665系電車
665系電車（商品名:CRRC Sirius）は、中国企業CRRCによって製造された中国初の欧州大陸向け新型旅客用鉄道車両であり、愛称はシリウス[1]。
| 665系電車 | |
|---|---|
 ヴェリム鉄道試験線のCRRC Sirius | |
| 基本情報 | |
| 製造所 | CRRC |
| 主要諸元 | |
| 電気方式 | 25kV、50Hz/3kV DC |
| 最高速度 | 160km/h |
| 編成長 | 111.2m |
当初はLeo Express社が都市間路線や国際線を中心に運行することを予定していた電車であった[2]。 同社は3編成を注文しており、最初の1編成を2019年にメーカーから受領した。さらに30編成の追加オプションがあった。承認プロセスの後、同社はこの車両をプラハープルゼニ線、プラハーウスティ・ナド・ラベム・ディチーン線、プラハとブジェツラフーブラチスラヴァ線をチェスカー・トジェボヴァを経由して結ぶ路線に配備することを計画していた[3]。
この車両にはETCSシステムが装備されており、2つの電力システム (25kV、50Hz/3kV DC) で走行することが可能で、最高速度は160km/hである。編成長は111.2mで、6車体で構成されており、1車体は2客室として機能し、最大300人の乗客を収容できる[4]。
しかし、長期にわたるテストの後、スペインのレンフェとCAFがLeo Expressに資本参入した直後に購入契約はキャンセルされた[5] 。
契約解消後も、CRCCの費用でテスト走行が続けられ、レギオジェットがサポートすることとなり、2025年2月5日にレギオジェットにより試験的な旅客営業運行を開始された[6]。
参考文献 編集
- ^ 橋爪智之 (2020年12月12日). “中国鉄道メーカー､欧州進出｢試験｣で悪戦苦闘”. 東洋経済. 2024年2月10日閲覧。
- ^ PAVEC, Michal. Noční zjevení prvního čínského vlaku v Česku. Po příjezdu zmizel na zkušebním okruhu | Doprava. Lidovky.cz. 2019-09-17 [cit. 2021-02-09. Dostupné online.]
- ^ SŮRA, Jan. Do Česka míří další čínský vlak. Leo Express bude testovat druhého Siriuse. Deník.cz. 2019-12-19 [cit. 2021-02-09. Dostupné online.]
- ^ ŠINDELÁŘ, Jan. Video: Nový vlak Leo Expressu dorazil z Číny do Čech. Zdopravy.cz. 2019-09-17 [cit. 2021-02-09. Dostupné online.]
- ^ SŮRA, Jan. Leo Express vypověděl smlouvu na pořízení čínských jednotek Sirius. Zdopravy.cz. 2022-04-25 [cit. 2022-05-29. Dostupné online.]
- ^ 橋爪智之 (2024年2月10日). “チェコに登場､欧州初｢中国製電車｣数々の問題点”. 東洋経済. 2024年2月10日閲覧。