AFCチャンピオンズリーグ2013 決勝

AFCチャンピオンズリーグ2013 決勝 (エーエフシーチャンピオンズリーグ2013 けっしょう、英語: AFC Champions League 2013 Final)は、アジアサッカー連盟 (AFC)により開催されるAFCチャンピオンズリーグ2013の決勝戦であり、11回目のAFCチャンピオンズリーグの決勝戦である (アジアクラブ選手権時代を含めると32回目)。試合は第1戦が2013年10月26日に、第2戦が2013年11月9日に開催された。

AFCチャンピオンズリーグ2013 決勝
大会名 AFCチャンピオンズリーグ2013
合計
広州恒大がアウェーゴール数 2 - 1で優勝
第1戦
開催日 2013年10月26日
会場 ソウルワールドカップ競技場(ソウル)
AFC選出最優秀選手 モンテネグロの旗 デヤン・ダミヤノヴィッチ (FCソウル)
ファン選出最優秀選手 日本の旗 エスクデロ・セルヒオ (FCソウル)
主審 ウズベキスタンの旗 ラフシャン・イルマトフ
観客数 55,501人
天気 晴れ
気温:9℃
湿度:66%
第2戦
開催日 2013年11月9日
会場 天河体育中心体育場(広州)
AFC選出最優秀選手 アルゼンチンの旗 ダリオ・コンカ (広州恒大)
ファン選出最優秀選手 中華人民共和国の旗 鄭智 (広州恒大)
主審 バーレーンの旗 ナワフ・シュクララ
観客数 55,847人
天気 曇り
気温:26℃
湿度:69%
2012
2014

広州恒大 (中国)が2試合合計スコア 3 - 3、アウェーゴール数 2 - 1で初優勝を果たし、AFCサッカー連盟を代表して2013年12月にモロッコで開催された2013 FIFAクラブワールドカップの出場権を獲得した。

試合前 編集

FCソウル (韓国)は2度目の決勝進出。アジアクラブ選手権時代に「安養LG」として2002年決勝に進出している。だがAFCチャンピオンズリーグとしてからは決勝に進出していなかった。一方の広州恒大 (中国)は初の決勝進出となった。AFCのコンペティションでの両チームの対戦はない。

チーム 以前決勝に進出のある年度 (太字は優勝)
  FCソウル 2002
  広州恒大 なし

試合会場 編集

決勝戦は前回大会と異なり、ホーム・アンド・アウェーの2回戦制となった。第1戦が2013年10月26日FCソウル (韓国)のホームであるソウルソウルワールドカップ競技場、第2戦が2013年11月9日広州恒大 (中国)のホームである広州市天河体育中心体育場で開催された。

 
決勝 第1戦が行われたソウルワールドカップ競技場 (2013年10月26日に開催)
 
決勝 第2戦が行われた天河体育中心体育場 (2013年11月9日に開催)

決勝戦までの道のり 編集

註: 以下のすべての結果は、決勝戦進出2クラブの得点を前に表示している。

  FCソウル ラウンド   広州恒大
なし プレーオフ なし
対戦相手 結果 グループリーグ 対戦相手 結果
  江蘇舜天 5 - 1 (H) 第1節   浦和レッドダイヤモンズ 3 - 0 (H)
  ブリーラム・ユナイテッド 0 - 0 (A) 第2節   全北現代モータース 1 - 1 (A)
  ベガルタ仙台 2 - 1 (H) 第3節   ムアントン・ユナイテッド 4 - 0 (H)
  ベガルタ仙台 0 - 1 (A) 第4節   ムアントン・ユナイテッド 4 - 1 (A)
  江蘇舜天 2 - 0 (A) 第5節   浦和レッドダイヤモンズ 2 - 3 (A)
  ブリーラム・ユナイテッド 2 - 2 (H) 第6節   全北現代モータース 0 - 0 (H)
グループE1位
チーム
  FCソウル 6 3 2 1 11 5 +6 11
  ブリーラム・ユナイテッド 6 1 4 1 6 6 0 7
  江蘇舜天 6 2 1 3 5 10 -5 7
  ベガルタ仙台 6 1 3 2 5 6 -1 6
最終結果 グループF1位
チーム
  広州恒大 6 3 2 1 14 5 +9 11
  全北現代モータース 6 2 4 0 10 6 +4 10
  浦和レッドダイヤモンズ 6 3 1 2 11 11 0 10
  ムアントン・ユナイテッド 6 0 1 5 4 17 -13 1
対戦相手 結果 第1戦 第2戦 決勝トーナメント 対戦相手 結果 第1戦 第2戦
  北京国安 3 - 1 0 - 0 (A) 3 - 1 (H) ラウンド16   セントラルコースト・マリナーズ 5 - 1 2 - 1 (A) 3 - 0 (H)
  アル・アハリ 2 - 1 1 - 1 (A) 1 - 0 (H) 準々決勝   レフウィヤ 6 - 1 2 - 0 (H) 4 - 1 (A)
  エステグラル 4 - 2 2 - 0 (H) 2 - 2 (A) 準決勝   柏レイソル 8 - 1 4 - 1 (A) 4 - 0 (H)

