FCバルセロナ・フェメニ

スペインの女子サッカーチーム

FCバルセロナ・フェメニ(Futbol Club Barcelona Femení)は、スペインカタルーニャ州バルセロナ県バルセロナに本拠地を置く女子サッカーチーム。FCバルセロナの女子サッカー部門であり、1988年に設立された。2019-20シーズンはプリメーラ・ディビシオン・フェメニーナ(1部)に属している。2019年に完成したエスタディ・ヨハン・クライフをホームスタジアムとしている。

FCバルセロナ・フェメニ
原語表記 Futbol Club Barcelona Femení
創設 1988年
所属リーグ プリメーラ・ディビシオン
ホームスタジアム エスタディ・ヨハン・クライフ
収容人数 6,000人
代表者 スペインの旗 ジョアン・ラポルタ
監督 スペインの旗 ジョナタン・ヒラルデス
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

歴史 編集

リーガ・ナシオナル(1993〜1996年)
1993-94シーズンに国内カップ戦で優勝し、初のタイトルを獲得した。
ディビシオン・デ・オノール(1996〜2001年)
スーペル・リーガ(2001〜2011年)
プリメーラ(2011年〜現在)
2011-12シーズンのプリメーラ・ディビシオン初優勝から4連覇を達成した。(2012-13、2013-14シーズンは国内リーグとカップ戦のダブル)
2018-19シーズンにはUEFA女子チャンピオンズリーグ(UWCL)で初の決勝進出を果たした[1]。ノックアウトラウンドでは、BIIK KazygurtGlasgow CityLSK Kvinner FKバイエルン・ミュンヘンを破り決勝へと勝ち進んだが、ハンガリーのグルパマ・アレーナで行われたファイナルでは、大会3連覇中のオリンピック・リヨンに1-4で敗れ準優勝となった[2]
2020-21シーズンはリーグ戦全勝(最終成績は33勝1敗)で優勝を決めると、UEFA女子チャンピオンズリーグでは、PSV、Fortuna Hjørringマンチェスター・シティWFCパリサンジェルマンを撃破して、2シーズンぶりに決勝へと勝ち進んだ。スウェーデンのガムラ・ウッレヴィで行われたチェルシーとの決勝では、試合開始早々の1分に相手のオウンゴールで先制すると、13分(PK)、21分、36分と立て続けに追加点を奪い、前半だけで4点のリードする展開となった。バルセロナはそのまま4−0で勝利し、史上8クラブ目、スペイン勢では初となるUWCL優勝を飾った。また、男女で欧州CLを制覇した初めてのチームとなった。その2週間後に行われたコパ・デラ・レイナ決勝ではレバンテUDを4-2で破り、国内リーグ、欧州カップを合わせてトレブル(3冠)を達成した。
2021-22シーズンはリーグ戦を全勝で制した。

成績 編集

シーズン カテゴリー 国内リーグ 国内カップ
1988–89 1部 リーガ・ナシオナル 4位
1989–90 1部 リーガ・ナシオナル 5位
1990–91 1部 リーガ・ナシオナル 6位
1991–92 1部 リーガ・ナシオナル 2位 準決勝敗退
1992–93 1部 リーガ・ナシオナル 3位 ベスト32
1993–94 1部 リーガ・ナシオナル 5位 優勝
1994–95 1部 リーガ・ナシオナル 7位 ベスト32
1995–96 1部 リーガ・ナシオナル 8位 ベスト16
1996–97 1部 ディビシオン・デ・オノール 4位 [3][4]
1997–98 1部 ディビシオン・デ・オノール 2位 [4]
1998–99 1部 ディビシオン・デ・オノール 5位 [4]
1999–00 1部 ディビシオン・デ・オノール 6位 [4]
2000–01 1部 ディビシオン・デ・オノール 4位 [4]
2001–02 2部 スーペル・リーガ 1位 [4][5]
2002–03 2部 スーペル・リーガ 1位 [4]
2003–04 2部 スーペル・リーガ 1位 [4]
2004–05 1部 スーペル・リーガ 9位
2005–06 1部 スーペル・リーガ 8位 準々決勝敗退
2006–07 1部 スーペル・リーガ 14位
2007–08 2部 スーペル・リーガ 1位 [4]
2008–09 1部 スーペル・リーガ 6位 準決勝敗退 [6]
2009–10 1部 スーペル・リーガ 5位 準決勝敗退 [7]
2010–11 1部 スーペル・リーガ 4位 優勝


