EIRL(エイル)は、医師の画像診断をサポートするためにAIを活用して開発されたソフトウェアである[1]

概要 編集

すでに多くの医療機関で導入され、見落としの防止などに役立てられている[2]

近年、健康意識が高まり、病気の早期発見を目的に健康診断人間ドックがん検診などの検査数が増える一方で、医師の数は比例して伸びておらず、見落としなどの医療訴訟が問題になっている[3]

EIRLはエルピクセル株式会社が開発・提供しており、脳MRI画像からくも膜下出血の原因となる「脳動脈瘤(りゅう)」の疑いのある部分や、胸部X線写真から肺がんの候補となる結節影をAIが自動で検出する。現在、5製品が累計200医療機関(2021年7月末時点)に導入されている。

沿革 編集

  • 2017年
    • 11月:人工知能を活用した医療画像診断支援技術「EIRL(エイル)」を発表
  • 2018年
    • 10月:医用画像解析ソフトウェア EIRL basic (エイル ベーシック)を発表
  • 2019年
    • 10月:医用画像解析ソフトウェア EIRL aneurysm (エイル アニュリズム)を発売
  • 2020年
    • 8月:胸部X線画像から「肺がん」が疑われる肺結節候補域を検出する、医用画像解析ソフトウェア EIRL Chest Noduleを発売
    • 10月:胸部X線画像から胸腔内の空気含有面積を計測するEIRL Chest Metry、 医療機器製造販売認証取得を発表
  • 2021年
    • 5月:頭部CT画像から頭蓋内の高吸収領域を自動抽出するEIRL Brain Segmentation、医療機器製造販売認証取得を発表

参考 編集

  1. ^ 日経メディカル. “胸部X線写真の結節影を検出するAIの実力は?”. 日経メディカル. 2021年10月6日閲覧。
  2. ^ 医療AIの「エルピクセル」が提供する医用画像解析ソフトウェア EIRLの臨床導入、 100施設を突破 – DOCTOKYO WEB”. DOCTOKYO WEB. 2021年10月6日閲覧。
  3. ^ 肺がん見落としで河北医療財団と杉並区を提訴、1609万円請求”. 医療維新 | m3.com. 2021年10月6日閲覧。

外部リンク 編集