2016年リオデジャネイロオリンピックのバレーボール競技・女子世界最終予選兼アジア予選

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2016年リオデジャネイロオリンピックのバレーボール競技・女子世界最終予選兼アジア予選国際バレーボール連盟(FIVB)および日本バレーボール協会(JVA)共催による、リオデジャネイロオリンピックバレーボール競技の世界最終予選兼アジア予選。

5月14日から22日まで、この後の男子大会と同じ東京体育館東京都渋谷区)にて開催された。

大会形式 編集

出場8チームを1回戦総当たりのリーグ戦を行う。アジア1位となったチームはオリンピック出場権を獲得し、アジア最上位を除く上位3チームも本大会への出場権を得る。

4年前のロンドン五輪の世界最終予選(12名)と異なり、各チーム14名までの登録とベンチ入りが可能となった。

なお、この大会とは別に同時期に、4チーム(北中米・南米・アフリカ2)中、1チームのみが五輪出場権を得る世界最終予選(2)が、プエルトリコで開催された[1]

順位決定方法 編集

「勝利数」「3-2-1ポイント制による勝ち点の優劣」「セット率」「得点率」の順で適用。そこまで並んだ場合は、当該国同士の対戦成績で比較する[2]

チャレンジシステム 編集

今大会では選手交代[注 1]、タイムアウト、5秒以内に申請が可能な[4]ビデオ判定(チャレンジシステム)の3件[5]に関して、各チームベンチ前の据え置き型[6][7]ASUSタブレット端末Android)が用いられた(男子も[8][9][10][11][12][13]

18日の日本対タイ戦の最終第5セットでタイ側にレッドカード2枚が発生したこと[14]を受け、FIVBは開催休日である翌19日に各国の監督を集めて説明会を開いた[15]。21日の記者会見では「タブレット端末の操作に習熟するよう」求め[16]、フェルナンド・リマ事務局長は「リクエストを迅速かつ、明確化する」ために端末を導入したことを説明した[17]

大会概要 編集

2016年3月11日に、試合の「組合せ抽選会」が都内で開催された[18]

開催初日の日本対ペルー戦の国歌斉唱の前には、4月に発生した熊本県熊本地方を震源とする地震に対して、黙とうが捧げられた(約25秒間)[19][注 2]

日本における大会放送は、前回と同じく、TBSフジテレビジョンによる共同放送となった[20][21](応援キャスターはTBSの石井大裕とフジテレビの宮澤智[22])。大会イメージソングはSexy Zoneの『勝利の日まで』。

女子大会公式スポンサーは、ジャパネットたかた[23][24]meiji日本生命[25](日本チームの胸広告)、久光製薬(日本チームの両肩広告)、資生堂日清製粉グループ[26]ミカサなど[27]

4年前の世界最終予選も東京体育館で実施されたが、今回は自由席が500円の値上げとなった[28][29]。また、応援Tシャツ付チケットや、日本戦以外の観戦限定のスタンド指定席の新設があった[30]

6日目に、  韓国  オランダ  イタリア  日本の順で、それぞれ今大会の4位以内を確定させていき五輪出場を決めた[31][32](最終的にアジア最上位での通過は日本となった)。

試合結果 編集

試合開始時刻はすべて日本標準時UTC+09:00)。[33][34][35][36]

