BlackBerry Torch 9800(ブラックベリートーチ 9800)はカナダ携帯電話メーカーリサーチ・イン・モーション (RIM) が開発したBlackBerryシーリーズのスマートフォン

BlackBerry Torch 9800
製造 リサーチ・イン・モーション
発売日 2010年8月10日
概要
OS BlackBerry OS (Ver.6.0)
音声通信方式 3G:W-CDMA 2100/1900/850/800MHz
2G:GSM 850/900/1800/1900MHz
データ通信方式 3G:HSDPA
2G:GPRS
形状 スライド QWERTYキーボード トラックパッド
サイズ 111 × 62 × 14.6 mm
質量 161.1 g
連続通話時間 3G:5.8時間、GSM:5.5時間
連続待受時間 3G:14日、GSM:約18日
外部メモリ microSD(4GBまで)
赤外線通信機能 なし
Bluetooth あり (Bluetooth 2.1)
放送受信機能 非対応
メインディスプレイ
方式
解像度 480ドット×320ドット HVGA
サイズ 約3.2インチ
表示色数
サブディスプレイ
なし
メインカメラ
画素数・方式 約500万画素画素CMOSカメラ
サブカメラ
なし
カラーバリエーション
なし
テンプレート / ノート
ウィキプロジェクト

概要 編集

タッチティスプレイと縦型スライドのQWERTY配列キーボードを搭載しており、OSはBlackBerry OS (Ver.6.0) を採用している。アメリカではAT&T社が、2010年8月3日に独占的に発売を行っている。[1][2]

これまでに発売されたBlackBerryの形状とはことなり、タッチパネル + 縦型のQWERTYスライドキーボードという珍しい形状となる。スライドキーボード搭載をすることによりディスプレーは大型化することが可能となり、3.2インチの480x360ドットのディスプレイとなっている。(それは全面タッチパネルのBlackBerry Storm及びBlackBerry Storm 2と同等である[3])。ソフトウェアは旧機種と比較して大幅に改良され[4]iOSAndroid端末を上回るSNS機能や検索機能を搭載しているといわれている。[5] 。開発コードはTalladega

日本では2011年の春時点では発売されていないがSIMフリー版が発売されており、NTTドコモSIMカードを挿入し利用することが可能となっている。

歴史 編集

この端末の販売は、RIMの最高経営責任者 (CEO) Mike Lazaridisの2010年の最新のオペレーティングシステムBlackBerry 6に対する基調講演の中で話された[6] ことにより次世代機種はタッチティスプレイとQWERTYキーボードの採用が予想された。またプロトモデルの画像は、2010年の初夏に発表された。正式名称が発表されるまでは、仮にBold 9800又は9800 Sliderと呼ばれていた[7]。その後、8月の正式発表時にTorch 9800と正式に命名された。リサーチ・イン・モーションが2009年に買収したWebkitベースのブラウザを採用している。[8]

公式仕様 編集

  • サイズ:
    • 111mm x 62mm x 14.6mm (クローズ時)
    • 148mm x 62mm x 14.6mm (オープン時)
  • 重量: 161.1g
  • 演算装置: Marvell PXA940 running at Minimum 624Mhz - Maximum 1Ghz
  • Image System Processor (ISP): STmicroelectronics STV0987[9][9]
  • ディスプレイ: 3.2インチ HVGA+(480x360) タッチパネルディスプレイ[10]
  • カメラ: 500万画素、2倍デジタルズーム、オートフォーカスJPEG対応)
  • ビデオ: 480p[11]
  • バッテリー: 1300 mAhr、リチウムイオンバッテリー cell[12]
  • バッテリー寿命:
    • 18日(GSM) 又は 14日(UMTS) 待ち受け時
    • 5.5時間(GSM) or 5.8 時間(UMTS) 通話時
  • GPS:A-GPS対応
  • 入力: タッチパネルディスプレイ、トラックパッド、QWERTYキーボード
  • ビデオフォーマットの対応: MPEG4, H.263, H.264, WMV3
  • オーディオフォーマットの対応: MP3, AMR-NB, AAC-LC, AAC+, eAAC+, WMA, WMV, FLAC, Ogg Vorbis
  • 着メロ: MIDI, MP3
  • Connectivity: 3G; Bluetooth 2.1 + EDR; 802.11 b/g/n Wi-Fi; 3.5mm stereo headset, Micro-USB
  • ネットワークの対応:
    • Tri-band 3G UMTS/HSDPA networks: 2100/1900/850/800 MHz
    • Quad-band GSM/GPRS/EDGE networks: 850/900/1800/1900 MHz

評判 編集

Torch 9800は、史上最高のBlackBerryとして販売されたが、サイト「PC World's」の「Ginny Mies」などは、以前のBlackBerryとの決定的な差が見つける事が出来なかった。先行して市場に出ていたiPhone 4やMotorola Droid Xと比較して、前時代的な仕様でだったことである。Torchに採用された624MHzのCPUクロック数は、iPhone 4やMotorola Droid Xの1GHzと比較して低速。480x360ドット・3.2インチのディスプレイは、iPhone 4の3.5インチ・960x640ドット、Motorola Droid Xの4.3インチ・854×480ドットと比較した場合に、小型で低解像度である事が批判された。

サイト「CNET's」の「Bonnie Cha」は、インターフェイスの改良、検索機能、ブラウザやマルチメディア機能の改善を認識。また彼女は、いくつかのソフトウェアのアップデートが出来る事を評価した[13]

リサーチ・イン・モーションは、この機種のCPUがより新しい世代を使っていると発表し[14]、同じBlackBerry 6の場合、旧世代のCPUを乗せているBlackBerry Bold 9700と比較して、1.8倍の速度で動くとしている[15][16]

「UBM techinsite」は、リサーチ・イン・モーションが発表した事を認識。分解してみた結果、CPUにPXA940を使用している事を確認し、BlackBerry Bold及びBlackBerry Bold 9700とは対照的に、45nmテクノロジーで作られたCPUを使っている。その事は、処理能力向上に貢献している。

「Anandtech」は採用された液晶を評価し、太陽が照る屋外でWEBページなどが見やすい機種の一つで、iPhone 4との違いは明らかとしている[17]。また、コントラスト比も非常に良いと評価した。


「Crackberry」の「Kevin Michaluk」は、「どの様なスマートフォンユーザーにも、勧められる機種」であると、非常に良い評価をに行った[18]。また、BlackBerry 6の採用、タッチティスプレイ、Webkitベースのブラウザーを評価した。反面、HD動画の未サポート、OpenGLの未対応を評価しなかった[18]

関連項目 編集

参考文献 編集

外部リンク 編集

BlackBerry 9800(英語)