2018 FIFA U-20女子ワールドカップ

2018 FIFA U-20女子ワールドカップ: Coupe du monde féminine de football des moins de 20 ans 2018)は、2018年8月5日から8月24日にかけて、フランスで開催された第9回目のFIFA U-20女子ワールドカップである。決勝で日本が3-1でスペインを下し、初優勝を果たした。日本は既に2011年に年齢制限の無いFIFA女子ワールドカップで、2014年FIFA U-17女子ワールドカップで優勝しており、女子サッカー史上初めてFIFA主催の3つの世界選手権大会を全て制した国となった。

2018 FIFA U-20女子ワールドカップ
FIFA U-20 Women's World Cup 2018
Coupe du monde féminine de football des moins de 20 ans 2018
大会概要
開催国 フランスの旗 フランス
日程 2018年8月5日 - 8月24日
チーム数 16 (6連盟)
開催地数(4都市)
大会結果
優勝  日本 (1回目)
準優勝  スペイン
3位  イングランド
4位  フランス
大会統計
試合数 32試合
ゴール数 98点
(1試合平均 3.06点)
総入場者数 75,748人
(1試合平均 2,367人)
得点王 スペインの旗 パトリシア・ギハーロ
イングランドの旗 ジョージア・スタンウェイ(6点)
最優秀選手 スペインの旗 パトリシア・ギハーロ
 < 20162020

概要 編集

この大会は2019年に開催予定の2019 FIFA女子ワールドカップのプレ大会として開催された[1]。2014年10月31日に、以下の国が開催国に立候補すると発表された[2]

2015年3月19日のFIFAの理事会で、2018年大会はフランスで開催することが決定した[3]

出場国 編集

出場枠の配分は2016年10月13日から14日にかけて開催されたFIFA評議会にて承認された[4]

大陸連盟 出場
枠数
予選大会 予選順位 出場国・地域 出場回数
UEFA 1+4 開催国   フランス 3大会連続7回目
UEFA U-19女子選手権[注 1] 1位   スペイン 2大会連続3回目
3位   オランダ 初出場
3位   ドイツ 9大会連続9回目
5位   イングランド 2大会ぶり5回目
AFC 3 AFC U-19女子選手権 1位   日本 2大会連続6回目
2位   北朝鮮 7大会連続7回目
3位   中華人民共和国 2大会ぶり6回目
CAF 2 CAN U-20女子選手権 1組1位   ガーナ 4大会連続4回目
2組1位   ナイジェリア 9大会連続9回目
CONCACAF 3 CONCACAF U-20女子選手権 1位   メキシコ 7大会連続8回目
2位   アメリカ合衆国 9大会連続9回目
3位   ハイチ 初出場
CONMEBOL 2 U-20スダメリカーノ・フェメニーノ 1位   ブラジル 9大会連続9回目
2位   パラグアイ 2大会ぶり2回目
OFC 1 OFC U-19女子選手権 1位   ニュージーランド 7大会連続7回目

会場一覧 編集

2017年9月7日に開催都市が決定した[5]

コンカルノー サン・マロ ディナン-レオン
スタッド・ガイ・ピリオ スタッド・メイヴィル スタッド・デュクロ・ガスト
収容人数: 6,500人 収容人数: 2,500人 収容人数: 2,000人
ヴァンヌ
スタッド・デ・ラ・ラビン
収容人数: 9,500人
 

組み合わせ抽選 編集

組み合わせ抽選が2018年3月8日にレンヌレンヌオペラハウスで行われて、グループリーグの組み合わせが決まった[6][7]

結果 編集

開催日時はすべて現地時間(UTC+2)。

グループリーグ 編集

グループ A 編集

チーム
1   フランス 3 2 1 0 8 1 +7 7
2   オランダ 3 2 0 1 6 5 +1 6
3   ガーナ 3 1 0 2 2 8 −6 3
4   ニュージーランド 3 0 1 2 1 3 −2 1