3-0 3-1
/3-2
0-3 1-3
/2-3
 Pts  セット 得点
順位 チーム セット率 得点 失点 得点率
1   イタリア 6  (5/1) 1  (1/0) 17 18 7 2.571 586 517 1.133
2   オランダ 5  (5/0) 2  (1/1) 16 17 7 2.429 571 465 1.228
3   日本 5  (3/2) 2  (1/1) 14 18 10 1.800 644 571 1.128
4   韓国 4  (4/0) 3  (2/1) 13 15 11 1.364 597 577 1.035
5   タイ 4  (3/1) 3  (2/1) 12 15 12 1.250 597 592 1.008
6   ドミニカ共和国 2  (2/0) 5  (5/0) 6 7 16 0.438 517 542 0.954
7   ペルー 2  (2/0) 5  (5/0) 6 7 16 0.438 462 549 0.842
8   カザフスタン 0  (0/0) 7  (7/0) 0 3 21 0.143 426 587 0.726
リオデジャネイロ五輪出場権獲得
日程 開始 結果 1set 2set 3set 4set 5set 総得点 R
14土 10:10 韓国   1–3   イタリア 17–25 20–25 27–25 18–25   82–100 1
  12:55 タイ   3–1   ドミニカ共和国 26–24 26–28 25–16 25–20   102–88 2
  15:40 カザフスタン   1–3   オランダ 12–25 25–21 14–25 8–25   59–96 3
[1] 19:15 日本   3–0   ペルー 25–23 25–10 25–14     75–47 4
15日 10:10 イタリア   3–1   タイ 17–25 25–16 25–17 25–16   92–74 5
  12:55 ペルー   3–0   ドミニカ共和国 25–22 25–16 26–24     76–62 6
  15:40 オランダ   0–3   韓国 27–29 23–25 21–25     71–79 7
[2] 19:20 日本   3–0   カザフスタン 25–14 25–15 25–11     75–40 8
17火 10:10 カザフスタン   1–3   ペルー 25–19 22–25 23–25 23–25   93–94 9
  12:55 ドミニカ共和国   0–3   イタリア 22–25 23–25 23–25     68–75 10
  15:40 タイ   0–3   オランダ 14–25 16–25 20–25     50–75 11
[3] 19:15 韓国   3–1   日本 28–26 25–17 17–25 25–19   95–87 12
18水 10:10 ペルー   0–3   イタリア 19–25 16–25 17–25     52–75 13
  12:55 カザフスタン   0–3   韓国 16–25 11–25 21–25     48–75 14
  15:40 オランダ   3–0   ドミニカ共和国 25–22 25–18 25–21     75–61 15
[4] 19:20 日本   3–2   タイ 20–25 25–23 23–25 25–23 15–13 108–109 16
20金 10:10 タイ   3–0   カザフスタン 25–18 25–19 25–15     75–52 17
  12:55 韓国   3–1   ペルー 18–25 25–22 25–14 25–21   93–82 18
  15:40 イタリア   0–3   オランダ 21–25 21–25 14–25     56–75 19
[5] 19:15 ドミニカ共和国   0–3   日本 22–25 16–25 25–27     63–77 20
21土 10:10 韓国   2–3   タイ 25–19 25–22 27–29 24–26 12–15 113–111 21
  12:55 カザフスタン   1–3   ドミニカ共和国 20–25 25–22 12–25 20–25   77–97 22
  15:40 ペルー   0–3   オランダ 16–25 14–25 17–25     47–75 23
[6] 19:20 日本   2–3   イタリア 25–23 25–27 25–27 25–21 9–15 109–113 24
22日 10:10 ドミニカ共和国   3–0   韓国 25–23 25–11 28–26     78–60 25
  12:55 タイ   3–0   ペルー 25–17 26–24 25–23     76–64 26
  15:40 イタリア   3–0   カザフスタン 25–22 25–16 25–19     75–57 27
[7] 19:15 オランダ   2–3   日本 25–20 13–25 25–21 30–32 11–15 104–113 28

個人賞 編集

ドリームチームのメンバーは次の通り[37]

その他

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 韓国の李廷哲監督によると、20日(説明会の翌日)の試合では不具合を伝えると、審判は操作完了を待つようになったという[3]
  2. ^ 男子も同じく、初日の日本対ベネズエラ戦で黙とうが捧げられた(約25秒間)。

