 1–3 0–0 3–0
4   タイ 6 1 1 4 4 8 −4 4 0–1 3–0 0–0
出典:
順位の決定基準: 順位決定方式


グループ E 編集

チーム 出場権        
1   イラン 6 3 3 0 17 5 +12 12 アジア4次予選 2–2 6–0 3–0
2   カタール 6 2 4 0 10 5 +5 10 1–1 0–0 4–0
3   バーレーン 6 2 3 1 13 7 +6 9 1–1 0–0 10–0
4   インドネシア 6 0 0 6 3 26 −23 0 0–4 2–3 0–2
出典:
順位の決定基準: 順位決定方式


4次予選(最終予選) 編集

組み合わせ抽選は2012年3月9日[14] にクアラルンプールで行われた。

グループ A 編集

チーム 出場権          
1   イラン 8 5 1 2 8 2 +6 16 2014 FIFAワールドカップ 1–0 0–1 0–0 4–0
2   韓国 8 4 2 2 13 7 +6 14 0–1 1–0 2–1 3–0
3   ウズベキスタン 8 4 2 2 11 6 +5 14 アジア5次予選 0–1 2–2 5–1 1–0
4   カタール 8 2 1 5 5 13 −8 7 0–1 1–4 0–1 1–0
5   レバノン 8 1 2 5 3 12 −9 5 1–0 1–1 1–1 0–1
出典:
順位の決定基準: 順位決定方式

グループ B 編集

チーム 出場権          
1   日本 8 5 2 1 16 5 +11 17 2014 FIFAワールドカップ 1–1 6–0 3–0 1–0
2   オーストラリア 8 3 4 1 12 7 +5 13 1–1 4–0 2–2 1–0
3   ヨルダン 8 3 1 4 7 16 −9 10 アジア5次予選 2–1 2–1 1–0 1–1
4   オマーン 8 2 3 3 7 10 −3 9 1–2 0–0 2–1 1–0
5   イラク 8 1 2 5 4 8 −4 5 0–1 1–2 1–0 1–1
出典:
順位の決定基準: 順位決定方式

5次予選 編集

4次予選各グループ3位の2チーム同士がホームアンドアウェー方式で戦う。2013年9月6日9月10日に実施された。この勝者が南米予選5位のチームと戦い、これに勝ったチームがワールドカップ出場となる。


チーム #1 合計 チーム #2 第1戦 第2戦
ヨルダン   2 - 2
(PK 9 - 8)
  ウズベキスタン 1 - 1 1 - 1
(a.e.t.)


大陸間プレーオフ 編集

上記アジア地区プレーオフで勝った5位チームが、南米予選の5位チームと対戦し、勝者がワールドカップ出場権を獲得する。

チーム #1 合計 チーム #2 第1戦 第2戦
ヨルダン   0 - 5   ウルグアイ 0 - 5 0 - 0

トピックス 編集

出典 編集

  1. ^ 43 in the fray for 2014 FWC qualifiers”. アジアサッカー連盟 (2011年3月23日). 2011年10月18日閲覧。
  2. ^ Asian Zone to play preliminary round for Brazil 2014”. 国際サッカー連盟 (2011年3月19日). 2011年3月25日閲覧。
  3. ^ FWCQ 2014 rankings announced”. アジアサッカー連盟 (2011年3月8日). 2011年3月21日閲覧。
  4. ^ 2014 FIFA World Cup Brazil(TM) Preliminary Competition Format & Draw Procedures 2011年6月13日閲覧。
  5. ^ 中国、「第1シード」で3次予選出場の可能性に大喜び―W杯”. サーチナ (2011年6月8日). 2011年6月13日閲覧。
  6. ^ AFC announces key competition decisions”. アジアサッカー連盟 (2011年8月2日). 2011年8月22日閲覧。
  7. ^ シード国、3月のランクが基準=サッカーW杯最終予選-時事ドットコム2012.2.3付
  8. ^ FIFA Ranking rescheduled to March 7”. アジアサッカー連盟 (2012年2月3日). 2012年2月7日閲覧。
  9. ^ a b The battle for Brazil berth begins”. アジアサッカー連盟 (2011年3月30日). 2011年3月30日閲覧。
  10. ^ “Ugly scenes as Myanmar match abandoned”. Yahoo. Reuters. (2011年7月28日). http://uk.eurosport.yahoo.com/28072011/58/world-cup-2014-ugly-scenes-myanmar-match-abandoned.html 2011年7月28日閲覧。 
  11. ^ Myanmar-Oman match abandoned”. アジアサッカー連盟 (2011年7月28日). 2011年7月29日閲覧。
  12. ^ Statement regarding abandoned 2014 FIFA World Cup Qualifier Myanmar against Oman”. 国際サッカー連盟 (2011年7月29日). 2012年1月28日閲覧。
  13. ^ Syria disqualified from 2014 FIFA World Cup”. 国際サッカー連盟 (2011年8月19日). 2012年1月31日閲覧。
  14. ^ Final Round draw date set”. アジアサッカー連盟 (2012年1月26日). 2012年1月30日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集