Chihiro(チヒロ)は、セガマイクロソフトが共同開発したアーケードゲームシステム基板である。

概要 編集

名称の由来は公式には明らかにされていないが、宮崎駿作品の『千と千尋の神隠し』から取ったと言われている。

XboxがベースのためXboxへの移植が容易であり、WindowsDirectX)との親和性が高く開発がしやすいという特徴も受け継いでいる。ソフトウェアはGD-ROMで供給されている。

2006年の時点で稼働していたセガのアーケードゲームタイトルの多くはこの基板で稼働しており、セガのアーケード部門の中核を担っていた。しかしその後マイクロソフトとの契約が切れ、生産が終了したため、『MJ2』から『MJ3』、『三国志大戦』から『三国志大戦2』などのメジャーバージョンアップの際に、コンバージョンキットのみが販売され、新規筐体での販売が一切行われなかった、ということがあった。その後は次世代の主力基板であるLINDBERGHへの移行が進み、『三国志大戦』はVer.2.1でLINDBERGHに移行した。他ブランドでの採用例であったナムコ(開発はポリゴンマジック)の『湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE』シリーズは、3以降は自ブランドのプラットフォームに移行している(3では主力基板のSystem N2)。

詳細なスペックは公式には公開されていない。

部品調達難に伴い、バンダイナムコエンターテインメント(旧:ナムコ、旧:バンプレスト)のタイトルは2015年7月に修理サポート終了が発表された他[1]、セガのタイトルも2017年3月31日を以って修理サポートが終了した[2]

主なタイトル 編集

脚注 編集

  1. ^ 『弊社商品の保守対応終了について』バンダイナムコエンターテインメント 2015年7月
  2. ^ 弊社製品保守対応の終了についてセガ・インタラクティブ、セガ・ロジスティクスサービス 2016年11月

外部リンク 編集