AURORA (アルバム)

1994年に発売した平沢進のアルバム

AURORA』(オーロラ)は、平沢進の4枚目となるアルバムである。平沢進のアルバムとしては『Virtual Rabbit』より3年振りのアルバムとなり、コンピューター『AMIGA』を用いた完全な独力での音楽制作に移行した一枚でもある。1994年2月25日ポリドールより発売された。また、2014年にはユニバーサルミュージックジャパンより最新デジタル・リマスターされたSHM-CD版が発売された。

AURORA
平沢進スタジオ・アルバム
リリース
録音 EGGS SHEP STUDIO
KEY-STONE STUDIO
WIRESELF STUDIO
ジャンル シンフォニック・ロック
プログレッシブ・ロック
時間
レーベル ポリドール
平沢進 アルバム 年表
Glory Wars
(1993年)
AURORA
1994年
Sim City
1995年
平沢進関連のアルバム 年表
big body
(1993年)
AURORA
(1994年)
Landscapes
(1994年)
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また、このアルバムから『インタラクティブ・ライブ・ツアー』を開始した。

解説 編集

P-MODELとの差別化を図るためにサウンドよりも歌を重視しており、初めて平沢ソロ作品でコーラス隊、ゲスト・ミュージシャンが参加していない。これは、AMIGAのシーケンサ「Bars&Pipes」を用いた完全な独力での音楽制作に移行したためであり、平沢作品の中ではインターミッション的な位置づけとなっている。本人曰く「オケは手抜き」。 そのため、前作「Virtual Rabbit」前々作「サイエンスの幽霊」などから一線を画しており、本アルバム以降はコンピュータを駆使した単独での制作が基本となる。また、当初は帽子かぶって外套着て畑にいる宮沢賢治を真似たアルバムのジャケットをつくる考えもあった。その後、「平沢三幕三時間」の第二幕での衣装でそのアイデアが流用された。

収録曲 編集

石の庭 - STONE GARDEN

LOVE SONG

2003年に『LOVE SONG 2003』としてセルフカバーされ、殺戮への抗議配信で無料配信された。この時戦地の子供たちを歌ったものと明かされている。
上記のアレンジ違いとして『LOVE SONG 2003 Type-A2』が制作され、ナノ重複記念曲集でダウンロード販売されている。
この楽曲のデモのヴォーカルは照明と吸音材を仕込んだゴミ箱の中で録音された。

オーロラ - AURORA

平沢進がMCを務めたラジオ番組「平沢進のテクノ実験工房」のエンディングテーマ。
2001年にSolar Rayで『オーロラ2』としてセルフカバーされる。
2006年に『オーロラ3』としてセルフカバーされ、インタラクティブ・ライブ「LIVE白虎野」で披露。その後、LIVE白虎野記念パッケージで配信されている。2015年にはインタラクティブライブ「World Cell 2015」で演奏され、ギターソロを再録したものがWORLD CELL 2015 メモリアル・パッケージカードで配信されている。当コンテンツは2017年に公式サイトで再発売されている。
それ以降も、何度もアレンジをされドラムを用いたのもあるがそれについては未だ発表はされていない。
上記の通り複数回アレンジされており、また『3』が既にストリングス中心にアレンジされていることから、還弦主義8760時間のリメイク曲候補から外すことがTwitterで告知されていた。

力の唄 - SONG OF THE FORCE

舵をとれ - TAKE THE WHEEL

BERSERK -Forces-』はこの曲を基にして制作された。
2015年に『舵をとれ 2015』としてセルフカバーされ、インタラクティヴライブ「WORLD CELL 2015」のオープニングナンバーとして演奏。その後、WORLD CELL 2015 メモリアル・パッケージカードで配信された。
2017年に第6フォルマントでセルフカバーされた。

スノーブラインド - SNOW BLIND

宮沢賢治の「イーハトーブ」が歌詞で使われている。

風の分身 - THE DOUBLE OF WIND

広場で - IN THE SQUARE

2001年にSolar Rayで『広場で2』としてセルフカバーされる。

トビラ島(パラネシアン・サークル) - ISLAND DOOR (PARANESIAN CIRCLE)

マンドレイク時代以来となる13分半の大曲。平沢ソロでは最長となる。平沢は「タンジェリン・ドリームの真似」とクレジットしようとしていた。
ラジオ「平沢進のテクノ実験工房」の最終回で流され、番組の尺を半分潰した。
2010年に変弦自在でセルフカバーされる。ただし、イントロ・間奏・アウトロが大幅にカットされている。
2017年発売のビデオゲーム「RUINER」ではBGMとして採用された。

呼んでるベル - RINGING BELL

参加ミュージシャン 編集

外部リンク 編集