シーズン カテゴリー 国内リーグ 試合 得点 失点 Pts 国内カップ SC 欧州カップ
2011–12 1部 プリメーラ 1位 34 31 1 2 119 19 +100 94 準決勝敗退 [8]
2012–13 1部 プリメーラ 1位 30 24 4 2 91 13 +78 76 優勝 ベスト32
2013–14 1部 プリメーラ 1位 30 25 4 1 82 11 +71 79 優勝 準々決勝敗退
2014–15 1部 プリメーラ 1位 30 25 2 3 93 9 +84 77 準決勝敗退 ベスト16
2015–16 1部 プリメーラ 2位 30 24 5 1 98 12 +86 77 準優勝 準々決勝敗退
2016–17 1部 プリメーラ 2位 30 24 3 3 98 13 +85 75 優勝 準決勝敗退
2017–18 1部 プリメーラ 2位 30 24 4 2 98 12 +86 76 優勝 準々決勝敗退
2018–19 1部 プリメーラ 2位 30 25 3 2 94 15 +79 78 準決勝敗退 準優勝
2019-20 1部 プリメーラ 1位 21 19 2 0 86 6 +80 59 優勝 優勝 準決勝敗退 [9]
2020-21 1部 プリメーラ 1位 34 33 0 1 167 15 +152 99 優勝 準決勝敗退 優勝
2021-22 1部 プリメーラ 1位 30 30 0 0 159 11 +148 90 優勝 優勝 準優勝
2022-23 1部 プリメーラ 1位 30 28 1 1 118 10 +108 85 ベスト16 優勝 優勝
2023-24 1部 プリメーラ 30 決勝 優勝 準々決勝

タイトル 編集

国際 編集

2020-21, 2022-23

国内 編集

2011–12, 2012–13, 2013–14, 2014–15, 2019-20, 2020-21, 2021-22, 2022-23
1993-94, 2010-11, 2012-13, 2013-14, 2016-17, 2017-18, 2019-20, 2020-21
  • スーペルコパ・デ・エスパーニャ・フェメニーナ(3)
2019-20, 2021-22, 2022-23, 2023-24
  • コパ・カタルーニャ(10)
2009, 2010, 2011, 2012, 2014, 2015, 2016, 2017, 2018, 2019

個人タイトル 編集

2021   アレクシア・プテジャス
2022   アレクシア・プテジャス
2023   アイタナ・ボンマティ
2017   リーケ・マルテンス
2021   アレクシア・プテジャス
2022   アレクシア・プテジャス
2023   アイタナ・ボンマティ
2021   アレクシア・プテジャス
2022   アレクシア・プテジャス
2023   アイタナ・ボンマティ

現所属メンバー 編集

2023年9月11日現在

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
1 GK   サンドラ・パニョス英語版
2 DF   イレーネ・パレデス
4 DF   マピ・レオン英語版
5 DF   ヤナ・フェルナンデス英語版
6 FW   クラウディア・ピナ英語版
7 FW   サルマ・パラジュエロ
8 DF   マルタ・トレホン (副主将)
9 FW   マリオナ・カルデンティ英語版
10 FW   キャロライン・グラハム・ハンセン
11 MF   アレクシア・プテジャス  
12 MF   パトリシア・ギジャーロ英語版
13 GK   カタ・コル英語版
14 MF   アイタナ・ボンマティ
No. Pos. 選手名
15 DF   ルーシー・ブロンズ
16 FW   フリドリーナ・ロルフォ
19 FW   ブルーナ・ヴィラマラ英語版
20 FW   アシサト・オショアラ英語版
21 MF   キーラ・ウォルシュ英語版
22 DF   オナ・バトレ英語版
23 MF   イングリッド・シルスタッド・エンゲン英語版
24 FW   エスミー・ブルグツ英語版
25 GK   ジェマ・フォント英語版
26 MF   ジューリア・ドラゴーニ英語版
30 MF   ヴィッキー・ロペス英語版
34 DF   マルチナ・フェルナンデス英語版
40 FW   ルシア・コラレス英語版

脚注 編集

  1. ^ 女子CLはリヨンが4連覇。熊谷紗希が途中出場 フットボールチャンネル、2019年5月19日
  2. ^ 熊谷所属のリヨン、女子欧州CLで4連覇を達成 AFP、2019年5月19日
  3. ^ リーグは4グループに分かれてリーグ戦を戦った後、各グループ1位が準決勝に進む方式に改定された。
  4. ^ a b c d e f g h i グループ順位
  5. ^ 14チームがホーム・アンド・アウェーで戦うリーグ戦方式に改定された。
  6. ^ クラブ数が16チームへ増加した。
  7. ^ チーム数を24に増やし、8チームずつ3つのグループに分けてリーグ戦を戦った後、各組2位以内のチームと3位の内成績上位2チームで上位リーグ、以下成績毎に8チームずつ3つのグループに再編成して再びリーグを戦う方式に変更した。
  8. ^ グループリーグ戦方式は廃止され、18チームがホームアンドアウェーで戦う方式に戻った。
  9. ^ 新型コロナウイルス感染拡大の影響でシーズン途中で打ち切りとなった。

外部リンク 編集