2023年バーレーングランプリ

2023年のF1世界選手権の開幕戦

2023年バーレーングランプリ: 2023 Bahrain Grand Prix)は、2023年のF1世界選手権の開幕戦として、2023年3月5日バーレーン・インターナショナル・サーキットのグランプリ・トラックにて開催。

バーレーンの旗 2023年バーレーングランプリ
レース詳細
日程 2023年シーズン第1戦
決勝開催日 3月5日
開催地 バーレーン・インターナショナル・サーキット(グランプリ・トラック)
バーレーンの旗 バーレーン サヒール
コース長 5.412km
レース距離 57周 (308.238km)
決勝日天候 晴れ
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:29.708
ファステストラップ
ドライバー 中華人民共和国の旗 周冠宇
タイム 1:33.996
決勝順位
優勝
2位
3位

正式名称は「Formula 1 Gulf Air Bahrain Grand Prix 2023[1]

背景 編集

タイヤ
ピレリが持ち込んだドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C1、ミディアム(黄):C2、ソフト(赤):C3のハード寄りの組み合わせ。提供されるセット数はハード2、ミディアム3、ソフト8[2]
ピレリタイヤの組み合わせ
ドライ用 ウェット用
C1 C2 C3 インターミディエイト フルウェット
 
(ハード)
 
(ミディアム)
 
(ソフト)
 
(小雨用)
 
(大雨用)
DRS:3箇所[3][4]※( )内は検知ポイント
  • DRS1:ターン3より23m先から(ターン1の50m手前)
  • DRS2:ターン10より50m先から(ターン9より10m手前)
  • DRS3:ターン15より250m先から(ターン14より110m手前)

エントリーリスト 編集

フリー走行 編集

FP1[5]
2023年3月3日 14:30 AST(UTC+3)

トップはセルジオ・ペレス。2番手にフェルナンド・アロンソ、3番手にマックス・フェルスタッペンが続いた。コースアウトによる黄旗は出たもののセッションが中断することはなかった。日中に行われ、予選や決勝が日没後に行われることから半数のチームがソフトタイヤを履くことなくセッションを終えた。

FP2[6]
2023年3月3日 18:00 AST(UTC+3)

トップはアロンソ、2番手にフェルスタッペン、3番手にペレスが続いた。

FP3[7]
2023年3月4日 14:30 AST(UTC+3)

トップはアロンソ、2番手にフェルスタッペン、3番手にペレスが続いた。

予選 編集

2023年3月4日 18:00 AST(UTC+3)(文章の出典[8]

ポールマックス・フェルスタッペンで通算21回目の獲得。2番手にセルジオ・ペレス、3番手にシャルル・ルクレールが続いた。

Q1の開始早々にルクレールの車両からパーツが脱落、回収のために赤旗が掲示され12分間中断した。Q1ではデビュー戦となったローガン・サージェントオスカー・ピアストリニック・デ・フリースのいずれもが脱落した。Q2ではアルファロメオ勢とマクラーレン、アルファタウリ、ウィリアムズの1台ずつが脱落。Q3はフェルスタッペンが全セクターでトップタイムを記録、昨年のポールタイムより0.85秒上回った。

