DejaVuフォント (デジャヴフォント) は、Unicode用ラージフォントである。

DejaVuフォント
様式 セリフ
サンセリフ,
モノスペース
variants: ボールド、オブリーク、ボールドオブリーク
制作会社 なし
制作年月日 2004年 (2004)
発表年月日 2015年5月17日 (2015-05-17) (バージョン 2.35)
ライセンス Public domain
ベース書体 Bitstream Vera バージョン 1.10
派生品 Serif Condensed (*),
Sans Condensed (*),
(*): 実験的なスタイル
ウェブサイト https://dejavu-fonts.github.io/
サンプル

Bitstream Veraフォントの改変版で、オリジナルを拡張してUnicodeCJK統合漢字を除いた大部分をカバーし、さらに多くのスタイルを提供するようにデザインされた。Bitstream Veraファミリーは主にUnicodeの基本ラテン文字およびラテン1補助の範囲(ISO-8859-15と概ね等価である)に限定されていたが、改変を許可するライセンスの下でリリースされた。DejaVuフォントプロジェクトは「協調開発の過程を通して、広範囲の文字群を提供する ― 元のルック・アンド・フィールを維持しながら ― 」目的ではじまった。フォントの開発は多くの貢献者によって行われ、Wikiメーリングリストを通じて組織された。

DejaVuフォントプロジェクトはシュテパン・ロー (Štěpán Roh) によって開始された。長い年月の間に、やはりBitstream Vera書体を拡張する、既存のいくつかのプロジェクト ― Olwenフォントファミリー、Bepa、Arevフォント(部分的)、SUSEスタンダードフォントを含む ― を併合していった。フォントは自由という意味でのフリーであり、それゆえに自由に埋め込むことが許されている。DejaVuフォントはSourceForge.netDeJaVuプロジェクトから入手できる。

印刷上非互換な文字体系の扱い 編集

最近になって、ラテン文字ギリシア文字キリル文字(LGC)など印刷上で類似する文字体系とは、印刷上では非互換な文字体系の扱いについて、DejaVuコミュニティ内部でいくつかの質問があった。

最も特筆すべきこととしてアラビア文字が追加されたが、それはいくつかのソフトウェア非互換性の問題を引き起こした。さらに付け加えると、ラテンおよびアラビア文字は根本的に書体へのアプローチが異なっている:ラテンフォントはセリフとサンセリフ版があるのに対し、アラビアフォントは異なる特質を持つ(イスラームの書法を参照)。異なるラテン書体と異なるアラビア書体の混合をどのようにプロジェクトが取り扱うのかは依然として不確実である。アラビア文字とその他の文字の不確実な現状は、ラテン、ギリシア、それにキリル文字のみを収録したDejaVuフォントのサブセットであるDejaVu LGCの発生につながった。

範囲 編集

DejaVuはUnicodeのサブセットであるMES-1、MES-2、希望的にはMES-3に含まれる全ての文字 ― アルファベットアブジャド音素文字)、それに記号 ― の完全な網羅を目的とするアクティブなプロジェクトである。小さなサイズでもクリアな表示を得るためのさらなるヒンティング規則を含む、いくつかの追加作業が必要とされているが、その範囲は既に相当なものである。優れた印刷のためのサンセリフおよびセリフカーニング規則のいくつかは依然として開発中である。それらのスタイルで合字を創り出す作業のいくつかも依然として必要とされている。多くの合字や(字形)置換の機能を必要とする複雑なインド系アブギダ文字群のサポートをプロジェクトが収録するかどうかは現時点では依然として不明である。

バージョン2.29の時点では、以下のUnicodeブロックの文字を収録している。[1](示された分数は各々のブロックにおいてDejaVuフォントが収録している文字数である。)

スタイル 編集

オリジナルのBitstream Veraフォントで提供されていた10のスタイルは21スタイルに増加された。

DejaVu Sans DejaVu Serif DejaVu Sans Mono
Book / Oblique Book / Oblique Book / Oblique
Bold / Oblique Bold / Oblique Bold / Oblique
Extralight
Condensed / Oblique Condensed / Oblique
Condensed Bold / Oblique Condensed Bold / Oblique

脚注 編集

  1. ^ DejaVu unicode coverage file”. 2009年6月21日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集