Cabos

ファイル共有ソフトウエア

Cabos(カボス)はファイル共有ソフトウェアである。Gnutella互換で、GPLで公開されており、日本製である。

Cabos
シンプルな操作性で初心者に優しいファイル共有ソフト
作者 heavy_baby
開発元 Cabos プロジェクト
初版 0.1
最新版
プログラミング
言語
REALbasic / Java
使用エンジン LimeWire
対応OS Mac OS 8.6以降[1]
Mac OS X v10.2.8以降[2]
Mac OS X v10.4.11以降[3]
Windows 2000 Professional 以降
プラットフォーム PC/AT互換機 / Macintosh
サイズ 約8.5MB
対応言語 28言語
サポート状況 サポートフォーラム
種別 Gnutella サーバント / ファイル共有ソフト
ライセンス GPL
公式サイト Cabos
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概要 編集

Cabosの基盤となっているネットワークエンジンはLimeWireである。LimeWireはその開発言語としてJavaが用いられているため、開発当初、Mac OS X環境下では、Javaの性能が発展途上で、グラフィカルユーザインタフェースの動作が緩慢であるという欠点があった。この欠点を補う目的で、Cabosはグラフィカルユーザインタフェース部分にREALbasicを用いて開発された。グラフィカルユーザインタフェースの設計はMac OS X用のGnutellaサーバント・ソフトウェアAcquisition(アキュイジッション)が参考にされている。REALbasicを用いて開発されたため、その後Mac OS版、そしてWindows版へと移植が比較的スムーズに行われた。2010年時点では世界28言語に翻訳されている。 2012年、LimeWireとFrostWireのホストキャッシュサーバー停止を受けてソフトウェアの配布が中止された。

日本国内における違法性を巡る出来事 編集

  • 2006年7月:LimeWireを利用し、漏洩した個人情報を入手しそれを元に不正アクセス、男性1名を逮捕
  • 2008年11月:LimeWireを利用し、児童ポルノを共有、男性1名を逮捕
  • 2009年11月:Cabos・LimeWireを利用し、児童ポルノを共有、男性10名を逮捕
  • 2009年11月:LimeWireを利用し、猥褻動画を共有、男性1名を逮捕
  • 2009年12月:Cabosを利用し、児童ポルノを共有、男性1名を逮捕
  • 2010年1月:Cabos・LimeWireを利用し、児童ポルノを共有、男性48名を逮捕[4]
  • 2010年2月:Cabosを利用し、音楽ファイルを共有、男性1名を逮捕[5]
  • 2013年10月:Cabosを利用し、音楽ファイルを共有・公開した福岡県の男性が、熊本県警のサイバー犯罪対策室などにより送検される。[6]

脚注 編集

  1. ^ MRJ 2.2.5のインストールが必要。対応している最新版はバージョン0.7.10まで。
  2. ^ Java Runtime Environment 1.4.1の環境で対応している最新版はバージョン0.7.10まで。
  3. ^ Java Runtime Environment 1.5以降のインストールが必要。Universal Binaryには非対応なのでIntel MacではRosetta環境で動作させる必要がある。
  4. ^ “共有ソフト「Cabos」で児童ポルノ画像を公開 千葉県警”. MSN産経ニュース. (2010年1月6日). オリジナルの2010年1月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100113170555/http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/chiba/100106/chb1001061704006-n1.htm 2022年10月5日閲覧。 
  5. ^ 時事通信 (2010年2月25日). “ファイル共有ソフトで音楽公開=著作権法違反容疑、男逮捕-香川県警”. 2010年2月25日閲覧。[リンク切れ]
  6. ^ http://www.jasrac.or.jp/release/13/10_1.html 「ファイル共有ソフト「Cabos」を用いた著作権侵害 音楽ファイルの違法アップロード者を送致」(一般社団法人日本音楽著作権協会 2013年10月7日付け プレスリリース)

外部リンク 編集