CTIレコードCTI Records)は、1967年にプロデューサーのクリード・テイラーによって創設されたジャズ・レコードレーベル。

CTIレコード
CTI Records
設立1967年
設立者クリード・テイラー
販売元ソニー(アメリカ)
キングレコード(日本)
ジャンルジャズ
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
本社所在地ニューヨーク

ここではほとんどすべてのアルバムがテイラーによってプロデュースされている。また大部分のレコーディングはルディ・ヴァン・ゲルダーが行った。テイラーのコンセプトはジャズの大衆化であり、題材としてクラシック曲や、同時代のソウル・ミュージックも積極的に採り入れジャズにアレンジした。その成果としてCTIはクロスオーバーフュージョンの前身)のブームに先鞭をつけた。

代表的なハウスアレンジャーはクラウス・オガーマンドン・セベスキーボブ・ジェームスデイヴィッド・マシューズなど。ジャケット写真はその多くをピート・ターナーが撮影した。

1967年、A&Mレコード内にレーベルとして創設された時の名称「CTI」は正式には「Creed Taylor Issue」の頭文字だった。

1970年、CTIレコードとして独立時に「Creed Taylor Incorporated」または「Creed Taylor International」の略称とする。以降、カサブランカ系列から約90タイトルのアルバムを発売した。

1978年、CBSに配給契約を移管した際、CBSに対して負債が生じ破産。この破産時に日本での原盤権はキングレコードが買い取った。本国アメリカではソニー・ミュージックエンタテインメントコロムビア・レコードが原盤権・マスターテープを保有。

この破産時、ボブ・ジェームスグローヴァー・ワシントン・ジュニアは、自身のリーダー作の原盤の買い取りを求め提訴し、CBSに勝訴。これによって両名は自身のリーダー作を、元の音源、デザインのままクリード・テイラーのサイン入りで、自身の所属レーベルに移行した。よって、ボブ・ジェームのリーダー作品はTappan Zeeレーベルの扱いとなり、この時期日本のソニーから発売。サブレーベルのクードゥ(KUDU)作品のうちグローヴァー・ワシントン・ジュニアのリーダー作品は、現在もモータウン(MoJazz)が販売している。

その後、日本においてはキングレコードのサポートがあり、1980年にフューズ・ワンのアルバムを発売しヒット。これを受けて更に第2弾アルバム『シルク』を発売。これらの経緯によってふたたび制作資金を得て1982年、新たにCTI Recordsとしてアコースティカルなジャズのアルバムを発売した。

1984年、2001 Records,LTD傘下にGreen Street Recordsを設立、ヒップホップ寄りのアルバムを発売。日本ではキングレコードが配給を担当し、これらもCTIのレーベルを付して発売。

1990年には西武百貨店系列のレコード販社WAVEの出資によりCreed Taylor Incorporatedを再始動。ポリグラム系列にて米国でも発売される。

沿革 編集

代表的なアーティスト 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集