BAPTA(1,2-ビス(o-アミノフェノキシ)エタン-N,N,N′,N′-テトラ酢酸)は、カルシウムイオンと選択的にキレート錯体を作るアミノポリカルボン酸英語版である。官能基が4つあるカルボン酸であるため、カルシウムイオンを2つ結合させることができる。カルボキシル化の際の配位子として汎用性が高いため、カルシウムや他の金属との配位結合のために重要である。

BAPTA
識別情報
CAS登録番号 85233-19-8 ×
PubChem 104751
ChemSpider 94562 チェック
ChEBI
特性
化学式 C22H24N2O10
モル質量 476.433
密度 1.494 g/cm3
融点

177–179 °C

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

なおBAPTAの解離定数に関しては種々の値が報告されてきたが、0.2 μmol程度であるとする報告が多い[1]。カルシウムとの反応速度は500 μmol/秒である[1]

脚注 編集

  1. ^ a b Ricci AJ, Wu YC, Fettiplace R (15 October 1998). “The endogenous calcium buffer and the time course of transducer adaptation in auditory hair cells.”. The Journal of Neuroscience 18 (20): 8261–77. PMID 9763471. http://www.jneurosci.org/cgi/pmidlookup?view=long&pmid=9763471. 

関連項目 編集