試合 編集

第1戦 編集

概要 編集

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
フォーメーション: 4–4–2
GK 1   キム・ヨンデ
DF 2   チェ・ヒョジン
DF 4   キム・ジュヨン
DF 6   キム・ジンギュ
DF 8   アジウソン
MF 11   マウリシオ・モリーナ
MF 16   ハ・デソン  
MF 21   コ・ヨハン   77分
MF 22   コ・ミョンジン
FW 9   エスクデロ競飛王   70分
FW 10   デヤン・ダミヤノヴィッチ
控え
GK 31   ユ・サンフン
DF 7   キム・チウ
MF 17   チェ・ヒョンテ
MF 24   ユン・イルロク   77分
MF 29   イ・サンヒョプ
MF 33   チェ・テウク
FW 18   キム・ヒョンソン
監督
  チェ・ヨンス
フォーメーション: 4–2–3–1
GK 19   曾誠
DF 5   張琳芃
DF 6   馮瀟霆   38分
DF 28   キム・ヨングォン
DF 32   孫祥   87分
MF 10   鄭智  
MF 11   ムリキ
MF 15   ダリオ・コンカ
MF 16   黄博文
MF 29   郜林   75分
FW 9   エウケソン
控え
GK 22   李帥
DF 4   趙鵬
DF 33   栄昊   75分
MF 7   馮俊彦
MF 8   秦昇
MF 37   趙旭日   87分
FW 30   楊超声
監督
  マルチェロ・リッピ

AFC選出マン・オブ・ザ・マッチ:
  デヤン・ダミヤノヴィッチ (FCソウル)
ファン選出マン・オブ・ザ・マッチ:
  エスクデロ・セルヒオ (FCソウル)


副審:
  アブドゥハミドゥロ・ラスロフ
  Bakhadyr Kochkarov
第4審判:
  ヴァレンティン・コヴァレンコ

試合ルール

  • 試合時間は90分。
  • 控えは7名。
  • 最大3人まで交代可能。

チーム別データ 編集

試合後 編集

広州恒大 (中国)のマルチェロ・リッピ監督が前日会見でFCソウル (韓国)側の対応に不満を漏らすなど、試合前から不穏な空気が漂う対戦となったが、ゲームは一進一退の好ゲームとなった[1]

広州恒大 (中国)は第2戦で勝利もしくは0-0、1-1の引き分けなら優勝、FCソウル (韓国)は勝利もしくは3-3以上の引き分けなら優勝が決定する。2-2のまま90分が終了した場合は延長戦に突入する。

第2戦 編集

概要 編集

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
フォーメーション: 4–3–3
GK 19   曾誠   90+3分
DF 5   張琳芃   33分
DF 6   馮瀟霆
DF 28   キム・ヨングォン
DF 32   孫祥
MF 10   鄭智  
MF 16   黄博文
MF 37   趙旭日   67分
FW 9   エウケソン
FW 11   ムリキ   90分
FW 15   ダリオ・コンカ
控え
GK 22   李帥
DF 4   趙鵬
DF 33   栄昊
MF 7   馮俊彦
MF 8   秦昇   90分
MF 14   馮仁亮
FW 29   郜林   67分
監督
  マルチェロ・リッピ
フォーメーション: 4-4-2
GK 1   キム・ヨンデ
DF 4   キム・ジュヨン
DF 5   チャ・ドゥリ
DF 6   キム・ジンギュ   65分
DF 8   アジウソン
MF 11   マウリシオ・モリーナ
MF 16   ハ・デソン     45+1分   84分
MF 21   コ・ヨハン   46分
MF 22   コ・ミョンジン
FW 9   エスクデロ競飛王
FW 10   デヤン・ダミヤノヴィッチ
控え
GK 31   ユ・サンフン
DF 2   チェ・ヒョジン
DF 7   キム・チウ
MF 17   チェ・ヒョンテ   84分
MF 24   ユン・イルロク   46分
MF 33   チェ・テウク
FW 14   パク・ヒソン
監督
  チェ・ヨンス

AFC選出マン・オブ・ザ・マッチ:
  ダリオ・コンカ (広州恒大)
ファン選出マン・オブ・ザ・マッチ:
  鄭智 (広州恒大)


副審:
  ヤーセル・トゥルファート
  Ebrahim Sabt Saleh
第4審判:
  Ali Abdulnabi

試合ルール

  • 試合時間は90分。
  • 90分終了後2戦合計とアウェーゴールも同点の場合、30分の延長戦が行われる。
  • 120分終了後同点の場合、PK戦で勝敗が決定される。
  • 控えは7名。
  • 最大3人まで交代可能。

チーム別データ 編集

試合後 編集

広州恒大 (中国)が二試合合計スコア 3 - 3、アウェーゴール数 2 - 1で初優勝を果たした。中国勢のACL制覇は初。24年前に遼寧が前身のアジアクラブ選手権を制して以来のアジア制覇となった[2]

日本におけるテレビ中継 編集

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集