予選結果 編集

順位 No. ドライバー コンストラクター Q1 Q2 Q3 Grid
1 1   マックス・フェルスタッペン レッドブル-ホンダ・RBPT 1:31.295 1:30.503 1:29.708 1
2 11   セルジオ・ペレス レッドブル-ホンダ・RBPT 1:31.479 1:30.746 1:29.846 2
3 16   シャルル・ルクレール フェラーリ 1:31.094 1:30.282 1:30.000 3
4 55   カルロス・サインツ フェラーリ 1:30.993 1:30.515 1:30.154 4
5 14   フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・アラムコ-メルセデス 1:31.158 1:30.645 1:30.336 5
6 63   ジョージ・ラッセル メルセデス 1:31.057 1:30.507 1:30.340 6
7 44   ルイス・ハミルトン メルセデス 1:31.543 1:30.513 1:30.384 7
8 18   ランス・ストロール アストンマーティン・アラムコ-メルセデス 1:31.184 1:31.127 1:30.836 8
9 31   エステバン・オコン アルピーヌ-ルノー 1:31.508 1:30.914 1:30.984 9
10 27   ニコ・ヒュルケンベルグ ハース-フェラーリ 1:31.204 1:30.809 DNF 10
11 4   ランド・ノリス マクラーレン-メルセデス 1:31.652 1:31.381 11
12 77   バルテリ・ボッタス アルファロメオ-フェラーリ 1:31.504 1:31.443 12
13 24   周冠宇 アルファロメオ-フェラーリ 1:31.615 1:31.473 13
14 22   角田裕毅 アルファタウリ-ホンダ・RBPT 1:31.400 1:32.510 14
15 23   アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ-メルセデス 1:31.461 DNF 15
16 2   ローガン・サージェント ウィリアムズ-メルセデス 1:31.652 16
17 20   ケビン・マグヌッセン ハース-フェラーリ 1:31.892 17
18 81   オスカー・ピアストリ マクラーレン-メルセデス 1:32.101 18
19 21   ニック・デ・フリース アルファタウリ-ホンダ・RBPT 1:32.121 19
20 10   ピエール・ガスリー アルピーヌ-ルノー 1:32.181 20
107% time: 1:37.362
ソース:[9][10]

決勝 編集

2023年3月5日 18:00 AST(UTC+3)(文章の出典[11]

優勝はマックス・フェルスタッペンで通算36勝目。2位はセルジオ・ペレス、3位はフェルナンド・アロンソ

スタートタイヤにはケビン・マグヌッセンのみC1を選択し、その他は新品や中古のC3を選択した。小さな接触はあったものの大きな混乱はないスタートとなった。その後はフェルスタッペンが2位のシャルル・ルクレールに対し、1周0.4〜0.6秒ずつ広げる展開となった。12周目あたりから上位勢がピットインを開始、14周目にはオスカー・ピアストリがトラブルを抱えた状態でピットイン、ステアリングを交換したが再始動出来ずにデビュー戦はリタイアとなった。フェルナンド・アロンソは、スタート時の軽い接触により順位を下げていたが、38周目にルイス・ハミルトンをかわし、4位のカルロス・サインツとの差を縮めていった。41周目に3位のルクレールがマシンを停めたことによりVSCが導入され、中団勢が3度目のピットインを行った。46周目にアロンソはサインツをかわし3位に浮上した。フェルスタッペンは2位のペレスに対し、11.987秒の差をつけバーレーンで初優勝を飾り、レッドブル勢は1-2フィニッシュを達成。アロンソは2年ぶりの表彰台獲得となった。

レース結果 編集

順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 Grid Pts.
1 1   マックス・フェルスタッペン レッドブル-ホンダ・RBPT 57 1:33:56.736 1 25
2 11   セルジオ・ペレス レッドブル-ホンダ・RBPT 57 +11.987 2 18
3 14   フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・アラムコ-メルセデス 57 +38.637 3 15
4 55   カルロス・サインツ フェラーリ 57 +48.052 4 12
5 44   ルイス・ハミルトン メルセデス 57 +50.977 5 10
6 18   ランス・ストロール アストンマーティン・アラムコ-メルセデス 57 +54.502 6 8
7 63   ジョージ・ラッセル メルセデス 57 +55.873 7 6
8 77   バルテリ・ボッタス アルファロメオ-フェラーリ 57 +72.647 8 4
9 10   ピエール・ガスリー アルピーヌ-ルノー 57 +73.753 9 2
10 23   アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ-メルセデス 57 +89.774 10 1
11 22   角田裕毅 アルファタウリ-ホンダ・RBPT 57 +90.870 11
12 2   ローガン・サージェント ウィリアムズ-メルセデス 56 +1 Lap 12
13 20   ケビン・マグヌッセン ハース-フェラーリ 56 +1 Lap 13
14 21   ニック・デ・フリース アルファタウリ-ホンダ・RBPT 56 +1 Lap 14
15 27   ニコ・ヒュルケンベルグ ハース-フェラーリ 56 +1 Lap 15
16 24   周冠宇 アルファロメオ-フェラーリ 56 +1 Lap 16
17 4   ランド・ノリス マクラーレン-メルセデス 55 +2 Laps 17
Ret 31   エステバン・オコン アルピーヌ-ルノー 41 DNF 18
Ret 16   シャルル・ルクレール フェラーリ 39 DNF 19
Ret 81   オスカー・ピアストリ マクラーレン-メルセデス 13 DNF 20
ソース:[12][13][10]