オランダ   4 - 0   ガーナ
ノウエン   21分
カルマ   28分32分
ペロワ   80分
レポート






グループ B 編集

チーム
1   イングランド 3 2 1 0 10 3 +7 7
2   北朝鮮 3 2 0 1 5 5 0 6
3   メキシコ 3 1 0 2 5 10 −5 3
4   ブラジル 3 0 1 2 4 6 −2 1











グループ C 編集

チーム
1   スペイン 3 2 1 0 7 3 +4 7
2   日本 3 2 0 1 7 1 +6 6
3   アメリカ合衆国 3 1 1 1 8 3 +5 4
4   パラグアイ 3 0 0 3 1 16 −15 0









日本   6 - 0   パラグアイ
宝田沙織   5分18分61分
植木理子   44分45+3分60分
レポート


グループ D 編集

チーム
1   ドイツ 3 3 0 0 6 2 +4 9
2   ナイジェリア 3 1 1 1 2 2 0 4
3   中華人民共和国 3 1 1 1 3 4 −1 4
4   ハイチ 3 0 0 3 3 6 −3 0











決勝トーナメント 編集

決勝トーナメントでは、90分で決着がつかない場合は30分間(15分ハーフ)の延長戦を行い、それでも決着がつかない場合はPK戦で勝利チームを決定する。ただし3位決定戦が90分で決着がつかない場合は、延長戦は行わずにPK戦を行う。[8]

 
準々決勝準決勝決勝
 
          
 
8月16日 - コンカルノー
 
 
  フランス1
 
8月20日 - ヴァンヌ
 
  北朝鮮0
 
  フランス0
 
8月16日 - コンカルノー
 
  スペイン1
 
  スペイン2
 
8月24日 - ヴァンヌ
 
  ナイジェリア1
 
  スペイン1
 
8月17日 - ヴァンヌ
 
  日本3
 
  イングランド2
 
8月20日 - ヴァンヌ
 
  オランダ1
 
  イングランド0
 
8月17日 - ヴァンヌ
 
  日本2 3位決定戦
 
  ドイツ1
 
8月24日 - ヴァンヌ
 
  日本3
 
  フランス1 (2)
 
 
  イングランド (PK)1 (4)
 

準々決勝 編集






準決勝 編集




3位決定戦 編集



決勝 編集



優勝国 編集

 2018 FIFA U-20女子ワールドカップ優勝国 
 
日本
初優勝

表彰 編集

以下の賞が選手個人およびチームに授与された[9]

大会最優秀選手 大会得点王 大会最優秀GK フェアプレー賞
ゴールデンボール   パトリシア・ギハーロ ゴールデンブーツ   パトリシア・ギハーロ 6得点3アシスト   サンディー・マクイバー   日本
シルバーボール   宝田沙織 シルバーブーツ   ジョージア・スタンウェイ 6得点0アシスト
ブロンズボール   南萌華 ブロンズブーツ   宝田沙織 5得点3アシスト

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 準優勝だったフランスは開催国での出場だったため5位のチームにも出場権が与えられた。

出典 編集

  1. ^ High interest in hosting FIFA competitions”. FIFA.com (2014年5月9日). 2015年4月25日閲覧。
  2. ^ FIFA receives bidding documents for 2019 FIFA Women’s World Cup”. FIFA.com (2014年10月30日). 2015年4月25日閲覧。
  3. ^ France to host the FIFA Women’s World Cup in 2019”. FIFA (2015年3月19日). 2015年4月25日閲覧。
  4. ^ FIFA women's tournaments in 2018 and 2019”. FIFA.com (2016年11月11日). 2016年11月13日閲覧。
  5. ^ FIFA U-20 Women's World Cup France 2018 Host Cities announced - FIFA.com、2017年9月7日(2018年3月14日)
  6. ^ Draw date set at start of stadium visits - FIFA.com、2017年11月7日
  7. ^ Draw sets out route to France 2018 glory - FIFA.com、2018年3月8日
  8. ^ REGULATIONS FIFA U-20 Women's World Cup France 2018”. 国際サッカー連盟. 2018年8月7日閲覧。(第16・18・19・20節を参照)
  9. ^ Guijarro leads individual honours in France - 2018年8月24日FIFA.com(2018年8月25日 閲覧)

関連項目 編集

外部リンク 編集