ファルマン F.222 (Farman F.222) は、フランスファルマン社によって開発された重爆撃機である。原型は1933年に製作されたF.221で、1937年から部隊配備が開始されたフランス初の実用4発重爆撃機だった。第二次世界大戦時においては旧式化していたが、一部の機体はドイツイタリアに対する爆撃任務に投入された。

ファルマンF.222

機体構造 編集

主翼は高翼配置であり、胴体から出た支柱により支えられていた。エンジンナセルは胴体脇の短翼上にあり、これは主翼支柱の一部でもある。2基のエンジンをエンジンナセルの前後に配置し、プロペラも前後一組ずつ設置するプッシュプル方式である。主脚はエンジンナセルに引き込まれた(これが原型のF.221との一番の相違点であった)。

スペック 編集

  • 全長:21.46 m
  • 全幅:36.02 m
  • 全備重量:18,675 kg
  • エンジン:ノームローン14N11 970 hp×4
  • 最大速度:320 km/h
  • 航続距離:1,500 km
  • 武装
    • 爆弾4,432kg
    • 7.5mm機銃×3

関連項目 編集