第1戦終了時点のランキング 編集

ワールド・チャンピオンシップ 編集

  • :いずれもトップ5まで掲載。

DHLファステストラップアワード 編集

順位 ドライバー 獲得数
  1 1   周冠宇 1
ソース:[15]

  • :いずれもトップ5まで掲載。
  • :ファストテストラップアワードは同数の場合、カウントバック方式がとられている。

脚注 編集

注釈 編集

出典 編集

  1. ^ Bahrain Grand Prix 2023 - F1 Race”. The Official F1 Website. 2023年3月2日閲覧。
  2. ^ 新型C1タイヤはレースで有効な選択肢になる/ピレリ F1バーレーンGPプレビュー”. auto sport Web (2023年3月2日). 2023年3月3日閲覧。
  3. ^ Event Notes - Circuit Map” (英語). FIA.com (2023年3月1日). 2023年3月2日閲覧。
  4. ^ F1バーレーンGPのDRSゾーンが変更。新世代マシンでオーバーテイクが容易になったとの判断で短縮へ”. auto sport Web (2023年3月2日). 2023年3月2日閲覧。
  5. ^ 序列注目の中 レッドブルが最速発進、台風の目となるかアストン! 勢い止まらず / F1バーレーンGP《FP1》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2023年3月3日). 2023年3月5日閲覧。
  6. ^ レッドブルに試練…奇妙なトラブル、アロンソが初日最速締め / F1バーレーンGP《FP2》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2023年3月4日). 2023年3月5日閲覧。
  7. ^ アロンソ、2012年以来のポールに向け最速!0.005秒差でフェルスタッペン抑える / F1バーレーンGP《FP3》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2023年3月4日). 2023年3月5日閲覧。
  8. ^ レッドブル、最前列独占!アロンソ奮闘もフェラーリ意地、角田裕毅 健闘 / 2023年F1バーレーンGP《予選》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2023年3月5日). 2023年3月17日閲覧。
  9. ^ FORMULA 1 GULF AIR BAHRAIN GRAND PRIX 2023 - QUALIFYING”. Fomula1.com (2023年3月4日). 2023年3月7日閲覧。
  10. ^ a b FORMULA 1 GULF AIR BAHRAIN GRAND PRIX 2023 - STARTING GRID”. Fomula1.com (2023年3月4日). 2023年3月7日閲覧。
  11. ^ レッドブルが圧巻の走りで1-2飾る。アロンソが2年ぶりの表彰台獲得【決勝レポート/F1第1戦】”. auto sport Web (2023年3月6日). 2023年3月17日閲覧。
  12. ^ FORMULA 1 GULF AIR BAHRAIN GRAND PRIX 2023 - RACE RESULT”. Fomula1.com (2023年3月5日). 2023年3月7日閲覧。
  13. ^ FORMULA 1 GULF AIR BAHRAIN GRAND PRIX 2023 - FASTEST LAPS”. Fomula1.com (2023年3月5日). 2023年3月7日閲覧。
  14. ^ a b Formula One 2023 Bahrain Grand Prix Standings”. Motorsport Stats (2023年3月5日). 2023年3月7日閲覧。
  15. ^ 2023 DHL Fastest Lap Award”. Fomula1.com (2023年3月5日). 2023年3月7日閲覧。
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