出典 編集

  1. ^ 【バレーボール】不公平感漂う「もう一つ」の最終予選! 日本大会出場の監督ら相次ぎ疑問の声 知られざるプエルトリコ大会 - 産経ニュース、2016年5月24日
  2. ^ 大会概要 -JVA
  3. ^ 産経新聞、2016年5月21日16面 「端末で選手交代に不満の声」
  4. ^ 木村沙織を襲う「タイ語の非難書き込み」 女子バレー「レッドカード2枚」騒動余波 - J-CASTニュース、2016年5月19日
  5. ^ Various Gallery 19774 FIVB
  6. ^ 【五輪へアタック!】真鍋タブレットの全容 データバレーでつかむリオ切符 (3/3ページ) - サンスポ、2016年5月20日
  7. ^ 【バレーボール】「タブレット端末」は選手交代に不向き? レッドカードも出た五輪最終予選 - 産経ニュース、2016年5月23日
  8. ^ Various Gallery 20118 FIVB
  9. ^ フジテレビ|めざましどようび|2016/05/21(土)放送 | TVでた蔵
  10. ^ 選手交代にタブレット端末を使用―― バレーボールのルールに物議、JVAに聞いてみた - ねとらぼ、2016年5月19日
  11. ^ バレーの新システムはなぜ“今”か?タブレットとチャレンジの問題点。 - Number Web(米虫紀子)、2016年5月25日
  12. ^ Various Gallery 11915 FIVB
  13. ^ 月刊バレーボール」2016年7月号96頁 OQTに見る新システム&テクノロジーの現在
  14. ^ 女子バレー五輪予選 最後まで全力で戦ったタイチームの涙 - Yahoo!ニュース(田中夕子)、2016年5月23日
  15. ^ 日本―タイ戦でのトラブル 国際連盟が緊急会見で説明 - スポニチ、2016年5月22日
  16. ^ バレーのビデオ判定要求「端末操作の習熟を」 国際連盟 - 朝日新聞、2016年5月21日
  17. ^ 産経新聞、2016年5月22日21面 タブレット操作「不慣れが原因」国際連盟
  18. ^ 2016リオデジャネイロオリンピックバレーボール世界最終予選男女日本大会 組合せ抽選会・記者会見を開催 日本バレーボール協会
  19. ^ 火の鳥NIPPON、ペルーを破り白星発進 2016リオデジャネイロオリンピック世界最終予選兼アジア大陸予選大会 - JVA
  20. ^ バレー最終予選はタイのレッドカードで逆転12・9% - 日刊スポーツ、2016年5月19日
  21. ^ 【バレー】五輪決定のイタリア戦、瞬間最高は29.8%…全7試合視聴率一覧 - スポーツ報知、2016年5月23日
  22. ^ 修造門下生”石井大裕アナ、バレー五輪切符獲得なら“涙のリポート”も - スポニチ、2016年5月14日
  23. ^ \ジャパネットはバレーボール世界最終予選の公式スポンサーです!/ - ジャパネットたかた(Japanet Takata) | Facebook
  24. ^ Various Gallery 15398 FIVB
  25. ^ Various Gallery 15414 FIVB
  26. ^ News detail - Italy and Japan lock up final two places in Rio after tough five set clash - FIVB
  27. ^ 女子日本大会前日監督記者会見を開催 - 日本バレーボール協会
  28. ^ チケット情報 - 2012ロンドンオリンピックバレーボール世界最終予選
  29. ^ チケット情報 - 2008北京オリンピックバレーボール世界最終予選
  30. ^ チケット - 2016リオデジャネイロオリンピックバレーボール世界最終予選
  31. ^ 日本の五輪出場決定条件=バレーボール女子 - 時事ドットコム、2016年5月20日
  32. ^ オランダ、韓国がリオ五輪切符を獲得 バレー - 日刊スポーツ、2016年5月21日
  33. ^ fivb
  34. ^ Results and Ranking - Women's World Olympic Qualification Tournament 2016 fivb
  35. ^ 东京奥预赛意大利登顶 荷日韩女排晋级泰国出局 - 搜狐体育!!! 2016年5月22日
  36. ^ 女子全試合結果
  37. ^ fivb. “ONE LAST THRILLER AS OLYMPIC QUALIFIER IN JAPAN CLOSES”. 2016年5月23日閲覧。
  38. ^ setters
  39. ^ a b spikers
  40. ^ blockers
  41. ^ diggers
  42. ^ scorers
  43. ^ servers
  44. ^ receivers

関連項目 編集

外部リンク 編集